アクテル、宇宙向けFPGA「RTAX」に最新DSP機能を追加

~性能と信頼性を効果的に組み合わせた、新ワンチップFPGA「RTAX-DSP」を提供~

アクテル(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:アクテルジャパン株式会社、東京都渋谷区)は本日、業界をリードする宇宙飛行アプリケーション向け、アクテルの耐放射線性FPGA技術に、洗練されたデジタル・シグナル・プロセッシング(DSP)機能を追加したことを発表しました。

これは信頼性と耐放射線性を犠牲にすることなく、増大する信号処理のスループットに対するニーズに応えたものです。RTAX-DSPファミリでは、実績があるアクテルの耐放射線性RTAX-S FPGAファブリックと、高速の積和演算(MAC)を独自に組み合わせ、ワンチップに搭載しています。高コストで複雑なSRAMベースのDSP対応FPGAや耐放射線特性を持つASIC(特定用途向け集積回路)に代わる魅力的な代替品となるRTAX-DSPデバイスは、シングル・イベント・アップセット(SEU)耐性を持ち、総合的な信号処理能力として150億/秒を上回る乗算機能を提供します。


アクテルの高信頼性製品担当マーケティング・ディレクター、
Ken O'Neillのコメント
「宇宙飛行アプリケーションにRTAX-DSP FPGAを導入することで、設計者が信頼性やプロジェクト・スケジュールを犠牲にすることなく、信号処理パフォーマンスの目標を達成できるようにしています。
SRAMベースのFPGAや耐放射線性ASICなどの代替品は、コスト、基板スペース、システムの複雑性、およびプロジェクト・スケジュールにおいてのリスクを負います。さらに、RTAX-DSPデバイスを使用することにより、設計者はSRAMのFPGAに比べてより少ないデバイスで設計および性能の目標を達成することができ、それにより基板スペース、質量および消費電力を節減することができます。」

RTAX-DSPデバイスには、400万ゲートのRTAX4000Dと、200万ゲートのRTAX2000Dの2種類があります。400万ゲートのRTAX4000Dは、120のDSP演算ブロックを備え、各ブロックは、防衛用の温度範囲
(摂氏-55度から摂氏+125度)の全域で、125MHz以上、18ビット×18ビットの乗算が実行可能です。200万ゲートのRTAX2000Dは、64のDSP演算ブロックを備え、総合的な信号処理能力として80億/秒を上回る乗算機能を提供します。 このような信号処理速度を持つことから、RTAX-DSPは、アプリケーション内でのFIRおよびIIRフィルタリング、FFT、IFTおよびDCT変換(宇宙船制御におけるラジオ通信、データ処理システムおよび通信ペイロード、画像システムおよびレーダー・システムなど)といったDSP機能の実装に適したものとなっています。

RTAX-DSPデバイス固有の演算ブロックには、宇宙での重イオン放射によって生じるSEUやSET(シングル・イベント・トランジェント)を軽減する機能が内蔵されています。さらに、RTAX-DSPデバイスは、高コストで複雑なユーザーによりインスタンス化される冗長なトリプルチップを必要とするSRAMベースのFPGAと異なり、放射線により誘発されるコンフィギュレーション・アップセットの影響を受けません。

価格と出荷時期
RTAX4000DおよびRTAX2000DデバイスのMIL-STD 883クラスB規格をめざす厳しいテストは、2009年に完了する予定です。RTAX2000Dは、1,152ピン、RTAX4000Dは1,272ピンで、共にCCGAおよびLGAパッケージにて提供する予定です。両デバイスともに、それぞれの対応するRTAX-Sとピン互換性があり、同じIPをサポートします。価格と出荷時期についての詳細は、アクテルの正規代理店までお問い合わせ下さい。

アクテルについて
アクテルは低消費電力とミックスド・シグナルFPGAのリーダーで、システムならびに電力管理の広範囲にわたる製品群を提供しています。アクテルは、電力が課題(=Power Matters)だと考えています。
詳しい情報はウェブサイトjp.actel.comをご覧下さい。

このプレスリリースの付帯情報

RTAX-DS アーキテクチャ

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用語解説

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