2011年を施行予定とするレセプトのオンライン請求義務化(注1)に伴い、全国約9万の無床診療所では、レセプト処理を行う医療事務システムの普及が進んでいます。一方、電子カルテシステムについては、IT運用の負荷や導入コストを課題として採用に二の足を踏んでおり、なかなか普及が進んでいません。しかしながら、ICTを活用した医療地域連携の必要性は高まっており、小規模な無床診療所においても電子カルテシステムの導入が求められています。
このほど提供を開始する電子カルテOpenDolphinは、オープンソースライセンスのもとグッデイが開発・管理している電子カルテで、厚生労働省の「医療情報システム安全管理に関するガイドライン」(注2)に準拠しています。また、OpenDolphinは日医標準のレセプトソフトORCA(オルカ)とも連携しており、最新の診察データを取り込み、システム間で同期を取ることができます。シーイーシーは、電子カルテOpenDolphinが持つオープンソースとしての柔軟性と低価格を強みに、レセプトソフトORCAを導入の診療所または、これから導入される診療所向けにICTサービスの提供を推進してまいります。
シーイーシーは、2010年を初年度とする中期経営計画の中で、医療分野を注力分野と定め事業を展開しています。10月には医療機関のペーパーレス化と医療情報の共有化推進を目的とした、医療文書管理システム「e+KARTE(イータスカルテ)」の提供を開始しました。今回、グッデイの開発・販売するオープンソース電子カルテ「OpenDolphin」を、シーイーシーのICTサービスメニューに加えることで、医療文書の電子化を支援するe+KARTEとの連携を図った事業展開が可能となり、医療分野向けサービスの一層の充実を図ることができます。なお、シーイーシーは電子カルテOpenDolphinを含む診療所向けのICTサービス事業において、2013年度までの3年間で1,000診療所への導入を目指します。
※(注1)2011年より電算データによる請求が原則となり、一部の機関を除いて、レセプトのオンライン請求もしくは電子媒体による請求が義務化される。
※(注2)厚生労働省が示している医療情報を扱うための、個人情報保護やセキュリティ等の安全性確保のための指標。(厚生労働省サイト:リンク)
※電子カルテ「OpenDolphin」はオープン価格です。
■電子カルテOpenDolphinの特長
1.日本医師会標準のレセプトソフト「ORCA」と連動し、シンプルな機能で優れた操作性
・ログイン時にORCAを参照し、診療コードの同期をとることができます
・ORCA入院版との連携にも対応しています
2.クライアントはマルチプラットフォームに対応
・クライアントはWindows、MacOS X、Linux等マルチプラットフォームに対応しています
3.スタンプ機能を搭載し、Drag&Dropにより簡単にカルテを作成
・診療スタンプ、病名スタンプ、テキスト文スタンプ等、自由に登録・修正できます
4.オープンソースの電子カルテ
・開発情報をはじめシステム情報をオープンに公開しています
5.厚生労働省が配布している「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠
■診療所向けサービス概要
1.電子カルテOpenDolphinの導入支援
・OpenDolphinの導入コンサルティング
(診療所の既存システムとの連携や今後のICT環境の拡張計画作成等を支援します)
・OpenDolphinの操作教育
(導入時のOpenDolphinの操作方法習得等を支援します)
・OpenDolphinの運用サポート
(OpenDolphinのヘルプデスク、オンライン保守、システム障害の対応等を行います)
2.医療文書管理システムe+KARTEの導入支援
・e+KARTEの導入コンサルティング
(診療所の医療紙文書の電子化を支援します)
・e+KARTEの操作教育
(導入時のe+KARTEの操作方法習得等を支援します)
3.ICTサポートサービス
・ICT環境構築支援
(診療所内のICT環境の設計・構築を支援します)
・ICT運用設計支援
(導入いただいたOpenDolphinや、e+KARTE等の運用業務の設計を行います)
・ICT運用支援
(導入いただいたOpenDolphinや、e+KARTE等の運用支援を行います)
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