InfiniBandを高速WANに拡張可能な「InfiniBand-over-WAN」ソリューションを データセンタ統合、HPCニーズに向けて提供開始

遠隔地のサーバ/ストレージ資源やデータベースを 高速スイッチで統合する次世代のバーチャルデータセンタを実現

TCBテクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 西村拓美、マザーズ:2356、以下 TCB)は、米Network Equipment Technologies社 (NYSE:NWK、以下 NET)製のマルチプロトコル対応高速エッジアグリゲーションスイッチ「NX5010」の取り扱いを開始し、TCBが従来から販売している米QLogic社製InfiniBandスィッチ製品などと組み合わせて、「InfiniBand-over-WAN」ソリューションのためのInfiniBandブリッジとして提供開始いたします。

InfiniBand は、低遅延性能と広帯域による高速性から、HPC性能が必要とされる分野を中心として、データセンタ内やグリッドコンピューティングシステムの高速クラスタリング接続ソリューションとして利用されていますが、20m未満というケーブル長制限もあり、地理的に離れたデータセンタ間を接続する場合にユーザがリソースの共有を意識しないような低遅延性能を維持することはできませんでした。


これに対して、「NX5010」は、InfiniBandのパケットを広域ネットワーク(WAN)で伝送可能とし、遠隔地間でデータセンタやグリッドコンピューティングシステムをシームレスに接続します。低遅延で動作する標準のInfiniBandプロトコルを利用するため、10Gビットイーサネット(10GbE)と比べて約2倍の低遅延性能を実現します。 また、複数拠点のInfiniBandをWAN上でブリッジ接続可能とし、1つのInfiniBandネットワークのサブネットとして全体を一元管理可能となります。


TCBは、InfiniBandにストレージを直結し、NAS/SAN構成など柔軟にシステム化可能な高速ストレージシステム「IBAS(アイバス:InfiniBand Attached Storage)」を独自に開発するなど、InfiniBandTMを活用したソリューションで実績があります。

今回、TCBは、「InfiniBand-over-WAN」ソリューションの提供に先立ち、NETと共同で、「NX5010」の信頼性、拡張性、パフォーマンスを検証するために、複数拠点に散在している多種類のサーバを接続して、マルチサイト、マルチノード間でデータベースアプリケーションを同期させるテストを行いました。また、サイト間のプライマリとバックアップのWANリンクのプロビジョニングを行い、その回復性もテストされ、「NX5010」は、WANに展開されても中断することなく、InfiniBand環境をエミュレートし続けることが証明されました。


ディザスタリカバリ、および内部統制の目的で、遠隔地のサーバ、ストレージ、データベースを接続する必要性がますます高まる中、「InfiniBand-over-WAN」ソリューションは、InfiniBandTMの低遅延、高伝送性能を活かして、遠隔地間でデータベースのリアルタイムなミラーリング、グリッドコンピューティングを可能にし、サイト間で継続的にデータアクセスが繰り返されるアプリケーションにも最適な次世代のバーチャルデータセンタを実現します。


「NX5010」の販売価格は、5,000万円(2拠点間の接続構成)~で、TCBは、科学技術分野はもちろん、スーパーコンピュータクラスの処理性能を必要とする金融・証券分野をはじめとするデータベースシステムなど大規模エンタープライズ市場に向けて、直販および代理店経由で販売し、InfiniBandソリューションとして約3億円の販売を予定しています。


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◆「NX5010」の適用例
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・遠隔地のコンピュータクラスタ間(WAN上)で、低遅延で動作する
標準InfiniBandプロトコルを利用してグリッド環境を構築
・InfiniBandの高速性能を利用して、遠距離間の仮想的大規模データベースを構築
・大容量データを扱うネットワーク依存型アプリケーションを高速実行
・複数拠点間でストレージネットワークを拡張


