例えば学校が既に保有するPowerPointスライドデータや講義映像、企業ならサービスや商品のプレゼンテーションからコンプライアンスなどだが、これらをAdobe PresenterでSCORM対応化されたコンテンツに移行すれば、受講者はネット上からコンテンツを視聴出来るうえ、管理者は受講者がコンテンツを視聴完了したかどうか、あるいはテスト問題を設置して合否判定やアンケート結果などを得ることが可能となる。
またAdobe Presenterから書き出されるコンテンツはプレゼンテーションに特化されたインターフェースデザインであり、高い操作性とスタイリッシュな外観を併せ持った品位の高いものとなっている。
更に同社では社内にスタジオを持ち、ナレーターも用意できるので、シナリオを含めた一貫したコンテンツ制作が可能となっている。そして既にSCORM対応LMSサービスを展開してきた実績を活かして、設置から設定代行までの全てを請け負っていく方針だ。
他の学校・企業との差別化を図れるだけではなく、LMSの標準化に寄与することによりイメージアップにも繋がるSCORM対応化の需要は今後ますます加速していくと見て、同社では初年度売上として5,000万円を見込んでいる。
------------ 用語説明 -------------
LMS説明(日本イーラーニングコンソシアム 初めてのeラーニング-用語集より抜粋)
LMS(Learning Management System)
eラーニングの基盤となる管理システム。学習者のWebブラウザに教材コンテンツを配信するクライアントサーバシステムで、①学習者の登録②学習履歴の管理③学習の進捗管理④コンテンツ配信の基本機能を備えている。具体的には、サーバから個々の学習者に、事前に設定されたコンテンツを配信し、その学習履歴をサーバ内のデータベースに蓄積する。学習履歴はLMSに保存されるので、学習者は次回に前回の続きから学習できる。また学習管理者は、学習者の学習履歴を見ることができる。学習者に学習を促すメールを配信するなど、学習進捗管理を自動的に行えるLMSもある。 最近では、研修の登録受付など研修業務の管理機能も取り込んだLMSや、コンピテンシー管理の考え方に基づいたスキル項目の定義、スキル診断、教育カリキュラムの作成など人材育成管理を実現するLMSも登場している。また、ナレッジマネジメントやHRM(Human Resource Management)との連携により、人材育成管理の枠を越えた企業の戦略システムの一環として利用される例も出ており、LMSは高機能化が進んでいる。
また、異なるLMSでも同じ教材コンテンツが利用できるように、SCORMと呼ばれる標準化の採用が進んでいる。標準化により、学習資源の共有化や、また高品質な学習教材が安価に提供されるようになると期待されている。
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