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ICカードに搭載可能な指紋認証チップをOKIセミコンダクタが開発

Tokyo, Sept 21, 2010 - (JCN Newswire) - ロームグループのOKIセミコンダクタは、このたび1chipで指紋データの登録から、認証、登録データ管理まで実現可能な世界最小クラスの指紋認証処理用LSI「ML67Q5260」を開発いたしました。従来商品「ML67Q5250」は、11mm x 11mm のパッケージサイズでしたが、プロセス、回路、パッケージの見直しをすすめ、本商品では4mm x 4mm のパッケージサイズとし、パッケージ面積の87%削減と0.5mm 厚と超薄型化を実現しました。このことにより、困難とされていたカード実装への対応が可能となり、IDカードなどへの応用が広がります。本商品は8月よりサンプル出荷を開始しており、12月より月産10万個の体制で量産を開始する予定です。


昨今、ネットバンク、ネット証券、企業・政府系機関などのネットワークにおけるセキュリティ確保のため、USBドングル(注1)やワンタイムパスワードトークン(注2)などの小型認証機器の使用が一般的になっていますが、パスワードによる本人認証では”なりすまし”といった不正を防ぐことが難しく、指紋認証を加えるケースが増えてきました。また、ネットバンクやネット証券ではドングルやトークンをお客様が持ち歩きやすい形状・サイズに収めるためにカード形状で実現したいというニーズも増えてきています。


しかしながら、従来の指紋認証製品では高性能マイコン(MCU)や外部メモリなど追加部品点数が多い、パッケージが大きいなどの欠点があり、カード実装を実現することは非常に困難でした。


OKIセミコンダクタではこうした状況に着目し、指紋認証に必要な機能(指紋認証アルゴリズムをハードウエア化し外付けメモリの接続を不要とした認証エンジン、ARMプロセッサ、セキュリティ機能を加えた指データ保管用フラッシュメモリおよびUSB インターフェースなど)を1チップに内蔵すると共に、OKIセミコンダクタのパッケージ技術であるW-CSP(注3)を採用し、ICカード実装に必要とされる5mm x 5mm 以下のパッケージサイズとパッケージ厚0.5mm以下の指紋認証LSIを実現しました。これにより本LSIと指紋センサの組み合わせで指紋認証機能を持ったネットワークドングルやトークンをカード形状で実現し、かつお客様の開発工数を大幅に削減することが可能となりました。さらに、お客様側で組み込みをされる際に必要な各種ドライバやサンプルソースコードを含めたソフトウェア開発キット(注4)もご用意しております。


今後もOKIセミコンダクタは、指紋認証ソリューションのラインナップを拡充し、お客様のニーズに適した魅力的な商品を開発していきます。


【指紋認証LSI「ML67Q5260」の特長】


特長
- 高性能な指紋認証処理
DFT方式(注5)(Precise Biometrics 社製)の指紋認証アルゴリズム採用
高速認証時間: 0.8 秒以内(1:1認証)
高い認証精度:FAR(注6)(他人誤受入率) < 0.001%、FRR(注7)(本人拒否率) < 1.0%
- 内蔵Flash メモリへの登録可能指数: 45本
- 指紋データの不正読み出しを禁止するセキュリティ機能搭載
- 豊富な外部とのインターフェース
USB、SPI、UART、Smartcard I/F、GPIO
- パッケージ: 63PIN W-CSP(4mm x 4 mm)
- 2010年8月よりサンプル出荷開始
- サンプル価格(参考): 3,000円(税別)
- 2010年12月より量産出荷予定


【ソフトウェア開発キット(SDK)の特長】


特長
- 指紋認証基本ソフトウェア
Authentec 社製センサ「スマート指紋センサ(AES1751, AES1711)」を通じて指紋画像の取り込み
指紋テンプレートデータの生成と内蔵Flash メモリへの登録、削除
登録指紋データとの指紋照合
指のスライド量の調整機能
- ナビゲーションデバイス機能制御ソフトウェアの提供
- 消費電力低減のためのパワーマネジメント制御ソフトウェアの提供
- JTAGデバッグ環境の提供
- USBによる内蔵Flash 書き換えソフトウェアの提供
- 指紋認証デモンストレーション機能
- 2010年8月より出荷開始
- 参考価格: 80,000円(税別)


