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イーサネット/USB OTG等のペリフェラルを搭載したSTM32マイコンの量産を発表

STマイクロエレクトロニクス 2009年06月26日 08時59分
From PR TIMES

コネクティビティ・ラインのタイムリーな市場投入が、
高集積/設計柔軟性/製品化までの期間短縮を重視したマイコンの
堅牢な製品ロードマップを強化


マイクロコントローラ(以下マイコン)の世界的リーダーである
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、2009年3月のEmbedded
World 2009にて発表したARM(R) Cortex(TM)-M3コア・ベースのSTM32マイコンの
新製品ラインである「コネクティビティ・ライン」の量産を開始しました。

「コネクティビティ・ライン」により、イーサネット、USB、CAN、および
オーディオ・クラスのI2S機能を同時に必要とする設計において、業界標準の
32bit処理が可能になります。同製品ラインには2種類の製品シリーズがあります。
STM32F105シリーズは、USB 2.0フルスピードのOTGペリフェラル(ホスト/
デバイス)および高度なフィルタリング機能を持ったCAN2.0Bコントローラ(2個)
を組み合わせており、STM32F107シリーズは、IEEE1588 PTP(Precise Time
Protocol)のハードウェア・サポートを備えた完全な10/100イーサネットMACを
加え、リアルタイム・アプリケーションのイーサネット接続を可能にします。
専用バッファによって、USB OTG、CANコントローラ(2個)、
およびイーサネット・インタフェースを同時に作動させることが可能で、
通信ゲートウェイ・アプリケーションに対応し、業界標準コネクティビティ
の様々な要求を柔軟にサポートします。

両製品シリーズ共、オーディオ・クラスのI2S通信をサポートしており、
USBホストおよびSPI機能と組み合わせることで、USB大容量記憶装置、
MP3プレーヤ、SDカードなどの外部記憶装置からオーディオ・ファイルを
読み取り、I2S経由でデコード後、出力が可能です。このような機能は、
ドッキング・システム、アラーム時計/オーディオ・プレーヤ、ホーム・
シアターなどの家庭用オーディオ製品に必要です。ARM Cortex-M3の高い
処理能力により、オーディオ・コーデックや、表示データの処理および再生/
停止ボタンなどのヒューマン・インタフェース機能といった重要な機能を
ソフトウェアで実装できるため、外付け部品点数を低減することができます。

STのマイクロコントローラ事業部のジェネラル・マネージャであるJim Nicholas
は次の様にコメントしています。「当社は、ARM Cortex-M3に関する多くの
ノウハウを有しており、電力効率の良い動作、確かなリアルタイム性能、
および革新的なペリフェラルといった利点を提供する業界水準の新製品を
短期間で開発できます。量産中のSTM32の4種類の製品ラインに加え、現在、
超低消費電力の新製品 STM32Lを開発しており、さらなる技術革新を推進
しています。当社の信頼性の高いロードマップによって、顧客は既存市場と
新しい機会の両方をターゲットにすることができます。」

「コネクティビティ・ライン」は、動作周波数が72MHzのマイコンから構成
されており、ネットワークのアクセス容易性、データ・ロギング、USB接続と
ペリフェラルの拡張、フィールド・アップグレード機能などの要件をサポート
しています。そのため、PLC、モータ制御、医療用モニタ、家庭用オーディオ、
警備システム、電力メータ、制御パネルなどの産業用機器、医療機器、電化製品、
コンスーマ機器、ビル・オートメーションなどに最適です。

STM32は、現在合計70シリーズが量産中で、36MHz-72MHzの製品間にピン/
ソフトウェアの互換性があります。また、多様な用途に対応する共通
ペリフェラルの幅広いオプションと8種類のパッケージ・オプション、
および16Kbyte-512Kbyteの組込みFlash容量が用意されています。

