リビングルームに進出するオンラインビデオ:ユーザーインターフェースはウェブ技術へ移行

米国の調査会社ABIリサーチ社は、消費者向けテレビのHTMLなどのウェブ技術への関心が高まっていると報告する。

米国ニューヨーク、2008年7月29日
多くの家電やペイTVでは今でも従来のコードが使用されているが、リビングルームのオンラインビデオとソーシャルコミュニティが推進したために、消費者向けテレビのHTMLなどのウェブ技術への関心がこれまでになく高まっている。

「家電業界は、HTMLとブラウザエンジンを既存のユーザーインターフェースプラットフォームと統合したり、ブラウザをユーザーインターフェースの主流として使用したりする方法を模索している」と米国調査会社ABIリサーチの調査取締役Michael Wolf氏は言う。

「また、リビングルームで消費者が利用できるブラウザセグメントは成長し、初期段階では、リビングルームや消費者向け携帯電子デバイスでウェブサイトを閲覧する際に利用されるだろう。」

現在、消費者が利用可能なリビングルームのブラウザ市場をリードするのは、OperaやACCESS等の少数の企業である。OpenTV、Oregan Networks、ANT Software等の企業は、ウェブベースのUIレンダリングソリューションの一部として、ブラウザ製品の販売を活発に行っている。最近、Nokiaが所有するTrolltechは自社の「Qt」プラットフォームとウェブキットを統合した。その結果、CE開発者はウェブとネイティブコードの混合型ユーザーインターフェースを作成することが可能となった。また、全米家電協会(CEA)はネット接続したリビングルームでユーザーインターフェースをレイアウトする際にHTMLを使用するCE-2014規格を開発したが、この規格に対するベンダのサポートは限られているようだ。

3つの主要な次世代ユーザーインターフェースは、HTMLとAdobeのFlash/AIR、Javaである。ハードウェアの加速を利用した3Dレンダリング等の消費者向けユーザーインターフェースは、このほかにも多くの点で進化するだろう。また、リビングルームに配信されるオンラインサービスが増加するなか、ウェブコンテンツとウェブ技術の統合が今後も続くことは間違いない。

ABIリサーチの調査レポート「ウェブベースのリビングルームのユーザーインターフェースの概観:ウェブキット、CE-2014、その他のウェブ対応ユーザーインターフェースソリューション」は、様々な関連規格を調査し、ウェブ技術と多種多様なユーザーインターフェースを統合するベンダの取り組みを調査している。また、リビングルームで消費者がネットを閲覧するウェブブラウザを特定している。この調査レポートは「ホームネットワーキング年間リサーチサービス」の一環である。
◆調査レポート
ウェブベースのリビングルームのユーザーインターフェースの概観:ウェブキット、CE-2014、その他のウェブ対応ユーザーインターフェースソリューション
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◆米国ABIリサーチについて
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