Yahoo!リサーチ、「食品のスマート消費に関する調査」を実施

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野菜や果物、高級食材などの食品では、『見た目』や『賞味期限』などに
「わけあり」の商品を安く購入するスマート消費意向が高く、「正規品の通常
価格で購入」との併用が進む傾向

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調査期間:2010年2月19日~21日/インターネットウェブ定量調査により、首都
圏の20~50代女性400人を対象に実施
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<調査結果トピックス>

・今後は「正規品を通常価格で購入」を中心に、複数の「わけあり品購入」
の併用や使い分けが促進
・【野菜・果物】 見た目をトレードオフに安く入手するスマート消費意向が
4割
・【高級食材】 「正規品を通常価格で買う」が大幅に低下。少しでも安く手
に入れる方法にシフト
・【お菓子】 「正規品を通常価格で購入」を維持しつつ、「わけあり品購
入」も促進。おせんべいなどの焼菓子では包装の簡素化も
・わけあり品の購入意向が強い人ほど、「【賢い消費】は今後主流になって
いくと思う」

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 Yahoo!リサーチを運営するヤフーバリューインサイト株式会社(本社/東京
都中野区、代表取締役社長/田部 信)では、先月発表しました【持たない】
【買わない】【賢く買う】といった新しい消費スタイルを掘り下げた「耐久
消費財のスマート消費に関する調査」に続く第2弾として、今回は非耐久消費
財のなかで「食品」に焦点を当てた「食品のスマート消費に関する調査」を
自社調査専用パネルを対象に実施しました。

 近年、不況の影響もあり、グループなど複数人でまとめて商品を購入する
「共同購入」によって正規品を安く手に入れたり、型崩れやサイズ不揃い、
簡易包装など一部の条件と引き換えに商品を安く手に入れる「わけあり品の
購入」などの「スマート(賢い)消費」が注目され、その商品カテゴリやバリ
エーションも増加しています。このたびYahoo!リサーチでは、首都圏在住女
性を対象に食品の「スマート消費」の利用状況と今後の利用意向について、
商品カテゴリごとに調べ、その傾向を把握しました。


<スマート消費の定義>
今回の調査では、これまでの「正規品を通常価格で買う」以外の入手方法
を、【自分で安く買う】スマート消費、【他人と協力して入手する】スマー
ト消費、【自分で作って入手する】スマート消費の3つに分類整理し、調査
を行いました。
また、さらに、【自分で安く買う】スマート消費については、「わけあり
品」をサイズ不揃いなど「見た目に多少難あり」、「賞味期限間近、在庫処
分」「簡易包装」の3種類に分け、【他人と協力して入手する】方法は、「共
同購入」「もらう」「物々交換」に分け、スマート消費の具体手段として定
義づけ、食品32カテゴリごとに今後の利用意向を確認しました。


◇◆◇ 調査結果概要 ◇◆◇

〔1〕今後は「正規品を通常価格で購入」を中心に、複数の「わけあり品購
入」の併用や使い分けが促進
+-----+------+------+------+------+------+------+------+------+------+
 各商品カテゴリの入手方法として、『現在、ふだん入手することが多い方法
や積極的に利用している方法(以下、現在の入手方法)』、そして、『今後、積
極的に利用していくと思う入手方法(以下、今後の入手方法)』をともに複数回
答形式で回答していただきました。
 まず、『現在の入手方法』では、全体的に「正規品を通常価格で購入」が8
割前後と、ほとんどの人がよく利用する方法として定着しています。また、
【自分で安く買う】スマート消費の1つである「わけあり品(見た目に多少難あ
り)を購入」は、一部のカテゴリで2割程に達しており、スマート消費の顕在化
が見られるところもあります。しかしながら、その他のスマート消費はいずれ
の商品カテゴリも多くて1割程度で、まだまだ利用者は限定的となっていま
す。
 『今後の入手方法』では、全体的に『現在の入手方法』に比べ「正規品を通
常価格で購入」が10ポイント程度減少し、「わけあり品(見た目に多少難あり)
を購入」を中心とした【自分で安く買う】スマート消費のスコアが高くなる傾
向が見られます。正規品を通常価格で購入する方法に加え、スマート消費のバ
リエーションが豊富になり、複数の入手方法の併用や使い分けが促進されてい
く様子がうかがえます。しかしながら、「共同購入」などの【他人と協力して
入手する】や【自分でつくる】スマート消費は、ほとんどの商品カテゴリで5
%にも満たず、潜在の状態に留まっているといえそうです。