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◆InfiniBand の今後の市場性について
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InfiniBandは、Ethernetと比較して、圧倒的な低遅延性、広帯域、高速性が特長で、既に20Gb の速度が標準となり、今後40Gbにも対応予定です。
科学技術分野を中心とするHPC市場はもちろん、10Gb Ethernetがこれから普及していくエンタープライズ市場においても、データベースをはじめとして今後ますます低遅延性が重視されることから、InfiniBandのアドバンテージがあります。


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◆「NX5010」の価格と出荷時期など
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販売開始:2008年5月1日
出荷開始:2008年6月1日(予定)


販売価格:2拠点間の接続構成で 5,000万円 (税込)~
・NX5010 x 2台
・QLogic社製InfiniBandスイッチ(24ポートモデル) x 2台、
・QLogic社製InfiniBand HCA(ホストチャネルアダプタ) x16枚 (1拠点 8ノード)
・システム構築サポート含む

販売経路:直販および代理店経由


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◆「NX5010」の主な仕様
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詳細は、以下にあります製品カタログをご参照ください。
リンク


◇インターフェース
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SONET/SDHインターフェース
 ・OC-192c/STM-64またはOC-48c/STM-16
 ・すべてのインターフェースでPoS ATMをサポート

SAN
 ・OpenFabrics Alliance、OpenIB準拠4x InfiniBand

イーサネット
 ・ギガビットイーサネット
 ・10ギガビットイーサネット
 ・VLAN
 ・イーサネットスイッチング
 ・LAN Extension over WAN


◇システム性能
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 ・フォワーディング/スイッチング性能:
  20GBs、ノンブロッキング、双方向(40Gbs、単一方向)
 あらゆるパケットサイズにおいてフルラインレート可能


◇Interface Support
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 ・1 InfiniBand 4x ポート、2x 1Gイーサネットポート
 ・4x OC-48c、2x 1Gイーサネット
 ・1x OC-192c、2x 1Gイーサネット
 ・1x 10G イーサネット、2x 1Gイーサネット
 ・すべてのインターフェースはpluggable optics


◇システム管理とマネージメント
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 ・SSHv2よるインバウンドおよびアウトバウンド・マネージメント
 ・オペレータ・アクセス管理(パスワード、特権)
 ・CLL、セキュア・Webベースインターフェース
 ・SNMPサポート
 ・NTPクライアント


◇プラットフォーム
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 ・19インチ・ラックマウント
 ・Pluggable optics
 ・BITSタイミング
 ・-48V DCおよびAC電源
 ・250W以下/システム


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■ Network Equipment Technologies, Inc. (NET) について
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約25年間にわたり、高い汎用性と相互運用性、セキュリティとパフォーマンスが要求されるマルチサービスネットワーク用の音声、データ通信機器を提供しています。NETの幅広い製品ファミリは、マルチメディアが混在するネットワーク、マルチプロトコルネットワークバンド幅が重要なサイト間通信、高速性やセキュリティが重要な通信用に最適に設計されています。ネットワーク変換ソリューション向け「NXシリーズ」、および音声変換ソリューション「VXシリーズ」は、既存のネットワークとの相互運用、統合が可能で、IPベースのセキュアな音声・データ通信をシームレスにマイグレーション可能です。また、NETの子会社であるQuintum社は、公衆電話網の音質と信頼性をインターネット電話で実現するVoIPアクセスソリューションを提供しています。


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■ TCBテクノロジーズ株式会社について
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TCB テクノロジーズ株式会社は、ICT(情報コミュニケーション)分野を主な事業領域として、サーバ・ベース・コンピューティング構築のためのミドルウェア、オフィスコンピューティングに省資源化を実現するIT-Eco関連製品をはじめとするソフトウェア事業、ならびに、企業、研究機関向けの高速InfiniBand関連製品、ホテル・集合住宅向けの光ネットワークインフラ構築をはじめとするインフラ事業を展開しています。1996年7月設立、2003 年3月東証マザーズ上場。従業員数52 名(2007年3月末現在)。主な株主は、ダイワボウ情報システム(株)、JTC Partner Fund、豊田通商(株)、(株)トーメンエレクトロニクス、(株)エヌジェ-ケーなどです。

このプレスリリースの付帯情報

NX5010

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