~ビジネスマンの外出時におけるインターネット利用に関する実態調査~スマートフォンユーザーの8割超がウルトラモバイルPCとの使い分けを検討 

「ソーシャルメディアを利用することで人のネットワークが広がった」約7割

MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)では「ビジネスマンの外出時におけるインターネット利用に関する実態調査」を実施致しました。調査期間は2010年4月26日から4月30日の5日間、20-40代の男性でモバイルインターネットツール(スマートフォン・スマートブック・Wi-Fi対応携帯電話、ネットブック・モバイルノートPC等)所有者647人から有効回答を得ました。



調査結果では、「ソーシャルメディアを利用することで人とのネットワークが広がった」人が約7割に達するなど、blog・SNS・twitterの普及によって「人とのつながり」と「個性の自由な表現」が進展し、生活者とネットの結びつきが一層深まってきていることが伺えます。

また、スマートフォンユーザーの8割超がウルトラモバイルPCとの使い分けを検討しているなど、従来のケータイやモバイルPCに加えて、スマートフォン・ウルトラモバイルPCなどモバイルでのネット利用を促進するツールの選択肢が増えている中で、用途や場面に合わせて“それらを使い分ける”という意識が広まりつつある実態が明らかになりました。

参考データによると、日本は今や世界トップクラスのワイヤレスインターネットインフラを持つに至っていて、モバイルインターネットツール所有者の中では利用経験が高いものの、全体としては8%にとどまっているという事実もあります。ワイヤレスインターネット環境に関する正しい情報がさらに浸透し、利用を促すことで日本のネット社会はまだまだ活性化していくものと思われます。

【調査結果サマリー】
参考:日本は世界トップクラスのWi-Fi環境が整備されつつあるが
日本全体としてのWi-Fi利用経験者は8.2%に留まっている実態

1:モバイルインターネット対応端末所有者ならWi-Fi利用経験者は9割
最もWi-Fi接続をする場所(便利な場所)はカフェ、ファーストフード店

2:Wi-Fiを使う理由 トップはメールの送受信

3:スマートフォンユーザーの8割超がウルトラモバイルPCとの使い分けも視野に
※ウルトラモバイルPC・・・ネットブックなど、ノートパソコンとPDAとの中間に位置づけられるPCの規格。

4:モバイルインターネットツールを選ぶ際重視するポイント「持ち運び」「接続速度」「電波」「文字入力」

5:「ソーシャルメディアを利用することで人のネットワークが広がった」約7割
「ソーシャルメディアはリアルとは違った自己表現ができる」約4割


参考:日本は世界トップクラスのWi-Fi環境が整備されつつあるが、
日本全体としてのWi-Fi利用経験者は8.2%に留まっている実態

調査の前段階として、まずは外出時のインターネット利用の際に使うであろう、無線LANやデータ通信カードの環境を調査したところ、公衆無線LANに関しては、駅や空港、図書館などの公共施設や、マクドナルドなどのファーストフード店、スターバックスコーヒーなどのカフェなど様々な場所での使用環境整備が進んでいます。(例えば、東海道新幹線は車内全線、成田空港・羽田空港でもターミナル内各所、エアポートリムジンバスや京急タクシーなどでも利用可能。)また、公衆無線LANスポット数も年々増加していることがわかった。データ通信カードに関しては、EMOBILEを始め、首都圏を中心に日本全国各地で使用できる環境が整備されつつある。

しかし、環境が整ってきているにも関わらず利用者はまだまだ少なく、株式会社インプレスR&Dが発行している「インターネット白書2009」によると、ワイヤレスインターネットの利用者は8.2%にとどまっている。
その傾向は世界と比較した日本の情報通信の現状にも見受けられ、総務省「ICT関連動向の国際比較調査」(平成21年)での情報通信先進国7カ国比較によると、情報通信の「基盤※1」に関する国際ランキングでは日本は1位だったが、情報通信の「利活用※2」に関するランキングでは5位の結果となっている。つまり、「日本は情報通信の基盤(インフラ)は整っているのに、実際には広く利用されるに至っていない」という傾向が見受けられる。