ソフトウェア開発キット(SDK)の構成
- ML67Q5260 CPU Board
- AES1751 もしくはAES1711 センサボード
- USB ケーブル
- 電源
- CD-ROM(ソフトウェア一式)
+ センサドライバ
+ 指紋認証エンジン
+ 指紋認証デモ用サンプルプログラムおよびWindows アプリケーション
+ 各種ドキュメント


【ソフトウェア開発キット(SDK)に対する注意事項】
※ コンパイラRealView Development Suit (RVDS)、ARM Developer Suite (ADS) または、RealView Microcontroller Development Kit(RV-MDK)別途ご用意ください。
※ ソフトウェアデバッグ用の ARM7TDMI CPU 互換JTAG-ICE インターフェースは、別途ご用意ください。
※ 指紋センサおよびそのソフトウェアドライバはセンサメーカー、AuthenTec社から提供されます。


【用語説明】
注1 USBドングル
ソフトウェアの不正コピー防止のために使用されるUSBキー。
注2 ワンタイムパスワードトークン
一定時間毎に更新される使い捨てパスワードを表示するなどして、ネットワーク接続の際、ユーザー識別を行う小型の機器。
注3 W-CSP(Wafer level Chip Size Package)
ウェハ状態で一括してパッケージングを行う技術。チップと全く同じ外形寸法にまでLSIパッケージを小型化できる。
注4 ソフトウェア開発キット(SDK: Software Development Kit)
お客様がプログラムを開発するための開発ボード、サンプルプログラム、ドライバ、および各種ドキュメントなどの総称。
注5 DFT方式
DFT(Discrete Fourier Transform)離散フーリエ変換
指紋認証アルゴリズムの一つで、周波数解析方式とも呼ばれる。指紋の凹凸を波形データに変換して照合する方式。現在主流のマニューシャ方式に対して指紋の形による登録拒否率が極めて小さい。
注6 FAR
FAR(False of Acceptance Rate)他人誤受入率
他人を本人と認識するエラー率
注7 FRR
FRR(False of Rejection Rate)本人拒否率
本人を他人と認識するエラー率。


AuthenTec社について
AuthenTecは企業および消費者向けアプリケーションのセキュリティ、アイデンティティ管理、そしてタッチコントロール・ソリューションを提供しております。 同社のスマートセンサー製品およびセキュリティー・ソリューションは、日常的に利用するPC や携帯機器からサーバーまでと生活のあらゆる場面で使われております。AuthenTec の最新世代のTruePrint(R)スマートセンサー、TrueSuite(R)アイデンティティ管理ソフトウェア、そしてTrueProtect(TM)組込みセキュリティ製品(旧セーフネット社、組み込みセキュリティ・ソリューション)は、急速に発展し続けるデジタル・アイデンティティや安全への要求に対応する、安全でかつ便利な方法を開発者やユーザーに提供しております。AuthenTec 社製の指紋センサの詳細につきましては、AuthenTec 社のwebsite www.authentec.com をご確認ください。


Precise Biometrics社について
Precise Biometrics社は、本人識別のための指紋認証ソリューション市場のトップベンダーです。Precise Biometrics社は最高級の指紋認証技術を保有し、高速、正確、かつ安全な認証機能を提供します。コア製品であるPrecise Match-on-Card(TM)は、ID カードやSIM カードに更なる価値を付加し、企業や銀行向けのオフィスビルの入退出、コンピュータやネットワークへのアクセスコントロールなどに最適です。Precise Biometrics 社は世界中の企業や政府機関へこれらの技術を提供し、1億人近くの方々に利用されています。
詳細につきましては、 www.precisebiometrics.com の内容をご確認ください。


OKIセミコンダクタ株式会社について
詳細は www.okisemi.com をご覧ください。


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OKIセミコンダクタ株式会社
ニュースリリース担当 電話:042-663-1111
e-mail:press@adm.okisemi.com


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