フリースケール、次世代ヒューマン・マシン・インタフェース向けにXtrinsicタッチセンサ・ソフトウェア・ポートフォリオを拡充



フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ)は、Xtrinsic(エクストリンシック)タッチセンサ・ソフトウェア(TSS)ポートフォリオを拡充し、システム・コストを増大させることなくマイクロコントローラに機能を追加する、堅牢かつ柔軟なソリューションを導入します。新しい機能としては、耐水性やノイズ検知(*)、ならびに電気ノイズ下でタッチ検知の誤動作を減らすタッチ検知アルゴリズムなどがあります。

TSS 3.0は、拡充を続けるフリースケールのタッチセンサ・ソフトウェア・ポートフォリオの最新ソリューションで、産業、医療、民生、車載インフォテイメントといったアプリケーション向けに従来のメカニカルなスイッチに置き換わる機能を実現します。優れた実績を誇るTSSライブラリをベースに、無償でライセンス供与されるソフトウェアや費用対効果に優れた開発ツールを備えた包括的なソリューションを提供します。ユーザはシンプルなユーザ・インタフェースを通じて、幅広いツールやデモンストレーション・ソフトウェアを活用し、コストと労力を最小限に抑えつつ、迅速にアプリケーションを開発することができます。

フリースケールの副社長兼インダストリアル&マルチマーケット・マイクロコントローラ部門担当ジェネラル・マネージャであるジェフ・リースは、次のように述べています。「タッチセンサ・ソフトウェアの最新リリースは、多機能なアップデートにより、さまざまなフリースケール製マイクロコントローラに堅牢な機能を提供します。費用対効果の高い統合性を備えたTSS 3.0を活用することで、システム・コストを抑えたまま、次世代ヒューマン・マシン・インタフェースに向けて設計を進化させることができます。」

優れた信頼性のタッチ検知は、非常に低い静電容量測定分解能で極めて高い感度を発揮するため、非常に高精度かつ堅牢なソリューションが実現可能です。TSS 3.0では、ユーザが独自に感度レベルを定義できるオプションと、ノイズレベル分析に基づく自動感度補正(ASC)を利用できるオプションが用意されています。TSS 3.0は、水滴に対する耐性を備えており、電極が水膜で覆われている場合でも、電極へのタッチを認識することができます。

また、TSS 3.0は、フリースケールのさまざまなハードウェア・プラットフォームに組み込まれているタッチセンサ入力(TSI)モジュールと連携させることが可能で、タッチ検知能力をさらに高めることができます。キーパッドやロータリー、スライダなど、よく利用されるタッチ・センサ・デコード構造はライブラリで提供され、メカニカル・インタフェースからタッチベース・インタフェースへのアップグレードを実現します。

2009年に最初のXtrinsicタッチセンサ・ソフトウェアを導入して以来、フリースケールはTSSポートフォリオの拡充を続けており、今では、TSI対応8ビットHCS08マイクロコントローラや32ビットColdFire+(コールドファイア・プラス)マイクロコントローラおよびARM(R) Cortex-M4プロセッサベースのKinetis(キネティス)マイクロコントローラ・ファミリなど、さまざまなフリースケール製マイクロコントローラに対応しています。

Xtrinsicタッチセンサ・ソフトウェアは、標準的なマイクロコントローラをタッチセンサに変容し、従来のマイクロコントローラ機能を維持しつつ、タッチパッド、スライダ、ロータリー、メカニカル・キーの多様な構成を管理できるようにします。タッチセンサを活用することで、ボタンやスイッチといったメカニカルな仕組みに伴う摩耗や損傷がなくなるため製品寿命が向上するだけでなく、余分なセンサICが不要になるためシステム・コストを最小限に抑えることができます。

供給
フリースケールのタッチセンサ・ソフトウェア・ライブラリ/ツールの詳細については、www.freescale.com/touchsensingのWebサイトをご覧ください。TSS 3.0もこのページからダウンロードすることができます。

TWRPITSS-SLIDERSキットは参考価格79ドル(USD)で、TWRPITSS-SHIELDキットは参考価格69ドルで供給されます。また、Kinetis/ColdFire+マイクロコントローラ向けに、フリースケールが独自開発したFreeMASTERリアルタイム・デバッグ・モニタ/データ・ツールを活用した開発キットが提供されます。FreeMASTER グラフィカル・ユーザ・インタフェースはTSSによって直接サポートされており、これによりマイクロコントローラの内部動作が視覚化されるため、それに応じてTSSアルゴリズムのデバッグ、調整、補正を行うことができます。


フリースケールのセンサ・ソリューションについて
フリースケールのXtrinsicセンサ・ソリューションは、30年以上に及ぶセンサ製品の技術革新を基盤としており、優れたセンサ性能、処理能力、ならびにカスタマイズ可能なソフトウェアの最適な組み合わせにより、スマートで個性的なセンサ・アプリケーションを可能にします。Xtrinsicセンサ・ソリューションの目的は、車載、民生および産業分野で増大するニーズに応えて、差別化を図る多様な製品ポートフォリオを提供することです。Xtrinsicソリューションは、競争の厳しい市場において製品の差別化を通じて成功する上で必要な機能性とインテリジェンスが比類のないバランスで統合されています。

(*)ノイズ検知機能は、今年度末に提供を開始する予定です。
 

フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて
イノベーションとコラボレーションの活性化を目的に設立されたフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF:Freescale Technology Forum)は、組込みシステム業界の毎年恒例の開発者イベントです。2005年に開催を開始して以来、世界中のFTFイベントへの参加者は4万8000人を超えています。日本では、FTF Japanを東京にて2012年10月22日・23日に開催する予定です。詳細は、リンクをご覧ください。


フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、リンクをご覧ください。


FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
(C)2012フリースケール・セミコンダクタ・インク


プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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