ウルトラモバイルコンピューティングは、長期的にはデスクトップとノートPCの販売数を上回るかもしれないとみられており、今、半導体企業の大きな注目を集めていると米国調査会社インスタット社は報告している。Intelと、ARMや、長期にわたって消費者向け家電製品の組み込みモバイル半導体市場を独占してきた既存のRISCベースの知的所有権(IP)会社との競争は激化し始めているとインスタット社は述べている。
「モバイルデバイスは従来よりもコンピューターと連携した機能を増やしており、様々な機能やプロセッサの消費電力需要を必要としている。しかし、バッテリー技術はこれまでのところ需要の高まりを満たせず、また、消費者もモバイル機器はより小さくて簡便に携帯できるものを求めるために、大きなバッテリーを利用することは好まれない。限られた消費電力で高性能を提供できるソリューションが望まれている」とインスタット社のアナリストJim McGregor氏は語る。
インスタット社は、下記についても調査した。
■ Intelの低消費電力製品である新しいフォームファクターのUMDやMIDなどによって、競争相手は拡大する
■ 短期的にはアプリケーションがソリューションを決定するが、長期的には経済規模や提携がソリューションを決定するだろう
■ 短期的には、どの半導体メーカーも明らかな勝者となるということはないだろう
インスタット社の調査レポート「ウルトラモバイルデバイス(UMD)向けプロセッサ:市場、関連企業、アーキテクチャ、ブロック図 - Unleashing the Mobile Internet: A UMD Microprocessor Perspective」は、世界のウルトラモバイルデバイスのマイクロプロセッサ市場を調査した。新しいモバイルインターネットデバイスの最も肝要な部分であるプロセッサアーキテクチャ間の戦いを精査し、UMD市場概観と市場牽引要因、企業の背景、製造戦略、主要なx86と、AMD、ARM、Freescale、Intel、NVIDIA、Qualcomm、Samsung、STMicroelectronics、Texas Instruments、VIAなどのARM企業の現在の製品の詳細、x86とAMDアーキテクチャの戦いの概観とそれぞれの現時点での優劣、インスタット社のこの市場の発展見通しを記載している。
[調査レポート]
ウルトラモバイルデバイス(UMD)向けプロセッサ:市場、関連企業、アーキテクチャ、ブロック図
Unleashing the Mobile Internet: A UMD Microprocessor Perspective
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