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アルナイラムと武田薬品がRNAi治療薬に関する世界的な戦略的プラットホーム提携を締結

ビジネス編集者/ヘルス関連編集者/メディカル編集者

‐アルナイラムはアジア唯一の戦略的パートナーとして武田薬品を選定、米国市場における武田のRNAi治療薬計画の開発および商品化を50:50の比率で行うオプションを取得‐


‐武田はがん領域・代謝性疾患の分野においてアルナイラムのRNAi治療薬関連の高度な技術・知的財産の使用が可能に‐


‐契約に基づき武田はアルナイラムに、一時金と短期の技術移転費として1億5000万ドル、さらに将来的な研究開発と営業成績のマイルストーン達成に伴う支払いに合意‐


マサチューセッツ州ケンブリッジおよび日本・大阪発 -- (ビジネスワイヤ) -- 2008年5月27日 -- アルナイラム・ファーマシューティカルズ(NASDAQ:ALNY)および武田薬品工業株式会社(東証:4502)は本日、両社ががん領域および代謝性疾患の分野におけるRNAi治療薬に関する戦略的プラットホーム提携を締結したことを発表しました。また、この提携では、新たな治療薬分野にも拡大できるようにオプションも設けられています。この画期的な提携は、RNAi治療薬に関して日本の製薬会社と米国のバイオテクノロジー会社の間で結ばれた大きな提携としてこれまでに類の無いものであり、RNAi治療薬の世界的進歩の新たなフロンティアを拓くものです。


RNAiは、特定の遺伝子の発現を抑制する体内に備わったメカニズムを利用した画期的な薬剤を発見するための、全く新しいアプローチです。RNAiの活性を利用することにより、特定の強力な新薬を開発することが可能になるため、従来の薬剤では治療が困難とされた疾患を含む広範囲な疾患に対応できるようになると期待されています。RNAiの発見に対しては2006年にノーベル賞が授与されており、RNAi研究の進捗は生物医学においてここ数十年で最も重要な進歩の一つであるとされています。


アルナイラムの最高経営責任者であるJohn Maraganore博士は次のように述べています。「当社は世界有数の製薬会社である武田薬品と戦略的プラットホーム提携契約を締結できたことを、大変喜ばしく光栄に感じております。今回の提携は、アジアに拠点を置く製薬会社との最初のRNAi技術提携として、RNAi治療薬の進歩を世界規模で促進するものです。今回の新たな提携は、業界をリードするバイオ医薬品会社を目指すアルナイラムにとって、様々な点で大変重要です。なかでも、この新しいプラットホーム提携において特に重要な要素は、アルナイラムと武田が共同で、米国市場で武田のRNAi治療薬を開発・商品化する機会を得たということです」。


武田薬品の代表取締役社長である長谷川閑史氏は次のように述べています。「卓越した科学的取り組みと優れた知的財産を保有し、RNAi治療薬の分野において世界をリードするアルナイラムと共同で事業を行うことを、大変喜ばしく思っております。この提携では、アルナイラムのプラットホーム技術およびノウハウを活用することにより、RNAi創薬の基盤を固める当社のイニシアチブを促進することができると考えています。低分子医薬および抗体医薬からなる当社の現在の研究プラットホームにRNAi治療薬を追加することによって、当社の製品の幅がさらに広がるものと考えております」。


この提携により武田薬品は、がん領域および代謝性疾患の分野におけるアルナイラムのRNAi治療薬のプラットホーム技術および知的財産に関して、広範囲、世界的、かつ非独占的な入手および使用が可能となり、加えて対象の治療薬分野の数を将来拡大する権利を有することとなります。合意の内容には次のものが含まれます。すなわち、アルナイラムから武田へのプラットホーム技術の移転、両社間のデリバリー技術に関する提携およびクロスライセンス、そしてアルナイラムの第三者義務に基づく特定のRNAi治療目標に関する創薬の提携です。


武田は、今後5年間にわたりRNAi治療薬に関するアルナイラムの戦略的パートナーになるとともに、アジア市場を対象としたアルナイラムのRNAi治療薬開発計画(アルナイラムのALN-RSV01計画を除く)の開発および商品化のための優先的交渉権を有する唯一のアジア企業になります。また、アルナイラムには、米国市場における武田のRNAi治療薬計画の共同開発および共同商品化を50:50の比率で行うオプションが与えられます。


提携には契約一時金としての1億ドル、ならびに2つの治療薬分野における非独占的ライセンスに関する短期の技術移転費としての5,000万ドルが含まれ、将来の研究開発及び販売額マイルストーン、複数の製品の商品化に対して支払われる金額は10億ドルを超える可能性があると評価されています。武田のオプション選択により、1分野当たり5,000万ドルで新たな分野を追加する形で、提携の範囲が拡大される可能性があります。またアルナイラムは、新薬開発の共同研究に関連した研究開発資金の支払いを受けることができます。そしてアルナイラムは、開発および商品化に関するマイルストーン報酬として最高1億7100万ドル、および製品当たり相当額のロイヤルティの支払いを受けることができます。アルナイラムは2008年第2四半期決算の発表時に業績見通しを更新する予定です。


