日立電線、世界初40ギガビットイーサネット用メディアコンバータの開発、販売開始

Tokyo, Jan 19, 2010 - (JCN Newswire) - 日立電線株式会社(TSE:5812)はこのたび、IEEE802委員会(注1)で標準規格化に向けて審議中の40ギガビットイーサネット(注2)に世界で初めて(注3)準拠した(注4)メディアコンバータ「XLGMC-1001」を開発しましたので、お知らせします。標準規格の制定が見込まれる2010年6月の販売開始を予定しております。

Tokyo, Jan 19, 2010 - (JCN Newswire) - 日立電線株式会社(TSE:5812)はこのたび、IEEE802委員会(注1)で標準規格化に向けて審議中の40ギガビットイーサネット(注2)に世界で初めて(注3)準拠した(注4)メディアコンバータ「XLGMC-1001」を開発しましたので、お知らせします。標準規格の制定が見込まれる2010年6月の販売開始を予定しております。

近年、企業等で利用されるネットワークにおいては、従来の基幹業務やWebへのアクセスやメールの送受信、ファイル共有に加え、IP電話、TV会議システムの導入などITシステムの多様化によって大量の通信トラヒックが発生しています。それに伴い、企業の拠点間を結ぶネットワークは、従来のATM(注5)やSONET(注6)などの専用線による接続から、より高速・大容量かつ安価である広域イーサネット網への移行が進んでおります。こうした中、将来的な大容量化に対応するため、IEEE802委員会において、次世代の40ギガビット/100ギガビットイーサネットの標準規格化に向けた作業が行われております。

そこで、このたび当社は、同標準規格に対応した製品として、世界で初めて40ギガビットイーサネットのインターフェースを有するメディアコンバータ「XLGMC-1001」を開発しました。40ギガビット/100ギガビットイーサネットの標準規格の制定が見込まれる2010年6月の販売開始を予定しております。

当社は、光トランシーバーの自社開発などの強みを活かし、2000年にギガビットイーサネット多重化長距離伝送装置「GMXシリーズ」(注7)を市場投入して以来、お客様のニーズに対応したメディアコンバータ/伝送装置を製造・販売しております。安定した品質により高い評価をいただいており、主に国内通信事業者を中心にご採用いただいております。

今回開発したXLGMC-1001は、40ギガビットイーサネットの信号を4本の10ギガビットの信号に分割・符号化して波長多重伝送(注8)する方式を採用しております。これにより、高速伝送の障害となる波長分散(注9)・偏波モード分散(注10)の影響を排除し、従来の10ギガメディアコンバータと同等の伝送性能である最大伝送距離80kmの一心双方向伝送を実現しております。

また、ユーザーインターフェースとして、マルチモードファイバで接続する40GBASE-SR4と銅線で接続する40GBASE-CR4に対応可能なQSFPトランシーバー(注11)を採用しました。さらに、将来的には、シングルモードファイバで接続する40GBASE-LR4に対応可能な小型光トランシーバーXL2(注12)への対応も予定しております。これにより、様々な40ギガビットイーサネット機器との相互接続が可能となります。

このほか、小型化が進んでいる10ギガビット電子部品の採用や高密度実装技術を適用することにより、筐体を1U(高さ44mm)サイズに納めております。

今後とも当社では、イーサネットに関する豊富な技術力と、これまでの納入実績、経験を活かし、お客様のニーズに応える製品を市場に投入してまいります。

(注1)IEEE802委員会は、The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.(米国電気電子技術協会)においてLANの標準化を進める組織のことです。
(注2)イーサネットは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
(注3)メディアコンバータにおいて40ギガビットイーサネット対応は世界初。2010年1月19日現在。当社調べ。
(注4)IEEE802.3ba draft3.0に準拠しております。
(注5)ATMとは、Asynchronous Transfer Modeの略で、データ、音声など異なる種類の情報を53bytesの固定長のセルに分割して伝送する方式です。
(注6)SONETとは、Synchronous Optical NETworkの略で、光ファイバを用いた高速デジタル通信方式の一つです。
(注7)GMXは、日立電線株式会社の登録商標です。
(注8)波長多重伝送とは、一本の光ファイバケーブルに複数の異なる波長の光信号を同時に伝送する、高速かつ大容量の情報通信手段です。
(注9)波長分散とは、光ファイバ内の伝送速度が波長により異なるために発生する波形劣化の現象のことです。
(注10)偏波モード分散とは、光ファイバのコア径がわずかに楕円になっていることで生じる波形劣化の現象のことです。
(注11)QSFPとは、Quad Small Form-Factor Pluggableの略で、40ギガビット用光トランシーバーの仕様です。
(注12)XL2とは10ギガビット用のX2型光トランシーバーのフォームファクターに準拠した40ギガビット用光トランシーバーの仕様です。

【XLGMC-1001の主な仕様(仕様は予告なく変更になる場合がございます。)】


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項目 仕様
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ユーザーインターフェース
- 使用モジュール QSFPモジュール
(40GBASE-SR4/40GBASE-CR4)
XL2モジュール(40GBASE-LR4)
…搭載予定
- レーザ安全性 SR4:Class1M、LR4:Class1
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ネットワークインターフェース
- コネクタ 一芯 SC
- レーザ安全性 Class1M
- 許容ロス 28dB/-300~+1,600ps/nm
/分散耐力
- 送受信波長 1,550nm帯
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電源 ホットスワッパブル対応
二重化電源
(AC)100~120/200~240V±10%、
(DC)-55~-40V強制空冷FAN
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消費電力 200W以下
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外形寸法 19インチラック 1U(高さ44mm)
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概要: 日立電線株式会社

詳細は www.hitachi-cable.co.jp をご覧ください。

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総務部広報グループ
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