オン・セミコンダクターとエルピーダが2011年の成長率を89ポイント揺り動かした
半導体とオプトエレクトロニクス、センサ、ディスクリート半導体を含む2011年の世界の半導体市場の成長率は2%だったが、いくつかの会社は全く異なる様相を示した(表1)。オン・セミコンダクターが三洋電機の半導体事業を経営統合したことで、オン・セミコンダクターの販売は昨年49%上昇し、トップ25に初めてランクインした。クアルコムは昨年、スマートフォンの出荷数の増加によって73%増加し、2011年の半導体販売は38%の増加を記録した。一方、エルピーダは40%の急減速(円換算では45%)であった。
昨年は、半導体販売のトップ25社のうち、15社がよくない決算であったが、総じていえば、2010年に比べると2011年は、半導体サプライヤのトップ10は7%、トップ25は4%の成長であった。この成長率は、2010-2011年の世界の半導体市場の成長率2%に比べればずっと高い。米国の半導体市場専門の調査会社ICインサイツ社の「The McClean Report」の4月のアップデートに、2011年の半導体サプライヤのトップ50社を掲載している。
昨年も、インテルは着実にトップにランクインした。実際には、インテルはインフォニオンの無線半導体ビジネスの獲得によって、24%と2010年の2位のサムスンに対して大きく差をつけた。
エヌビディアは、画像と通信プロセッサの順調な成長によって、5位に跳ね上がり、トップ25ランキングで18位も上昇した。逆に、エルピーダは昨年、DRAM市場の凋落が致命的な影響を与えたことから、13位から19位に6位下落した。実際、エルピーダは、2011年後半には約12億ドルの損失をだし、2012年第1四半期に破産申し立てを行った。
2010年とは対照的に、メモリ企業は2011年にはランキングの上位を占めることができなかった(表2)。以下に示すように、非メモリサプライヤは、昨年の成長率増加のトップ6を記録した。さらに、オン、クアルコム、インテルの2011年の半導体販売の成長率は、企業や部門の買収に大きく押し上げられた。
1) オン・セミコンダクター:三洋電気の半導体ビジネスの獲得による49%の成長
2) クオルコム:スマートフォン用のIC販売とAtherosの獲得による38%の成長
3) インフォニオン:事業継続による29%の成長(2010年の為替レート適用で23%)
4) インテル:インフォニオンの無線ビジネスの獲得によって24%の成長
5) エヌビディア:グラフィックスと通信プロセッサの好調な販売による10%の成長
6) TSMC:10%(2010年の為替レート適用で2%)
トップ25のランキング中のメモリサプライヤ5社 (サムスン、東芝、ハイニックス、ミクロン、エルピーダ)のうち、2011/2010年に成長したのはサムスンだけだった。全体でいえば、トップ25のサプライヤのうち、世界の2011/2010年の成長率2%を上回ったのは、9社だけだった。
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2011 Top 25 Semiconductor Sales Leaders Ranked by Growth Rate ($M)
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