RNA干渉(RNAi)について


RNA干渉(RNAi)は生物学研究における革命として知られており、細胞内における遺伝子の作動と停止の機序を理解する上での画期的な発見であるとともに、新薬の発見・開発を行う上で全く新しいアプローチを提供するものです。RNAiの発見は「10年に1度の科学的大発見」と評され、今日の生物学および創薬においてきわめて有望で急速な進歩を遂げている最前線の一つとなっています。RNAiの発見に対しては、2006年ノーベル生理学・医学賞が授与されました。RNAiは植物から哺乳類まで、様々な生物に発生する遺伝子サイレンシングの自然のプロセスです。私たちの細胞において生じているRNAiの自然な生物学的プロセスを利用することによって、RNAi治療薬として知られる新しい種類の薬剤の開発が期待されています。RNAi治療薬は病気の原因を標的とするものであり、特定のメッセンジャーRNA(mRNA)を強力にサイレンシングし、それにより病原蛋白質の産生を防ぎます。RNAi治療薬は根本的に新しい方法によって疾患を治療し、患者を支援することができる可能性を秘めています。


アルナイラム・ファーマシューティカルズについて


アルナイラムはRNA干渉(RNAi)に基づいた新薬を開発するバイオ医薬品会社です。アルナイラムでは、RNAiに関する医療専門性を、重要な医療ニーズに対処するために活用しており、低分子や抗体が主体の現在主流の薬剤では効果的に対処できない医療ニーズにも応えています。アルナイラムは、新しいクラスの革新的薬剤としてのRNAiの翻訳をリードしており、その研究成果は査読を経て「Nature」、「Nature Medicine」、「Cell」などの世界有数の科学雑誌に発表されています。このようにアルナイラムでは、その能力を発揮してRNAi治療薬の幅広いパイプラインを構築しています。アルナイラムの最先端のプログラムは、RSウイルス(RSV)感染治療のための第II相臨床試験です。また、アルナイラムは高コレステロール血症、肝癌およびハンチントン病などの広範囲の疾患に対するRNAi治療薬を開発しています。RNAiに関連した基本特許、技術およびノウハウにおいて市場をリードするアルナイラムは、メドトロニック、ノバルティス、バイオジェン・アイデック、ロシュ、武田薬品など主要企業との大型提携契約を締結しています。アルナイラムでは、重要な科学的・臨床的・事業的構想に関する自社の展望を示すために「RNAi 2010」を定めました。以下に示す同社の計画がこれに含まれます(いずれも2010年末まで):RNAi治療薬のデリバリーソリューションの範囲の大幅な拡大、4件以上の臨床開発の計画、4件以上の新たな大型の業務提携の締結。アルナイラムは、マイクロRNA治療薬の発見、開発および商品化に重点を置いた合併会社Regulus Therapeutics LLCの共同所有者です。アルナイラムは2002年に創設され、マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置いています。同社に関する追加情報は www.alnylam.com をご覧ください。


武田薬品について


1781年に創設され、大阪に本社を置く武田薬品は、医薬品に重点を置いた研究主導のグローバル企業です。武田薬品は日本最大の製薬会社として、また業界の世界的リーダーの一つとして、優れた医薬品の開発により人々の健康の増進および医学の進歩のために尽力しています。


武田薬品に関する詳報は、同社ウェブサイト( www.takeda.com )をご覧ください。


アルナイラムの将来予想に関する記述


本ニュースリリースに含まれるアルナイラムの将来の予想、計画および見通しに関するさまざまな記述は、1995年米国私募証券訴訟改革法の免責事項に規定された将来予想に関する記述(forward-looking statements)を構成する場合があります。以下に関するリスクを含む様々な要因により、実際の結果は将来予想に関するこれらの記述とは大きく異なるものとなる可能性があります。新薬を発見・開発するためのアルナイラムのアプローチ(これは証明されておらず、市場性の高い製品につながらない可能性があります)。知的財産の入手、保持および保護。違反者に対して自社の特許権を実施し、第三者の異議申し立てから自社の特許ポートフォリオを守るアルナイラムの能力。自社の事業活動を支えるための新たな資金を獲得するアルナイラムの能力。共同開発および共同商品化のチャンス獲得や、将来のマイルストーンを達成しロイヤルティを獲得するアルナイラムの能力。製品の開発、製造、マーケティング、販売および流通に関するアルナイラムの第三者への依存。製品への規制認可の取得。アルナイラムの技術と同様の技術を用いる他社ならびに同様の用途の製品を開発する他社との競争。アルナイラムの協力者への依存。アルナイラムの短い業務歴。米国証券取引委員会に提出された最新の四半期決算報告書(Form 10-Q)の「リスク要因」セクションでより詳細に検討されているリスク。また、将来予想に関する記述はいずれも本日におけるアルナイラムの見解を示したものにすぎず、それ以後の期日におけるアルナイラムの見解を示した根拠とすべきではありません。アルナイラムは将来予想に関する記述を更新するいかなる義務も有しません。


武田薬品の将来予想に関する記述


本ニュースリリースには、武田薬品の将来の計画、展望、戦略および結果についての将来予想に関する記述(forward-looking statements)が含まれます。将来予想に関する記述はいずれも武田が現時点で入手できる情報から導き出した判断に基づくものです。


特定のリスクおよび不確実性により、武田薬品の実際の業績はこのプレスリリースで示された予想と大きく異なるものになる可能性があります。これらのリスクおよび不確実性には以下のものが含まれますが、これらに限定されません。会社の事業を取り巻く経済状況、競争圧力、関連法規、製品開発計画、および為替相場の変動。


当社は新情報、将来の事象、その他のいかなる原因によっても、 本ニュースリリースに記載されている将来予想に関する記述やその他の情報を更新したり取り消したりする義務を有しません。


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CONTACT: Alnylam Pharmaceuticals, Inc.
Cynthia Clayton, 617-551-8207 (Investors)
or
Yates Public Relations
Adriana Jenkins, 617-551-8252 (Media)
or
Takeda Pharmaceutical Company Limited
Seizo Masuda, 3-3278-2037

関連情報
http://www.alnylam.com
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