2008年4月28日
2000年初頭にわずかながら成功した双方向衛星通信は、北米やアジア、欧州でこの2年間話題となっている
フランスの調査会社イダテ社は、地上通信線インフラが非常に未整備な北アフリカにおいて、2007年末時点で3700万以上というかなりの数の世帯がブロードバンド化していないと報告している。欧州では、地上インフラが不十分な地域で、迅速に効率的なネットワークを構築できることを長い間証明されて来ており、ケーブルやDSLネットワークを補う理想的な方法である。
「双方向衛星接続の再燃の理由は、衛星ターミナルの価格が大幅に下落したほかにも、帯域幅の再利用によるKaバンドの導入があげられる」とイダテ社のMaxime Baudry氏は語る。
イダテ社の調査レポート「衛星ブロードバンド:欧州と北アフリカの住宅向け市場の概要」は、過去2年間の北米やアジアでの発展と、欧州や北アフリカでの出来事について記載している。衛星ブロードバンドの潜在市場と衛星オペレータのポジショニングに関するシナリオを提供している。
ヨーロッパにおけるイニシアチブの増加
最近数ヶ月に、欧州でKaバンドによる衛星ブロードバンドの着手に関する一連の発表があった。これは今後数年間で、非常に大きな影響を与えるだろう。
*英国のオペレータAvanti Broadbandは、2009年に衛星事業に着手する計画である。これにより欧州のユーザはKuバンド(テレビ)やKaバンド(広帯域アクセス)周波数帯でのトリプルプレーバンドリングを利用できるようになる
*それ以外の主要オペレータであるSES AstraとEutelsat(欧州衛星通信機構)も既にこの市場に参入している。Astraはまず2007年半ばに国内ディストリビュータのネットワークに下り最速2Mbpsで「Astra2Connect」サービスを開始した。Eutelsatは2007年に「Tooway」の提供を開始し、2010年に欧州全域でKaバンドによるトリプルプレーバンドル、すなわち衛星経由でブロードバンドアプリケーションを提供するEADS Astriumから専用衛星を受注し、楽観的な見通しを示した。
(後略)
◆調査レポート
衛星ブロードバンド:欧州と北アフリカの住宅向け市場の概要
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