※1:「基盤」とは、各国の「ブロードバンド料金」「光ファイバ比率」「ブロードバンド速度」「インターネット普及率」など、情報通信に関する指標を設けて分析し、その指標ごとの結果を合わせて総合評価したもの

※2:「利活用」とは、情報通信の利活用の対象分野として、1.医療・福祉、2.教育・人材、3.雇用・労務、・・・など、10分野を設定し、分野ごとの利活用状況を調べた上で、結果を合わせて総合評価したもの


■主なデータ通信カード
・EMOBILE
全国人口カバー率90%超。東京・大阪・名古屋の地下鉄全27路線全駅をエリア化。
・UQ WiMAX
全政令指定都市、全県庁所在地をエリア化。
・ docomo FOMAデータ通信、au PacketWIN
携帯端末の電波がある全エリアで使用可能。日本全国各地をエリア化。


1:モバイルインターネット対応端末所有者ならWi-Fi利用経験者は9割
最もWi-Fi接続をする場所(便利な場所)はカフェ、ファーストフード店

まず、お持ちのモバイルインターネットツールで、外出先(自宅・自社オフィス以外の場所)でインターネットに接続したことがあるかどうかを聞いたところ、約9割が接続したことがあると答えた。日本全体での利用経験者はまだ少ないものの、モバイルインターネットツールを所有している人たちにとっては、徐々にWi-Fiの利用が浸透してきている実態が伺える。

また、外出先でWi-Fi接続する際に利用したことのあるサービスについて聞いたところ、「データ通信カード」の次に多かったのが、「カフェ、ファーストフード店の無線LAN(Wi-Fi)スポット」となった。
スポットとして最もWi-Fiが利用されている場所としては「カフェ、ファーストフード店」、次いで「駅、空港」があがった。


2:Wi-Fiを使う理由 トップはメールの送受信

次に、Wi-Fiを使う理由について聞いてみたところ、トップは「メールの送受信」、次いで「ニュースなどポータルサイトの閲覧」、「Twitterの閲覧、書き込み」「SNSの閲覧」などが続いている。
メールでのコミュニケーションや情報収集に加え、ソーシャルメディアなどでのコミュニケーションや情報発信も重視されている傾向が見受けられる。


3:スマートフォンユーザーの8割超がウルトラモバイルPCとの使い分けも視野に

次に、スマートフォンユーザーに対し、軽量かつ便利なモバイルPCに対する使用願望について聞いてみたところ、8割超のユーザーから「使ってみたいと思う」との回答が得られた。
スマートフォンユーザーの「携帯の2台持ち」が話題となっているが、スマートフォンだけでなくモバイルPCについても選択肢として視野に入れている傾向が伺える。


4:モバイルインターネットツールを選ぶ際重視するポイント「持ち運び」「接続速度」「電波」「文字入力」
次に、外部でインターネットに接続するモバイル端末(PC、スマートフォン含む)を選ぶ際に重視する点について聞いてみたところ、上位には「持ち運びのしやすさ」、「インターネットへの接続速度」、「電波のつながりやすさ」、「文字入力のしやすさ」があがった。スマートフォン利用者が増える中、「電波」や「文字入力」などは、スマートフォンにとっての今後の課題と言えるかもしれない。


5:「ソーシャルメディアを利用することで人のネットワークが広がった」約7割
「ソーシャルメディアのコミュニケーションでは、リアルとは違った自己表現ができる」約4割 

次に、ソーシャルメディア利用者に対して、ソーシャルメディアとの関わりについて聞いてみたところ、「ソーシャルメディアを利用することで人のネットワークが広がった」と言った意見が66.9%、「ソーシャルメディアのコミュニケーションでは、リアルとは違った自己表現ができる」と言った意見が43.0%となった。


※ リサーチ元
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
MMD研究所WEBサイトビジネス会員(14,000会員)



本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]