Portland Group、GPUの計算能力を利用可能にするPGI Release 2010を発表

STマイクロエレクトロニクス 2009年12月08日 09時24分
From PR TIMES

Portland Groupの最新コンパイラは、
PGI Acceleratorプログラミング・モデルとPGI CUDA Fortranをサポート

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)の完全子会社である
Portland Group(R)は、Linux、Mac OS XおよびWindows向け高性能並列化
コンパイラ・開発ツールであるPGI(R) Release 2010を11月17日(火)に販売開始
したことを発表しました。PGI Release 2010は、NVIDIA CUDA(注1)対応の
グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を内蔵したx64プロセッサ・
ベース・システムにおけるPGI Acceleratorプログラミング・モデルv1.0の
フルサポートを含む初の製品です。PGI Release 2010には、PGI Accelerator
プログラミング・モデルを用いたアクセラレータの高水準プログラミングの
サポートに加え、PGI CUDA Fortran、明示的なGPUプログラミング・モデル、
および専門上級プログラマがNVIDIA GPUプログラムのあらゆる側面を直接制御でき
るアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)も含まれます。

PGI Acceleratorプログラミング・モデルは、ホストCPUに接続された性能を向上さ
せるためのアクセラレータ上で実行可能なFortranおよびCプログラムで、
コード領域の指定のために使用されるコンパイラ指示文の集まりです。
PGI Accelerator指示文を用いて最適化されたアプリケーションは、他の
コンパイラおよびプラットフォームへの完全な移植性を維持したまま、
GPUアクセラレータの有無に関わらずシステム上で実行されます。

PGI Release 2010は、以下の新たな特性を含め、
PGI Acceleratorプログラミング・モデルのフルサポートを提供します。

・GPUデバイス常駐データ:アクセラレータ領域およびサブ・ルーチン境界全域に
おける、データ定義とデータをGPU上に常駐させる機能
・FortranでのCOMPLEXおよびDOUBLE COMPLEXデータ型のサポート
・C構造体およびFortran派生型のサポート
・性能向上のための自動GPU側ループ・アンローリング
・OpenMP並列領域にネスト化可能なAccelerator領域のサポート
・Linux、Mac OS X(Snow Leopardを含む)、Windows(Windows 7を含む)の
サポート

PGIのディレクタであるDouglas Milesは、次の様にコメントしています。
「ほとんどのHPCシステム(高性能コンピューティング)が、5年以内に何らかの形
でx86 CPUおよびアクセラレータの両方を搭載するでしょう。PGI Release 2010
コンパイラは、演算を加速させる上で、主流のHPCアーキテクチャとしての役割を
果たすでしょう。」

PGI CUDA Fortranには、Fortranを用いたNVIDIA GPUのネイティブ・
プログラミング用のFortran 95/03コンパイラおよびツール群が含まれます。
CUDA Fortranサブ・ルーチンは、x64ホストCPUが制御するNVIDIA GPUの何百もの
コア上で、同時に起動・実行することができます。NVIDIA社と共同で開発された
PGI 2010 Fortran 95/03コンパイラでサポートされるPGI CUDA Fortranの
拡張機能により、HPC開発者はCUDA GPU上でのデータ移動、メモリ使用量、
計算の全側面を明示的に制御することが可能です。

PGI Release 2010のコンパイラおよびツールに追加された新機能には、より多くの
Fortran 2003関連の機能、GNUおよびMicrosoft社製のコンパイラとの互換性が改良
された最新のEDG 4.1 C++フロントエンド仕様、256コアまでのOpenMP並列
プログラミング・サポート、AVXコード生成のサポートが含まれます。
PGI Release 2010には、PGPROF性能プロファイラに対する大きな機能の更新が
含まれ、これには、再コンパイルや特別なソフトウェア権限が必要ない形で、
バイナリ実行ファイルのパフォーマンス・プロファイリングを行うことができる
機能、Linux、Mac OS X、Windows上の定型的操作や機能の提供、
PGI Accelerator / PGI CUDA Fortran GPU側パフォーマンス統計のサポート、
および最新のグラフィカル・ユーザ・インタフェースも含まれます。
PGI Release 2010は、Red Hat Fedora 10/11、SuSE 11.1、Ubuntu 9、
Mac OS X Snow Leopard、Windows 7を含む、最新のオペレーティング・システムを
サポートします。

Microsoft Visual Studio向けPGI Visual FortranのPGI Release 2010の強化され
た機能には、NVIDIA CUDA対応のGPUにおけるPGI Acceleratorプログラミング・
モデルおよびPGI CUDA Fortranのフルサポート、コモン・コンパイラ・
フィードバック・フォーマット(CCFF)のサポートを伴うx64およびGPU向けPGPROF
パフォーマンス・プロファイラを独立したユーティリティとして提供することが
含まれます。CCFFは、どのようなコンパイラ情報が保存されているか、
その情報がどのようにフォーマットされているかを定義する、PGIにより提案され
ているドラフト標準です。CCFFによりHPCツールの供給者は、パフォーマンスの
最適化に関して、より多くの良質な情報を提供することができます。

PGI Acceleratorプログラミング・モデルの詳細は、以下URLでご覧頂けます。
リンク
PGI CUDA Fortranに関する情報は、以下URLでご覧頂けます。
リンク
新しいPGI Release 2010コンパイラの評価版コピーは、以下URLにて登録後、
入手可能です。
リンク

(注1) CUDA(TM)はGPU搭載のNVIDIA製品のアーキテクチャです。

文中で言及しているすべての商標、商品名、サービス・マーク、およびロゴは、
それぞれの企業の所有物です。

Portland Groupについて
STマイクロエレクトロニクスの100%子会社であるPortland Group
(社名:The Portland Group, Inc. )は、ハイエンド・コンピューティング・
システムとx64・x86プロセッサ・ベースのワークステーション、サーバ、クラスタ
向け高性能Fortran、C、C++コンパイラ/ツールを提供するトップクラスの
サプライヤです。PGI(R)コンパイラおよびツールは、海洋モデリング、
気象予測、地震解析、バイオインフォマティクスなど、複雑な現象のモデリングと
シミュレーションを行う技術計算分野である、高性能コンピューティング(HPC)
において幅広く使用されています。PGIコンパイラは、ソフトウェア・
プログラムを、コンピュータが理解できるバイナリ命令に変換するものであり、
幅広いアプリケーションやベンチマークにおいて世界トップクラスの性能を実現し
ていることから、HPCコミュニティにおける評価が高く、性能と信頼性に関する
業界標準として注目されています。
Portland Group製品の詳細については、リンク をご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な技術力
と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、
戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することにより、マルチメディア・
コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて他社の追随を許さない
リーダーとなることを目指しています。2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:リンク
STグループ(英語):リンク

◆ 日本国内でのお問合せ先
株式会社ソフテック
HPCソリューション部
TEL: (03)-3412-6008
Mail: info@softek.co.jp
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TEL: (03)-5825-0590
Mail: sales@bestsystems.co.jp
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◆ 米国でのお問合せ先
Portland Group
営業部
Tel:+1 (503) 682-2806
Mail : sales@pgroup.com
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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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