STM32F105(組込みFlash容量:64KB/128KB/256KB)とSTM32F107(組込みFlash
容量:128KB/256KB)は、LQFP64またはLQFP100パッケージに搭載され、
現在量産中です。単価は、約10,000個購入時にLQFP64パッケージ(64KB)で
約2.90ドル、LQFP100パッケージ(256KB)で約4.92ドルです。

また、本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
リンク

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品や
ソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、
他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、
幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、
大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し
世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場に
おける技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を
果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所
(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場しています。2008年の売上は
98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:リンク
STグループ(英語):リンク

詳しい技術情報

STM32F105/STM32F107には、クロック生成用の水晶発振子(25MHz)が内蔵されて
おり、ハードウェア設計の簡素化などのさらなる利点を提供します。また、外部
イーサネットPHYコントローラに対するクロック生成に使用できる5MHz/50MHzの
クロック出力も可能なため、外部機器に対するクロック生成用の水晶発振子の
追加も不要です。STM32F107のイーサネットMACはMIIとRMIIの両方をサポート
しており、設計者が最適なPHYチップを選択できる高い柔軟性を提供しています。

「コネクティビティ・ライン」の全製品にUSB OTGペリフェラルが搭載されて
おり、USBバスでSOF(Start Of Frame:フレーム開始)が検出されるたびに
外部ピンによるパルス生成が可能です。この信号は、外部オーディオ用DA
コンバータのクロックを調整するために使用できるので、アイソクロナスUSB
転送を使用するオーディオ・アプリケーションにおいて、ストリーミングによる
着信データと発信データの同期が容易になります。

また、「コネクティビティ・ライン」にはブートローダが内蔵されており、
USART、CAN、またはUSB DFU(Device Firmware Upgrade:デバイス・ファーム
ウェア・アップグレード)を使用するブランクまたはプログラミング済み
デバイスを再プログラミングすることが可能です。ブートローダがアクティブな
ペリフェラルを検出するため、通信インタフェースの選択が自動化されています。

さらに、接続性が強化された新しいペリフェラルに加え、他のSTM32マイコンと
共通の標準ペリフェラルも備えています。これらの互換性によって柔軟性が
向上し、複数の設計においてソフトウェアの再利用が可能になります。
これらのブロックを使用することで、タイマ(10個)、1マイクロ秒の変換時間
を達成する12bit ADコンバータ(2個)、12bit DAコンバータ(2個)、
I2Cインタフェース(2個)、USART(5個)、およびSPIポート(3個)を実装
することができます。他のSTM32マイコンと同様に、ペリフェラルは合計12本の
DMAチャネルでサポートされ、96bitの一意識別をサポートするCRC計算ユニット
もあります。

新製品は、STM32ファミリの低い動作電圧や省電力機能も備えています。
2.0V-3.6Vの動作電圧範囲は、リチウム・イオンやニッケル水素といった一般的
なバッテリ技術に対応しています。また、バッテリ動作をサポートする専用の
Vbatピンもあります。Flashから実行する場合の消費電流は72MHzでわずか27mA
です。その他、消費電流をわずか2μAに抑える4種類の低電力モードも備えており、
低電力モードからの高速起動においても消費電力を低減します。STM32の内部
生成8MHz信号による起動は、6マイクロ秒以内にデバイスをHALTモードから
ウェークアップ状態にすることができます。

「コネクティビティ・ライン」には、合計10種類の製品がラインアップ
されています。これらの製品は、STが無料で提供している標準ソフトウェア・
ライブラリ、評価ボード、またサードパーティ製のスタータ・キットを含む
包括的な開発エコシステムによってサポートされています。STまたは
サードパーティのUSBホスト/デバイス/OTGソリューションや、STから無料で
提供されるInterniche NicheLiteスタックなどのサードパーティ製TCP/IP
スタックも提供されています。また、「コネクティビティ・ライン」は、
現在多くのソフトウェア開発ツール・チェーンでサポートされています。

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