アボセント、IBMと共同でWeb2.0企業のサーバ管理費用を削減

アボセントジャパン株式会社(本社: 東京都中央区、代表取締役社長: 粟倉豊)は、2008年5月27日、Avocent独自のサーバプロセッサ管理技術を、IBMの新システム「iDataPlex」の一部として日本国内でも発売予定であることを発表しました。これは、本年4月のアボセントコーポレーション (NASDAQ: AVCT)の発表を受け、インターネット運用を行うデータセンタの大規模サーバ増強という難題に直面しているWeb2.0企業向けに、IBM iDataPlexが、費用対効果とエネルギー効率に優れたサーバ管理を実現するというものです。IBM iDataPlexは、アボセントMergePoint(R) 5300サービスプロセッサ・マネージャをサポートしています


MergePoint5300 は、サーバ電源のリモート制御とハードウェアの状態監視を一元管理することで効率化し、コスト削減を支援するように設計されており、サーバに内蔵されているサービスプロセッサの能力を最大限に引き出します。IBMのiDataPlexはカスタマイズが可能で、低価格かつ相互運用可能なラックシステムです。オープンソースソフトウェアを使用してコストを抑えるとともに、業界の管理標準をサポートしています。また、冷却方式と性能面での革新的な設計を特徴としています。

「新たなソリューションにアボセントの技術を提供しIBMとの関係を継続できるのはとても光栄なことです。当社のMergePointソリューションは、大規模化・複雑化したデータセンタにおいて、コスト削減とサーバ管理の課題への取り組みを支援します。」
とアボセント取締役副社長兼ゼネラルマネージャ、デイブ・ペリーは述べています。

MergePoint 5300は、業界の各種管理標準をサポートしています。ハードウェアレベルでのサーバ管理のための、以下のような共通方式を提供します。
・ インテリジェントプラットフォーム管理インタフェース(IPMI)。リアルタイムのハードウェアの監視や電源制御などの“サーバ内部の”タスクを実行する、標準化された方式。
・ サーバハードウェア用のシステム管理アーキテクチャ/コマンドラインプロトコル(SMASH/CLP)。標準のコマンドラインインタフェース。
・ 管理のためのウェブサービス(WS-MAN)。離れた場所から機器にアクセスして管理情報を授受できる、システムの共通方式。
・ 標準情報モデル(CIM)オブジェクトマネージャ。標準化された管理情報と合わせて情報モデルを使用し、管理対象デバイスに関する詳細の抽出、まとめ、伝達をシステム間で常時行います。

SMASH、WS-MAN、CIMは、分散管理タスクフォース(DMTF, Inc.)が策定した標準規格で、アボセントはDMTFのリーダーシップレベルのメンバとして同団体に積極的に貢献しています。アボセントはまた、IPMIサーバのファームウェアのサプライヤでもあります。

アボセントMergePoint 5300は、サーバ内蔵のサービスプロセッサを自動的に検出し、温度・ファンのスピード・電力消費状況・電圧の測定などサーバの状態監視をリアルタイムで行ないます。SMASHインタフェースも備えているため、管理者はどのメーカのサーバであってもCLIが変わらないというメリットを享受することができます。CLIが変わらないため、SMASHを使用することで管理スクリプトの継続的なトレーニング・教育・サポートの費用が削減できます。※電力消費状況の監視は、ベンダがサポートしている場合に可能。

「アボセントが最近行ったアンケート調査では、サーバプロセッサを内蔵したサーバを保有していると答えた回答者は90%を超えています。アボセントMergePoint 5300は、管理アクセスを検出し、ラック内の安全な1ヵ所へとアクセスを一元化することで、複雑かつ高性能な環境で何千台あるいは何十万台ものサービスプロセッサをシステム管理者が管理することが可能になります。」(ペリー副社長)

アボセントMergePoint 5300サービスプロセッサ・マネージャは、米国では本年6月までに販売開始予定です。

アボセントは2004年、IPMIをサーバプラットフォームに取り込み、ベンダに依存しないサービスプロセッサ管理技術を導入した初めての企業となりました。今日では、アボセント製のIPMIサーバは15秒に1台のペースで全世界に出荷されるほどの台数を誇ります。
また2005年には、IPMIおよび独自技術の両方の管理機能と、SMASHゲートウェイ機能の提供を行うため、MergePointファミリの導入によりサービスプロセッサ管理を拡張しました。アボセントのDSView(R) 3管理ソフトウェアとともに使用した場合、MergePointは、データセンタおよびリモートオフィスにある、種類も設置場所もばらばらなIT設備の管理をよりシンプルにするために、サーバアクセスと制御を、安全な帯域外プラットフォームへと一本化します。

「iDataPlexには、ウェブ2.0型のコンピューティングに関するIBMのイノベーションが盛り込まれています。またお客様に対しては、急速に拡大していくデータセンタの省サイズ化と簡素化を支援していきます。MergePointソリューションによりデータセンタの構成をシンプルにできますから、アボセントには省サイズ化と簡素化の目標達成にひと役買ってもらっています。当社は、すぐに使用でき、お客様に付加価値を提供するiDataPlex向けの技術を体系的に作り上げていく、アボセントのような技術リーダーに注目しています。」
と、IBMシステム・技術グループのモジュールシステム責任者、ジム・ガーガン氏は述べています。

iDataPlexは米国およびカナダでは6月に、その他世界各国では年末までに発売の予定です。また、iDataPlexは注文生産型のソリューションです。構成や価格の詳細については、IBMの営業担当者へお問い合わせください。

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