モバイル事業者の2011年のパーソナライゼーションサービスによる収益は29億ドル

米国の調査会社ABIリサーチは、世界のパーソナライゼーションサービス市場に関するレポートを刊行しました。

米国ニューヨーク、2009年4月22日
米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「モバイルサービスのパーソナライゼーション」によれば、モバイルサービス顧客に向けたパーソナライゼーションサービスは、間もなくモバイル事業者にとって大きな収益源となるだろう。2008年、MNOがサービスのカスタマイズで得た収益は8億600万ドルだったが、2011年末には事業者の年間収益はおよそ29億ドルになるだろう。

携帯電話のパーソナライゼーションサービスは、リアルタイム課金と加入者のプロファイリングツールによって可能となったが、ビジネスケースは事業者と消費者の双方の需要によって成り立っている。「競合企業の加入者を奪うか、既存の加入者のARPUを増やすかしか、MNOの成長の途はない」とシニアアナリストのMark Beccue氏は言う。

パーソナライゼーションによる課金を促進しているアプリケーションは何だろうか。パーソナライゼーションサービスの最初の市場は特別驚くようなものではない。それは、マルチメディアコンテンツとモバイルインターネットサービスのリアルタイム課金である。世界の携帯電話利用者の大多数が、サービス料金を後払いしている。これまでは、キャリアが後払いの顧客に、音楽や画像のダウンロード等の音声、テキスト以外のサービスに課金することは難しかった。様々なサービスにリアルタイム課金を行う機能が充実してきたため、顧客は前払いのアカウントを追加したり、クレジットカードを使うことでサービスを利用したりすることが可能になった。

「後払いの加入者と同様に、前払い顧客もマルチメディアコンテンツを購入したいと考えているのだから、利益をあげるのは簡単だ。このビジネスチャンスは大きいだろう」とBeccue氏は言う。

パーソナライゼーションサービスの最大のビジネスチャンスは、「従量制のブロードバンド」だろう。これは、アドホックでネットにアクセスしたり、加入者のサービスプランに組み込むアクセス時間を延長したりできる技術である。

この他のパーソナライゼーションサービスとして、ウェブ閲覧のカスタマイズ、ペアレンタルコントロール、ユーザーが特定のメッセージを遮断して自動転送機能を設定するか、個人のSMSを設定できるテキストメッセージの高度管理機能などがあげられる。

調査レポート「モバイルサービスのパーソナライゼーション」は、パーソナライゼーションサービスを上手く発展させるために、MNOが活用すべき主な事柄を概説している。現在および今後成功するサービスを特定・予測し、パーソナライゼーションサービスのソリューションを提供するプロバイダ23社をプロファイル・査定している。この調査レポートは、「モバイルコンシューマ年間リサーチサービス」の一環である。

◆調査レポート
モバイルサービスのパーソナライゼーション:加入者情報管理、加入者プロファイリング、ポリシー管理、リアルタイム課金、位置情報、プレゼンスリンク

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