3GサービスでCiscoなどのネットワーク機器企業がセルラー固定無線端末市場に参入

米国の調査会社ABIリサーチは、3Gが登場したことによって、ネットワーク機器ベンダが固定無線端末市場に参入していると報告する。

アリゾナ州スコッツデール、2008年12月17日
3Gの到来により、既存のネットワーク機器とブロードバンドデバイスのベンダにとって、固定無線端末 (FWT)に無線ブロードバンド接続を付加することは、非常に興味深いこととなった。固定無線端末の主な4つの分野(SOHO・消費者、産業、モバイル、ビジネス)のうち、SOHO・消費者向け端末と産業向け端末の分野では、D-LinkやCisco Systemsといったベンダの参入が進んでいる。
「固定無線端末市場のネットワーク機器ベンダにとって、3Gは非常に魅力的である」と米国調査会社ABIリサーチのシニアアナリストSam Lucero氏は言う。「最近、3Gルータが市場に登場して、ビジネス場面が拡大したため、特に3Gインフラを導入している経済先進国で、ネットワーク機器ベンダにとって魅力的な市場となっている。」
特に有線インフラが不足している地域のSOHOと消費者向けセグメントでは、FWTによって音声通信が可能となる。用途はデータ接続だが、先に述べた3Gルータ(主要ベンダはD-Link)はここに含まれる。3Gルータの中には、PCカードやUSBスティックを受信するスロットが付いたものや、Wi-Fiを採用したもの、セルラーモジュールをデバイス自体に搭載した新しいモデルもある。
「3Gルータの分野では、こういったデバイスによって既存の加入者回線数が減ると考えているキャリアが異を唱えている」とLucero氏は言う。「だが例外もある。たとえば、オーストラリアではTelstraが積極的にこのコンセプトを推進している。」
企業向け端末は小規模企業や支社で利用され、セルラーネットワークでプライマリ接続またはバックアップ接続が可能となる。また、企業向け端末はネットワークルータバックアップカードまたはPBXアダプタとして機能する。この分野でCiscoが3G高速WANインターフェースカード(HWIC)で注目を集め始めている。他のネットワーク企業も市場に参入している。
ABIリサーチの調査レポート「固定無線端末(FWT):FWT、3Gルータ、バックアップ用ネットワークカード、産業用端末、ゲートウェイ、ルータのビジネスチャンス」は、これらのデバイスに関するビジネスチャンスと技術動向を調査し、デバイスに使われている組み込み無線モジュールの出荷台数と収益の5年間の詳細な予測データを記載している。また、市場に影響を与えている主要企業をプロファイルしている。
この調査レポートは、「M2M年間リサーチサービス」の一環である。

◆調査レポート
固定無線端末(FWT):FWT、3Gルータ、バックアップ用ネットワークカード、産業用端末、ゲートウェイ、ルータのビジネスチャンス
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◆米国ABIリサーチについて
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