【野菜・果物】 見た目をトレードオフに安く入手するスマート消費意向が4割
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 野菜・果物は、『今後の入手方法』で他カテゴリよりも「わけあり品(見た
目に多少難あり)を購入」が高く、‘見た目’ を‘安く入手する’ためのト
レードオフ条件にしたスマート消費の利用意向が高い結果となっています。具
体的には、「わけあり品(見た目に多少難あり)を購入」 が『とまとやなす、
きゅうりなどの果菜系野菜』で46%、『じゃがいも、たまねぎなどの根菜・茎
系野菜』で44%、『みかん、りんご、いちごなどの果物』で42%、『きゃべ
つ、ほうれんそうなど葉物系野菜』で41%と、いずれも4割を超えています。
 「わけあり品」でも、「賞味期限間近・在庫処分」や「簡易包装」は1割強
の利用意向に留まっています。また、昨今、“農業ブーム”が頻繁にメディア
でも取り上げられているものの、自分で「つくる・獲る」は1割未満で、これ
を『積極的に利用していく入手方法』とするにはハードルが高いようです。


【高級食材】 「正規品を通常価格で買う」が大幅に低下。少しでも安く手に
入れる方法にシフト
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 価格が高い高級食材では、『今後の入手方法』の「正規品を通常価格で購
入」が5割程度と、他の商品カテゴリの7割程度よりも大きく低下する結果にな
りました。代わりに、「見た目に多少難あり」や「賞味期限間近・在庫処分」
などの「わけあり品を購入」や「人からもらう」が他よりも高く、買わないで
入手する方法へのシフトなど、他の商品カテゴリとは異なるスマート消費が進
みそうです。
 具体的には、『高ランク牛肉、ブランド牛肉などの高級な牛肉』の「わけあ
り品(見た目に多少難あり)を購入」が28%、「わけあり品(賞味期限近・在庫
処分)を購入」が23%、『カニ、エビなど高級な甲殻類』の「わけあり品(見た
目に多少難あり)を購入」が34%と2~3割に達し、それぞれ「もらう」も1割強
と願望が含まれているような結果となりました。


【お菓子】 「正規品を通常価格で購入」を維持しつつ、「わけあり品購入」
も促進。おせんべいなどの焼菓子では包装の簡素化も
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 製造過程や販売の事情によって出る、型崩れしたものや切れ端、賞味期限間
近のものなどを、安い理由を明らかにしたうえで安く販売する「わけあり品」
を目にすることが増えてきたお菓子類では、「正規品を通常価格で購入」が7
割と、依然として利用者が最も多いものの、『今後の入手方法』において、
「わけあり品を購入」が2割前後まで達しています。
 『ケーキやプリン、羊羹などの生菓子』の『今後の入手方法』は、「わけあ
り品(見た目に多少難あり)を購入」が21%、「わけあり品(賞味期限間近・在
庫処分)を購入」は25%となっています。『せんべいなどの焼和菓子』は、
「わけあり品(見た目に多少難あり)を購入」が28%、「わけあり品(賞味期限
間近・在庫処分)を購入」が18%、その他に「わけあり品(簡易包装)を購入」
も19%と‘包装の簡素化’を‘価格’とトレードオフにしたスマート消費の意
向も、他カテゴリよりも高くなっています。


