瀬戸内寂聴が村上龍の電子書籍制作・出版会社「G2010」に資本参加、自身の作品「ふしだら」もAndroid(TM)搭載スマートフォン向けに配信開始



このたび、瀬戸内寂聴氏が、昨年村上龍と株式会社グリオが共同設立した電子書籍制作・出版会社である株式会社G2010(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:船山浩平)へ資本参加することになりましたのでお知らせ致します。今後、瀬戸内寂聴氏は優れた文学作品を電子書籍として出版する為に、編集の仕事に携わることになります。なお今回の増資により、当社資本金額は30,000,000円となります。

また昨年11月30日から1ヶ月間の期間限定でNTTドコモの電子書籍トライアルサービスにて公開した未発表作品「ふしだら」を、本日よりNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルから販売されているAndroid(TM)搭載スマートフォンにて販売開始致します。


【瀬戸内寂聴からのコメント】
作家の村上龍さんとグリオの船山浩平さんがG2010を立ち上げた時から私はその仕事に晩年の最後の情熱を賭けたいと思いました。すぐ出資を申しこみ、作品「ふしだら」を急遽仕上げ渡しました。私は専ら編集の仕事をさせてもらうつもりです。村上さんの文学の才能の凄さに傾倒しているし、船山さんの人柄の生真面目さは先刻承知なので何の不安もありません。卒寿まで生きのびて、この文化の大革命に出逢い、身を投じることができたのを喜んでいます。
早くも新しい出資の申し込みもあり、船出は上々です。(瀬戸内寂聴)

【村上龍からのコメント】
瀬戸内寂聴さんから、G2010に対し、出資をいただきました。しかし、出資の件で京都で寂聴さんにお会いしたとき、最初から最後までわたしたちはお金ではなく、作品について語り合いました。表現者とはそういう人種です。
質の高いリッチコンテンツの電子本を制作するには確かに資金が必要ですが、より重要なのは想像力と創造性です。今後は、寂聴さんと制作面でもタッグを組み、電子本の新しい可能性に挑むつもりです。まずは、絶版となっている優れた文学作品群を「編集」して現代によみがえらせるという作業に取り組みたいと考えています。(村上龍)


■瀬戸内寂聴 「ふしだら」
人気エッセイスト藤巻清明の前に、ある日突然現れた16歳の少女。この女が持つ不思議な魅力に魅かれ、藤巻が不用意に手に入れたものは、二度と引き返せない、地獄への片道切符だった。壊れゆく家族の絆と己の身体。苦悩の先に待ち受けていたものとは何だったのか・・・
瀬戸内寂聴が渾身の力で書き下ろした未発表作品。表紙、及び本文最終章に3度のレコード大賞を受賞し、日本を代表する編曲家・船山基紀が作品にインスピレーションを受けて書き下ろした音楽が加わり、独特の世界観を醸し出します。

【対応機種】 

NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルより販売されているAndroid(TM)搭載スマートフォン

 ※ 一部非対応機種あり
 ※ その他各社新機種にも対応予定

2Dfacto※1、ソフトバンク ブックストア (ソフトバンクモバイル※2)にて、サンプルを無料でご覧いただけます。
au端末につきましてはau one Marketからダウンロードいただけます。

 ※1 2Dfactoは、NTTドコモと大日本印刷の共同出資会社です。
 ※2 SoftBankスマートフォン向けの本電子書籍アプリの販売は、株式会社ビューンが行います。


■瀬戸内寂聴プロフィール

1922年5月15日生まれ。本名・瀬戸内晴美。
東京女子大学国語専攻部卒業。卒業後、北京で新婚生活を送り、同地で長女を出産。敗戦後の48年、26歳のときに家族を捨てて出奔、小説家を志す。
昭和32年『女子大生・曲愛玲』で第三回新潮社同人雑誌賞を受賞。官能的な表現が批判され、文壇から締め出されるという辛酸をなめつつも、昭和38年『夏の終り』で第2回女流文学賞受賞。昭和48年、51歳で得度。法名を「寂聴」とし、京都・嵯峨野に「寂庵」を結ぶ。
平成4年『花に問え』で第28回谷崎潤一郎賞、平成8年『白道』で第46回芸術選奨文部大臣賞。平成10年『源氏物語』の現代語訳を完成させる。平成13年『場所』で第54回野間文芸賞。平成18年、文化勲章受章。50年以上もペン1本を命として書きつづけ、著書は三百数十冊を越えている。
現在は執筆活動のかたわら、名誉住職を務める天台寺(岩手県二戸市)のほか、四国「ナルトサンガ」(徳島県鳴門市)、京都・寂庵(嵯峨野)などで定期的に法話を行なっており、豊かな人生経験を土台にした人間味あふれる法話は、多くの人の心の支えとなっている。

■株式会社G2010
代表者:船山 浩平
本社所在地:〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-2-16 YKビル8F
資本金:30,000,000円
URL:リンク
事業内容:
1.電子書籍の企画、編集、デザイン、制作、出版及び販売
2.電子書籍に関する著作権・原盤権の売買、賃貸、管理並びに使用許諾に関する業務
3.インターネット等の通信ネットワークを利用したデジタルコンテンツの配信サービス業務

■本件に関するお問い合わせ先
株式会社G2010 広報担当 斉藤
Tel:03-5712-2010/Fax:03-5779-6776
E-mail:info_01@g2010.jp

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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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