AmKor社と横店集団、脳梗塞や急性心筋梗塞など複数の疾病の薬剤候補であるNeu2000の中国での開発と商品化ライセンスを契約

Suwon, Korea, Nov 23, 2009 - (JCN Newswire) - AmKor社(AmKor Pharma, Inc.)と横店集団(Hengdian Group Ltd)は、Neu2000の中国でのさらなる開発と商品化について、ライセンス契約を締結したことを、本日発表しました。

契約条件によれば、横店集団は、急性心筋梗塞(AMI)や熱傷の研究の調査資金として、契約直後に500万人民元を支払い、中国での脳梗塞、AMI、または熱傷のフェーズII治験完了後に、追加で500万人民元を前払い金として支払います。Neu2000の製品が中国で市販開始した際には、横店集団が純売上高の12%を、ロイヤルティとしてAmKor社に提供します。さらに、横店集団は、グローバル治験用の原薬(API)製品専門の製薬会社として、AmKor社およびNeurotech社を介した複数国での治験で、Neu2000のAPIと薬剤製品の製造に責任を持ちます。

Neu2000は、脳梗塞、脊髄損傷(SCI)、AMI、熱傷のための二重細胞保護薬剤として、韓国のNeurotech Pharmaceuticals Co., Ltd. (Neurotech社)が開発中の、穏やかな作用のNR2B選択的N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗薬および強抗酸化剤です。これらの治療メカニズムは、神経保護剤の新薬開発でもっともニーズが高い活動で、過去数十年間にわたり、虚血性脳梗塞やSCIなどの多くの動物モデル研究で、有効性の評価がされてきました。

Neu2000は、米国クインタルズ社のフェーズI治験により、人体への安全性が実証されている治験中の脳梗塞治療薬です。二重盲検フェーズI治験において、Neu2000は優れた安全性プロフィールを示し、若い健康な被験者80人に一人当たり最大6 g投与した場合も、また、年齢が高く通常の健康状態の被験者15人に一人当たり最大4 g投与した場合も、重篤な有害事象は認められませんでした。臨床毒性で失敗した他のNMDA拮抗薬と違い、Neu2000ではいかなる中枢神経系毒性も認められませんでした。脳梗塞、SCI、AMIの動物モデルで最大の有効性を示し、一人当たりわずか125～1500 mgのNeu2000を服用するだけで、治療血漿濃度を十分超えることから、AmKor社は、対象疾病についてのNeu2000の臨床試験へと進めることを決定しました。

AmKor社およびNeurotech社社長兼CEOのBJ Gwag博士は、次のように述べました。「横店集団と提携できることはまことに喜ばしく、弊社ではこの関係に心からの信頼を寄せています。Neu2000のフェーズII治験は、まず韓国と中国で計画する予定です。」

AmKor社は、Neurotech社の子会社で、外傷に対する人体の反応を治療する薬剤の開発に特に力を入れている治験段階専門企業です。現在実施している最重要施策は、Neu2000の脳梗塞、SCI、AMI、熱傷についてのフェーズII治験をパスさせることです。

Neurotech社は、神経性および炎症性疾患の治療用新薬を発見・開発している生物薬剤ベンチャー企業です。

Neu2000の研究開発は、韓国科学技術省の「国立研究所助成金」、「G7助成金」、「21世紀フロンティア研究プログラム、機能的プロテオミクス・プロジェクト」などで一部支援されています。また、亜州大学薬学部の「脳研究センター」や、京畿道庁の「次世代推進プロジェクト」の助成金による支援も受けています。

横店集団は、現在中国最大のコングロマリットのひとつであり、年間総粗利益167億人民元以上(20億米ドル以上)で、「中国民間企業トップ10」で3位にランク入りしています。グループの本社は中国浙江省横店にあります。グループ参加企業には、エレクトロニクス・製薬・化学工業、映画、エンターテインメントの3つの株式会社があり、子会社は60社以上と、約200か所の製造工場、40,000人以上の従業員を擁しています。

メディア問い合わせ先
Sun Young, Ko
syko@neurotech-pharma.com
Young Ae, Lee
oxygen0927@neurotech-pharma.com