PTC(R) CoCreate(R)を活用し、エプソン、大判インクジェットプリンターMAXARTシリーズを開発

ハイスピードと使いやすさを徹底追求した新モデルの設計をわずか12週間で実現

【2010年7月13日】PTC(本社:米国マサチューセッツ州、Nasdaq: PMTC、会長兼CEO:リチャード・ハリソン)の日本法人であるPTCジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、社長:桑原 宏昭)は、情報関連機器や精密機器のメーカーとして国内外で高い評価を得ているセイコーエプソン株式会社(本社:長野県諏訪市、代表取締役社長:碓井 稔、以下 エプソン)が、昨年10月にリリースした4色ハイスピードモデルの大判インクジェットプリンターMAXART「PX-F10000」および「PX-F8000」の設計・開発に、CoCreateを活用していることを発表しました。CoCreateはエクスプリシット・モデリングの3次元CAD、CAE、PDMソフトウェアで、世界初の最も堅牢なエクスプリシット・モデリング・ソリューションです。

エプソンは、まずコンシューマ向けプリンターであるインクジェットプリンター(IJP:InkJet Printer)の設計のために、2000年にCoCreateを導入、現在では、同社のコンシューマ向け、ビジネス向け、業務向け大判プリンターのすべての設計・開発においてCoCreateが活用されています。CoCreateの活用により、タイトな開発スケジュールでの進行に対応できる柔軟な設計データの編集や既存の設計データに迅速かつ容易に修正を加えることが可能となり、市場への早期製品投入を実現しています。また、部品の形状を直接処理するモデル修正による開発時間の短縮、別部品を合体させて1部品にするといった合理的な設計データの編集が可能となり、開発作業の効率化のみならずコスト削減も実現することができました。同社の新モデルであるMAXART「PX-F10000」および「PX-F8000」の設計・開発の期間は、12週間で完了しました。


また、エプソンでは、複数の設計者がいる部署の設計データリソースの管理に、設計プロセスにおいて製品データ管理が簡単に自動化できるCoCreate Model Manager(TM)を活用しています。CoCreate Model Manager導入前は、エンジニアが各自の設計データや部品データをサーバーやローカルのハードディスクに保存していたため、最新バージョンの管理が難しい状態でした。現在は、CoCreate Model Managerで一括管理し、部署が異なる各分野のプリンター製品のエンジニア全員で共有しているため、エラーのリスクが無くなり、作業効率の大幅な向上を実現しました。


エプソンLFP企画設計部部長の小室 清人氏は「当社の開発現場において、CoCreateによる3次元CADデータ作成・編集は必要不可欠です。マニュアルを読まなくともモデルが作成でき、編集も可能なところが他のCADツールとは一線を画しています。このツールの使い勝手のよさは履歴が残らない点で、今ある形に対して編集を加えればよく、結果的に作業のスピードアップにつながっています。今後も市場のニーズの把握とそれを実現するための設計を行っていくうえで、CoCreateが大きな役割を果たしてくれることは間違いありません」と述べています。


PTC CoCreate 事業部門 ジェネラルマネージャー ジャスティン・ティーグ(Justin Teague)は「進歩の速いハイテク電子機器業界で成功するためには、企業は品質に関して妥協することなく最短の時間で市場に製品を供給する必要があります。エプソンのプリンター開発にPTCのソリューションが採用されていることは、当社にとって大変喜ばしいことです。エプソンはCoCreateを利用することで設計部門の作業効率を上げ、設計サイクルを大幅に短縮することができました。このことは同社の目標の達成と競争力の向上に役立っています」と述べています。


PTCジャパン株式会社 社長 桑原 宏昭は「日本を代表する情報関連機器・精密機器メーカーであるエプソンのプリンター全製品の設計・開発にPTCのCoCreateが活用され、高い評価を頂いていることを非常にうれしく思います。PTCでは、今後もプリンター製品開発にとって常に求められるスピード、柔軟性、変更への対応にPTCのソリューションを提供し、お客様のビジネスの向上に貢献していく所存です」と述べています。



* 以下URLにて製品画像およびCoCreate Modelingスクリーンショットをご参照いただけます。
- 4色ハイスピードモデルの大判インクジェットプリンターMAXART「PX-F10000」
リンク
- PTC CoCreate Modelingスクリーンショット:軽量モデルでのメカユニットの全表示
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* MAXART「PX-F10000」および「PX-F8000」に関しては以下URLをご参照ください。
リンク




【セイコーエプソン株式会社について】
長野県諏訪市に本社を置く情報関連機器メーカー。プリンターやスキャナー等コンピューター周辺機器及びパソコン、液晶プロジェクター等の情報関連機器、水晶デバイス、半導体などの電子デバイス、ウオッチや眼鏡レンズ、産業用ロボットなどの精密機器など、幅広い領域でビジネスを展開。1942年5月創立。グループ会社:国内26社、海外80社。従業員数:連結 約78,000人。
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【PTCについて】
米国マサチューセッツ州に本社を置くPTC(Nasdaq: PMTC)は、製品開発におけるグローバル化、市場投入時間の短縮、業務効率の追求など、製造業における企業の個々の課題に対応するソフトウェアとサービスを提供しています。PTCのPLMおよびCADソリューションを活用することにより、産業用機器、ハイテク、航空宇宙・防衛、自動車、リテール・コンシューマー製品、医療機器などの産業分野における関連企業は、事業目標の達成ならびに顧客ニーズと業界法令基準双方に適合する革新的な製品開発の実現を可能にしています。


【PTCジャパンについて】
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。PLMソリューション製品群「Windchill」、コラボレーション環境に対応した機械系高機能3次元CAD/CAM/CAE「Pro/ENGINEER」、エクスプリシット・モデリング/データ管理ソフトウェア「CoCreate」、製品情報提供ソリューション「Arbortext」、技術計算/ドキュメント化支援ソフトウェア「Mathcad」、データ・ビジュアライゼーション・ソフトウェア「ProductView」、製品分析ソフトウェア「InSight」を販売、併せて製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービスを提供。1992年3月設立。国内4事業拠点。
Webサイト:リンク



* PTCの社名、ロゴマークおよびCoCreate、CoCreate Modeling、CoCreate Model Manager、Windchill、Pro/ENGINEER、Arbortext、Mathcad、ProductView、InSightなどすべてのPTC製品の名称およびロゴマークは、PTC(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

関連情報
http://www.ptc.com/
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