SPSS、統計解析ソフトの最新版「SPSS Statistics 17.0」の出荷開始

~生産性や分析の向上を全ユーザーにもたらす~

エス・ピー・エス・エス株式会社 2008年07月23日 12時30分

 Predictive Analyticsを提唱するエス・ピー・エス・エス株式会社(以下、SPSS Japan)は、統計解析ソフトの新バージョン「SPSS Statistics 17.0(旧SPSS)」の出荷を9月から開始することになりましたので、お知らせします。「SPSS Statistics 17.0」では、複雑なRFM分析を単純化するアドオンモジュール「SPSS EZ RFM(TM)」の登場に加え、Microsoft Office製品 との連携向上によるレポート機能の強化、欠損値の補完機能、分析のための準備の時間を短縮するコードブックの自動作成機能などの追加、強化を図ることで、一般ユーザーやビギナーから上級ユーザー、統計プログラマ、学術的な研究者まで従来以上に幅広いユーザー層での使用を目指しています。さらに、分析資産管理の最適化、自動化をサポートするプロセス構築ソリューション「SPSS Predictive Enterprise Services(TM)」との緊密な連携によって、データ分析を企業全体で効率的に活用できるようになっています。

 「SPSS Statistics 17.0」は、対応OSがMicrosoft(R)Windows(R)、Apple(R) Mac OS X(R)、およびLinux(R)(Red Hat(R) Enterprise Linux 4 DesktopおよびDebian(R) 4.0)で、標準価格(税込)は、各OSともに基本モジュールである「SPSS Statistics Base」単体が一般企業向け177,450円、教育機関向け102,900円、アップグレード価格(税込)は「SPSS 16.0」からが一般企業向け15,750円から、教育機関向けは9,450円からとなっています。
 販売計画は、SPSSの直販とビジネスパートナーの販売により、初年度30億円の売上を計画しています。

 「SPSS Statistics 17.0」の主な特徴は、一般ユーザーやビギナーでも分析を簡単に行えるようにするための工夫と上級ユーザーや統計プログラマのための新機能、分析機能、レポーティング機能の改良、そして企業全体でのデータ分析を効率的に活用するための連携機能の強化です。
 一般ユーザーやビギナーでも分析を簡単に行えるようにするための工夫の一つとして、新アドオンモジュール「SPSS EZ RFM(TM)」を加えました。これは、顧客分析などによく利用される複雑なRFM分析を単純化するもので、詳しい統計の知識がなくても明確な洞察が得られ、顧客データをより絞り込んだコスト効果の高いキャンペーンを実施することができます。マーケティング担当者自身がRFM分析を行うことができるため、より頻繁に分析を行うことで一貫性も高まります。
 また、上級者/研究者向けの機能としては、コードブックの自動作成機能があります。これは、準備作業の時間を極力短縮して、分析や調査に十分な時間を割けるようにするツールで、調査研究のためのデータセットを記述したコードブックを自動的に作成します。コードブックには、変数名、変数ラベル、値ラベル、欠損値、度数などの情報が含まれており、調査またはアンケートの結果を簡単に伝達することができます。

 レポートやプレゼンテーションの作成に際しては、Microsoft Office製品のエクスポート・オプションが役立ちます。このオプションは、エクスポート時にテーブルの折り返しや縮小を制御してMicrosoft Office製品に配置するもので、エクスポート・インターフェイスまたはシンタックスコマンド言語を通じて自動的にエクスポート・フォーマットを作成します。SPSS StatisticsテーブルをMicrosoft Office 製品向けに手動でフォーマットする必要がないため、プレゼンテーションやレポートを極めて簡単に作成することができます。
 さらに、統計プログラマ向けのグラフ作成オプションも用意されています。R言語用プラグインにもサポートが拡張されたため、R言語で作成されたグラフィック・パッケージに対応するようになりました。これらはテンプレートとして保存できるため、アナリストはほとんど無限の種類のグラフから選択して分析結果をビジュアルに、グラフィカルに表示することができます。

 このほか「SPSS Statistics 17.0」では、データ分析を企業全体での効率的に活用できるようにするため、「SPSS Predictive Enterprise Services(TM)」との緊密な連携環境を実現しています。「SPSS Predictive Enterprise Services」は、分析用資産の管理、分析プロセスの自動化、結果伝達の効率化などについて組織をサポートし、予測能力の高い企業に導くプラットフォームです。「SPSS Predictive Enterprise Services」との連携により、データマイニングソフト「Clementine(R)」など複数のSPSSファミリ製品を使用している企業は、共通のデータ・アクセス用インターフェイスを定義することで、それぞれの分析ツールで一貫性のある結果が得られますので、分析資産の活用の範囲をチームや部門、企業全体へと容易に拡張することができます。

