2008-2009年に1.2%縮小する世界のテレビ市場

フランスの市場調査会社イダテ社が近日出版予定の調査レポート「世界のテレビ市場 2010年(第20版) - World Television Market 2010」において、2010年のテレビ広告収益は2008年の収益水準を上回るだろうと予測している。

「テレビ産業もまた、世界的な不況を逃れることはできなかった。特に影響が大きかったのはテレビ広告の収益であった。しかし、2010年には2008年の水準を上回るだろう」とフランスの調査会社イダテ社の調査レポート「世界のテレビ市場 2010年(第20版) - World Television Market (20th Edition)」の著者であるFlorence Le Borgne氏は語る。

●米国は世界最大のテレビ市場であり、2009年は2%減の1000億ユーロ以上であった。しかし、世界市場における北米市場の重要性は下降気味で、2006年の39%から2006年には38.7%まで下落した。今後もこのような、小数点以下の下降傾向は継続するだろう。
●2番目に大きいのは欧州市場で、2009年に820億ユーロと、2008年に比べて2.4%減少した。また、世界市場における欧州市場の重要性もまたうすれつつあり、2006年の31.7%から2009年には30.5%まで減少した。英国、ドイツ、フランスは、この地域の収益の44%を占めている。
●アジア太平洋地域のテレビ市場の成長は、約0.3%だった。世界全体におけるシェアは0.3ポイント成長して20.8%となり、2007年のレベルを取り戻した。日本、インド、中国などのこの地域の主要国は、それぞれの様相を呈していた。日本は飽和市場で5%以上の下落、中国とインドの新興成長市場はそれぞれ6.2%と9.5%の発展を示した。
●ラテンアメリカは、約5%の増加と最も大きな成長を示した。世界市場でのシェアはまだ小さい7.9%だが、2006年の6%から一貫して成長している。ブラジルは、ラテンアメリカ最大の市場で、45%以上を占めている。
●最も小さい地域市場、アフリカ/中東は、6%以上低下した。シェアは2.1%と停滞した。

2009年の世界のテレビ市場は、主に広告収益の9.2%の下落によって影響を蒙り、有料テレビの7.2%や公的資金の3.5%の上昇というふたつの収益増によっても補えなかった。2008年までは、広告はテレビ業界の収益の50%を生み出す最も大きな収益減で、有料テレビは40%、公的資金が10%だった。2009年には、広告と加入料の収益の比率はそれぞれ45%ずつであった。2010年には、有料テレビの収益は世界の広告収益を上回り、2013年には、それぞれ47%と43%となるだろう。

【調査レポート】
世界のテレビ市場 2010年(第20版)
World Television Market 2010
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