EMCジャパン、重複除外を分散処理してパフォーマンスを最大2倍に高速化させるソフトウェア「EMC Data Domain Boost」を発表

スループットの増強、ネットワーク使用率の最小化、バックアップ・サーバ使用率の向上を実現

東京発 - 2010年5月26日


EMCジャパン株式会社(略称:EMCジャパン、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:諸星 俊男、URL: リンク )は、本日、業界で初めて、重複除外を分散処理させることでパフォーマンスを最大2倍に高速化させることが可能となった「EMC Data Domain Boost(以下DD Boost)リンク」ソフトウェアを発表しました。「DD Boost」は、本日同時に発表したEMCの重複除外バックアップ・ストレージ「Data Domain」用の最新OS「DD OS 4.8」(※1)を導入することで、追加可能なソフトウェア・オプションです。


◆「DD Boostリンク」ソフトウェア

これまでの一般的な重複除外システムは、データを送るソース側、またはデータを受け取るターゲット側のどちらか1か所で重複除外を行っていました。しかし、今回発表した「DD Boost」では、重複除外のフローをバックアップ・サーバとターゲット・ストレージに分散させることができます。

具体的には、「DD Boost」ソフトウェアは、バックアップ・サーバ上で稼働するもので、バックアップ・データを受け取ると「Data Domain」バックアップ・ストレージに問い合わせを行い、新たなデータのみを圧縮して転送します。つまり、重複するデータがネットワーク上に転送されなくなるため、ストレージ・システムのスループットが向上するだけでなく、ネットワークの使用率が80~99%削減されます。また、データをコピーするオーバーヘッドを最小化できるため、既存のバックアップ・サーバのリソース使用率も20~40%軽減できます。

「DD Boost」は、アプリケーション・レベルのリンク・フェイルオーバーやロード・バランシングにも対応するので、複数のネットワークを最適化することでスループットを確保しつつ、信頼性をさらに向上させることができます。


・「Data Domain」重複除外バックアップ・ストレージのスループットが最大で2倍高速になります。
・バックアップ・アプリケーション側で、リプリケーション・ソフトウェア「EMC Data Domain Replicator (以下DD Replicator)」を管理できるようになります。つまり、バックアップとDR(災害復旧)環境の管理を一元化可能となります。
・「DD Boost」は、Symantec NetBackupおよびBackup Execでサポートされます。将来的には、「EMC NetWorker」でもサポートされる予定です。


■最新OS「DD OS 4.8」により、新たに追加されたその他のソフトウェア・オプション

「DD OS 4.8」では、「DD Boost」をはじめ、「Data Domain」重複除外バックアップ・ストレージの容量拡張、レプリケーション拡張、暗号化など以下のさまざまな新しい機能をオプションとして追加しました。


*「Data Domain Global Deduplication Array (DD GDA)リンク
*「DD Replicatorリンク」ソフトウェア
*「Data Domain 880 (DD880)リンク」の容量拡張
*「Data Domain Encyption (DD Encryption)リンク」ソフトウェア


「Data Domain Global Deduplication Array (DD GDA)リンク

・「Data Domain」デュアル・コントローラ間でグローバルな重複除外を行い、単一のストレージプールにデータを保存することができる、「Data Domain」最大規模の重複除外バックアップ・ストレージです。デュアル・コントローラのパフォーマンスを利用して、最大で12.8テラバイト/時のスループットを実現し、最大14.2ペタバイトという、大規模データセンターに適した論理バックアップ容量をサポートします。GDAは「DD Boost」が導入されている必要があります。



「DD Replicatorリンク」ソフトウェア

・新たに「1対N」のレプリケーションがサポートされ、データを複数の遠隔地に配置した「Data Domain」に転送できるようになります。「1対N」のレプリケーションは、データのバックアップおよびアーカイブに対してマルチサイトの災害復旧ソリューションを提供します。「DD Replicator」は、「DD Boost」が導入されている必要があります。


「Data Domain 880 (DD880)リンク」の容量拡張

・このたび「DD OS 4.8」にて「DD880」のストレージ容量が拡張されました。従来の2倍となる実効容量142.5テラバイト、論理容量では7.1 ペタバイトのストレージを使用できます。最大180のバックアップ・ジョブをサポートし、最大180か所までのリモート・オフィス用のレプリケーション・ターゲットとして利用することが可能です。


「Data Domain Encyption (DD Encryption)リンク」ソフトウェア

・「DD Encryption」ソフトウェアは、業界初の、重複除外バックアップ・ストレージにおける保存データの暗号化を実現するソフトウェア・オプションです。「DD Encryption」は、「Data Domain」の高速なインライン重複除外プロセスとシームレスに統合されています。データがディスクに書き込まれる前に暗号化されるので、全てのデータは確実かつ安全に保存されます。

・「DD Replicator」ソフトウェアと併用すると、暗号化データをWAN経由で転送することが可能となるため、信頼性の高い安全な災害対策システムが実現します。

・「EMC Data Domain Retention Lock」ソフトウェアを併用することで、上書きおよび消去ができない形式のデータを暗号化して、長期保存のアーカイブとして利用できます。


◆価格と提供について
価格:
「DD Boost」ソフトウェア 12万円~(税込み)
重複除外バックアップ・ストレージ 440万円~(税込み) (Data Domain 140)
提供:
「DD Boost」ならびに重複除外バックアップ・ストレージ「Data Domain」はEMCジャパンの販売パートナーより提供します。

製品の詳細については、リンクにアクセスしてください。


※1: 「DD OS」は、Data Domain重複除外バックアップ・ストレージに搭載されているオペレーティング・システムで、バックアップ/アーカイブ/レプリケーションに関わるData Domain特有の動作を制御し、効率良く安全性の高いデータ保存を実現します。



◆EMCジャパン株式会社について
EEMCジャパンは、あらゆる規模のお客様が、競争優位に立ち、情報からさらなる価値を創出することを可能にするために、情報インフラストラクチャ・テクノロジーとソリューションを開発、提供する世界のリーディング・カンパニーであるEMCコーポレーションの日本法人です。EMCの製品やサービスに関する情報については、以下のWebサイトをご参照ください。
リンク

◆本件に関するお問い合わせ先
EMCジャパン株式会社  マーケティング本部 マーケティング・コミュニケーション部

広報マネージャ 武村綾 Tel: 03-5308-8888 (代表)/ 03-5308-8867(直通)
E-mail: japanpr@emc.com


EMCは、米国EMCコーポレーションの登録商標または商標です。これらの商標は、日本または諸外国で商標登録等により、適用法令で守られている場合があります。その他の製品の登録商標および商標は、それぞれの会社に帰属します。

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]