フリースケール、ホーム・エネルギー管理システムの推進に向け、 Qualcomm Atherosとの協業を発表

テキサス州オースチン-2011年10月6日-フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、Wi-Fi、EthernetおよびHomePlug(R) Green PHY(HomePlug GP)上にスマートエナジー・プロファイル2.0を実装したホーム・エネルギー管理システム(HEMS)を実現すべく、Qualcomm Atherosと協業することを発表しました。10月4~6日に開催された「メータリング・ヨーロッパ(Metering, Billing/CRM Europe)」において、この技術のデモンストレーションを行いました。

ホーム・エネルギー管理システム(HEMS)は、スマート・グリッド内でデマンド・レスポンス・システムを実現し、ピーク時のエネルギー消費を削減する技術として期待されています。また、一般ユーザにとっても、HEMSを利用して、エネルギー使用のモニタリングと制御を行うことで、電気使用料の低減が期待できます。フリースケールとQualcomm Atherosによるデモンストレーションでは、HEMS向けの新しい電力線通信オプションや低消費電力Wi-Fiオプションが示されています。

HomePlug GPは、コスト、カバレッジ、性能に対する顧客要求をベースに、スマート・グリッドおよびスマートエナジーを対象として規格化されました。また、この規格化に当たっては、公益事業者をはじめ、メータや自動車、家電製品といった各種メーカーからの仕様要求が反映されています。今回のデモンストレーションでは、フリースケールのホーム・エネルギー・マネージャー(HEM)リファレンス・デザインによる家電製品の電力消費のモニタリングと制御、およびUbilogixのスマートエナジー・プロファイル2.0を実装したQualcomm Atheros製PL-14 HPGPボードでの通信を行いました。

また、Qualcomm AtherosのAR4100 Wi-Fiシステム・イン・パッケージ(SiP)を実装したフリースケールのTower System開発プラットフォームのデモンストレーションも行われました。AR4100は、長距離通信を実現しつつ、エネルギー消費を最小限に抑えます。Tower System向けの拡張モジュールとしてTWR-WIFI-AR4100が用意されており、先進的なKinetis(キネティス)およびColdFire(R)プロセッサをベースとするTower Systemに、AR4100を迅速に追加することができます。TWR-WIFI-AR4100キットには、AR4100設計の実装に必要なソフトウェアやサンプル・コードがすべて揃っています。このモジュールは、フリースケールのMQXオペレーティング・システムと完全に統合して動作します。

フリースケールのメータリング/メディカル/コネクティビティ・ソリューション担当ディレクターであるブルーノ・ベイラックは、次のように述べています。「フリースケールのホーム・エネルギー・マネージャー・リファレンス・デザインにより、世界中での普及が見込まれるスマート・グリッド・ソリューションの開発を迅速に開始することができます。Ethernet、Wi-Fi、HomePlug GPを対象としたQualcomm Atherosの先進的なコネクティビティ・ソリューションは、優れた家庭用電力線通信を実現しつつ、スマートエナジー・プロファイル2.0をサポートします。そのため、さまざまな規格に準拠した通信が可能になり、技術の陳腐化に対するリスクの心配がありません。」

Qualcomm Atherosのネットワーキング部門担当シニア・ディレクターのAdam Lapede氏は、次のように述べています。「フリースケールとの協業により、スマートエナジーを各家庭に導入するプロセスがまた一歩前進しました。今回の新しいソリューションを通じて、一般ユーザは、モバイル・デバイスから家庭内のエネルギー管理および制御を行って、エネルギー消費を抑え、電気使用料を節約することができます。世界人口が成長を続け、エネルギー供給が縮小する中、現時点ですでに相当なレベルに達している公益事業者への需要はさらに増大することが見込まれるため、この技術は今後ますます必要かつ有益なものとなるでしょう。」

フリースケールは、スマート・グリッドやスマートメータ・インフラストラクチャ、ホーム/ビルディング・エリア・ネットワークなどに対応した各種スマートエナジー・ソリューションを幅広く提供します。フリースケールのソリューションは、スマートメータ、HEMS、ネットワーク・スマート・ゲートウェイ、屋内外の通信ソリューション、データ・コンセントレータ、再生可能エネルギー・ソリューション、電気自動車給電装置など、幅広いアプリケーションで利用されています。

フリースケールが実現する主なホーム・エネルギー管理システムは、次の通りです。
・ネットワーク・スマート・ゲートウェイ:高速Wi-Fiルータおよびホーム・エリア・ネットワーク(HAN)により、エネルギー管理、オートメーション、セキュリティを実現
・ホーム・エネルギー・マネージャー:Wi-Fi対応HANにより、費用対効果に優れたホーム・オートメーションとエネルギー管理を実現
・インホーム・エネルギー・ディスプレイ:HANを備えたモニターにより、スマートメータおよびホーム・システム向けに費用対効果に優れたリモート・モニターを実現

HomePlug Green PHY規格について
HomePlug認証製品は、家庭内電力線を高速デジタル・データ送信用のケーブルとして活用します。HomePlug GPは、幅広く展開されているHomePlug AV電力線規格に属する下位規格です。HomePlug GP規格により、低消費電力の堅牢なコネクティビティ・ソリューションが実現し、IP対応の最大10Mbpsのデータ転送速度がサポートされます。その結果、家電製品、冷暖房機器、電気メータ、プラグイン電気自動車(PEV)、モニタリング装置など、スマート・グリッドおよびスマート・ホーム・アプリケーションに利用される各種デバイスにおいて、応答時間の非常に短いネットワークが実現します。
 

スマートエナジー2.0について
スマートエナジー2.0規格は、さまざまな規格グループとの協業の下、現在策定が進められている新規格です。スマートエナジー2.0に準拠することで、HomeGrid Forum、HomePlug Powerline Alliance、Wi-Fi Alliance、ZigBee Allianceによりサポートされるさまざまな有線/無線通信プロトコルで動作するIPベースのエネルギー管理ソリューションが実現します。




フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、自動車用、民生用、産業用、およびネットワーキング・マーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の世界的リーダーです。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、リンク(英語)、またはリンク(日本語)をご覧ください。


FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。

(C)2011フリースケール・セミコンダクタ・インク


プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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