 なお、「SPSS Statistics 17.0」の製品概要は次のとおりです。

<製品概要>
「SPSS Statistics 17.0」の製品概要
■製品名:SPSS Statistics 17.0 for Windowsクライアント版
 SPSS Statistics 17.0 for Macintoshクライアント版
SPSS Statistics 17.0 for Linuxクライアント版
■標準価格(税込):177,450円~
■販売計画:初年度30億円
■販売形態:SPSSによる直販とビジネスパートナーによる販売
<システム要件>
■SPSS Statistics Base 17.0 for Windows
・オペレーティング・システム: Microsoft Windows XP(32ビット・バージョン)またはVista(R)(32ビットまたは64ビット・バージョン)
・ハードウェア:
―1GHz以上で稼働するIntel(R)またはAMD x86プロセッサ
―メモリ: 512MB以上のRAM(1GB推奨)
―ハードディスク最小空き容量: 450MB
―CD-ROMドライブ
―Super VGA(800×600)以上の解像度のモニタ
―SPSS Statistics Base Serverと接続する場合は、TCP/IPネットワーク・プロトコル対応のネットワーク・アダプタが必要
・Webブラウザ: Internet Explorer 6以上
■SPSS Statistics Base 17.0 for MAC OS X
・オペレーティング・システム: Apple Mac OS X 10.4(Tiger(TM))またはMac OS X 10.5(Leopard(TM))
・ハードウェア
―PowerPCまたはIntelプロセッサ
―メモリ: 512MB以上のRAM(1GB推奨)
―ハードディスク最小空き容量: 800MB
―CD-ROMドライブ
―Super VGA(800×600)以上の解像度のモニタ
・Webブラウザ: Safari(TM)1.3.1、Mozilla(R) Firefox(R) 1.5、またはNetscape(R)7.2
・Java(TM) Standard Edition 5.0(J2SE 5.0)
■SPSS Statistics Base 17.0 for Linux
・オペレーティング・システム: 次の要件を満たすLinux OS*
―Kernel 2.6.9.42以上
―glibc 2.3.4以上
―XFree86-4.0以上
―libstdc++5
・ハードウェア:
―プロセッサ: 1GHz以上のIntelまたはAMD x86プロセッサ
―メモリ: 512MB以上のRAM(1GB推奨)
―ハードディスク最小空き容量: 450MB
―CD-ROMドライブ
―Super VGA(800×600)以上の解像度のモニタ
・Webブラウザ: Konqueror 3.4.1、Firefox 1.0.6、またはNetscape 7.2
*注: SPSS Statistics 17.0は、Red Hat(R) Enterprise Linux 4 DesktopおよびDebian(R) 4.0でのみ、テストされサポートされています。

<アドオンオプションについて>
SPSS Statistics Baseにアドオンして使用できるオプションは以下の通りです。
・SPSS Neural Networks:入出力層と1つ以上の非表示層からなる非線型データマイニング
・SPSS Regression:ロジスティック回帰分析、プロビット分析
・SPSS Advanced Statistics:多変量分散分析、順序回帰分析、対数線型分析
・SPSS Custom Tables:多重回答データを効果的に表現し、複数データを容易に表示
・SPSS Forecasting:時系列データの予測改善
・SPSS Categories:カテゴリ主成分分析、コレスポンデンス分析、近接データの多次元尺度法
・SPSS Conjoint:コンジョイント分析
・SPSS Exact Test:標本が少ない時、小さいサブセットを扱っている時の正確確率検定
・SPSS Missing Values:欠損値のパターン分析や置き換え
・SPSS Complex Samples:サンプル調査データ用統計機能
・SPSS Classification Trees:グループの特定、グループ間の関係の発見、将来の予測を行う決定木オプション
・SPSS Data Preparation:データ検証作業の簡略化
・SPSS EZ RFM:優良顧客の識別を用意にするRFM分析オプション

<SPSSについて>
 SPSS Inc.(NASDAQ‐SPSS)はPredictive Analyticsソフトウェアおよびソリューション提供のリーディング・カンパニーです。Predictive Analyticsは現状および将来についての信頼できる結論を的確に描き出すように、データを戦略的で有効なアクションにつなげることを言います。民間企業、大学、公共機関など25万以上の団体がSPSSテクノロジーを活用し、増収、コスト削減、プロセス改善、不正の発見と防止などに取り組んでいます。Fortuneトップ1000にランクされる企業のうち95%以上がSPSSユーザーです。SPSSは1968年に設立され、米国イリノイ州シカゴに本社をおいています。詳しくはWebサイトをご覧ください。
SPSS Inc.: www.spss.com / SPSS Japan: www.spss.co.jp

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