〔2〕わけあり品の購入意向が強い人ほど、「【賢い消費】は今後主流になっ
ていくと思う」
+-----+------+------+------+------+------+------+------+------+------+
 今回の調査で、食品においては、【他人と協力して入手する】や【自分でつ
くる】スマート消費よりも、「わけあり品」を利用した【自分で安く買う】ス
マート消費が顕在化・促進していく兆しがありそうなことが分かりました。
 32の商品カテゴリについて、3タイプの「わけあり品を購入」を『今後の入
手方法』として回答した総数をベースに回答者を3つに分けて(以下、『わけあ
り消費意向』*1)、【自分で安く買う】スマート消費の積極利用意向者とそう
でない人の消費に関する意識の違い(*2)を確認してみました。
 「見栄をはらずに、身の丈にあった生活を送りたい」などの身の丈消費に関
する項目や、「環境のためにも、なるべく中身だけを購入できる商品、簡易包
装の商品を選ぶようにしている」などのエコ(節約・環境)意識に関する項目、
「人よりも高い価格で買ったことがわかるとすごく悔しい」「安く手に入れる
ための情報収集や労力は欠かさない」などの安く購入することへのこだわりに
関する項目では、『わけあり消費意向』が多くなるほどスコアが高くなる傾向
が見られました。
 また、「形や包装などを気にせず、賢く購入する消費スタイルはイマドキで
かっこいい」「形や包装などを気にせず、手頃な価格で購入するスタイルや
物々交換、自給自足などの【賢い消費】は今後主流になっていくと思う」と
いった考え方も、『わけあり消費意向』が高いほどスコアが高まる傾向となっ
ています。特に『わけあり消費意向0個』と『わけあり消費意向1~20個』との
差がともに15ポイントほどと大きく離れており、これらの消費スタイルを、イ
マドキあたり前、または、かっこいいと感じられるかどうかも、消費行動に影
響を与えそうです。
 「味や品質に問題がなければ、必ずしも形が整っている必要はない」「好き
なモノやこだわりのあるモノは新品やきれいな状態のものを購入したい」で
は、『わけあり消費意向』が低いほど、状態へのこだわりが強い傾向が見ら
れ、『わけあり消費意向0個』と『わけあり消費意向1~20個』のスコア差も15
ポイント前後と著しくなっています。わけあり品の購入には、節約や環境、安
く入手することの考え方やこだわりもさることながら、形やきれいな状態への
こだわりも大きく影響していることがわかります。

*1 32の商品カテゴリについて、「見た目に多少難あり」「消味期限間近・在
  庫処分」「簡易包装」の3タイプのわけあり品購入を『今後の入手方法』
  として回答した総数(全商品カテゴリに3タイプのわけあり品購入を回答し
  た場合の最大値は96)
*2 値は「非常にあてはまる」+「あてはまる」のトップ2ボックススコア合
  算値



<調査概要>
◇調査目的:食品の入手方法において、正規品を通常価格で購入する以外
      の入手・購入スタイル
      (=スマート消費)の現在の浸透度と今後の利用意向を探る
◇調査方法:インターネットウェブ定量調査
◇調査対象:首都圏 一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住
      の20歳~59歳の女性400人
◇割付  :年齢5歳刻み50S均等割付
◇調査期間:2010年2月19日(金)~2月21日(日)
◇調査機関:ヤフーバリューインサイト株式会社
◇設問項目:下記項目を調査
       ・ 現在の食品の入手方法
       ・ 現在の食品の入手方法の中で利用することが多い方法
         や積極的に利用している方法
       ・ 今後、積極的に利用していくと思う食品の入手方法
       ・ 消費に対する考え方

※プレスリリースは、こちらからダウンロードいただけます。
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◇ヤフーバリューインサイト株式会社について
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「市場の生活者ニーズを捉え、マーケティング課題を解決し、企業の成長に
貢献する価値を提供すること」、それが私たちの使命です。ヤフーバリューイ
ンサイト株式会社は、マーケティングリサーチのリーディングカンパニーとし
て、国内最大級かつ高品質な調査パネルを基盤に、インターネットリサーチか
ら従来型手法まで、豊富なリサーチサービスを提供しています。
2008年7月より、ヤフー株式会社との「Yahoo!リサーチ」ブランド共同運営
を開始し、Yahoo! JAPANを通じた調査パネルの充実、インターネットにおける
ノウハウやインターネット利用動向の活用、そしてマーケティングテクノロジ
ーの研究・開発を続け、これまでにないサービスや価値を提供してまいります。


会社名    :ヤフーバリューインサイト株式会社
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所在地    :東京都中野区中央1-38-1 住友中野坂上ビル1F
        TEL: 03-3367-1967(代表) FAX:03-3367-1961
新会社発足日 :2007年7月1日
資本金    :7億円
代表者    :代表取締役社長 田部 信(たなべ しん)
事業内容   :・マーケティングリサーチ事業
        ・データ解析事業
        ・マーケティングコンサルティング事業
所属団体   :・社団法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)
        ・社団法人日本マーケティング協会(JMA)
        ・ESOMAR(ヨーロッパ世論・市場調査協会)
        ・日本行動計量学会
        ・日本消費者行動研究学会(JACS)
        ・日本マーケティング・サイエンス学会(JIMS)


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ヤフーバリューインサイト株式会社
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例)「 Yahoo!リサーチ調べ / 全国○~○歳の男女○名、
2009年○月○日~○月○日実施」
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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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