米国ニューヨーク、2008年3月13日
米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「IMS(Internet Protocol Multimedia Subsystem)コアネットワークス:VoIP、Push to X、統合、統合メッセージング、統合アドレスブックを超えたダイナミックなサービスのアーキテクチャ」は、携帯電話オペレータはIPマルチメディアサブシステム (IMS)により、今後5年間で更に3000億ドルの収益をあげ得ると予測している。Sprint、Verizon、British Telecom (BT) などの主要オペレータは、今年から早いペースでネットワークのIMS導入を拡大するだろう。
「つい最近まで、IMSは主に固定オペレータの領域だった」と上級アナリストのNadine Manjaro氏は言う。「だが現在、モバイルオペレータと固定オペレータは従来のリソースによる収益が減っているため、成功を収めるためにはIMSが不可欠となっている。IMSは短期間で新サービスの試行と導入を実現する。」新しいアプリケーションの流れを安定させる手段として、VerizonとBTなどの企業は、サードパーティの開発者が容易にアクセスできるようにIMSのオープンインターフェースを提供している。このため、成功に不可欠なサービスのトライアルと開発の期間を短縮できる。
「オペレータは、より多くの収益をあげる必要があるため、IMSなどのソリューションに注目せざるを得ない」とManjaro氏は言う。「最近、Sprint、Verizon、AT&Tがサービス解約を防止する対策として、比較的利益が少ない定額料金でサービスを開始した。そのため、オペレータはますます真剣になる必要がある。」
過去にIMSの成功が妨げられたひとつの要因は、ビジネス事例を挙げるのが困難だったためである。それは、プランナーはIMSをプラットフォームではなくサービスだと誤って解釈していたためだとManjaro氏は指摘する。事実、IMSは複数のサービスをサポートしており、有効なビジネス事例を作り上げるにはいくつかのIMSが必要となる。使い古された言い方をすれば、オペレータの戦略思考にパラダイムシフトが起こったのである。
オペレータに残された大きな課題は、既存のサービスを大きく変えずにIMSを統合することである。このニーズを満たすのは、ネットワークのアップグレードとオペレータに提供するIMSを統合しているEricsson、Alcatel、Nokia-Siemensなどの主要のインフラベンダである。「潜在的な収益を考えれば、オペレータのビジネスチャンスを定量化するのは比較的簡単だ。エアインターフェース、基地局、アーキテクチャのアップグレードとバンドルしているベンダのビジネスチャンスを定量化するほうが難しい」とManjaro氏は指摘する。
ABIリサーチの調査レポート「IMS(Internet Protocol Multimedia Subsystem)コアネットワークス:VoIP、Push to X、統合、統合メッセージング、統合アドレスブックを超えたダイナミックなサービスのアーキテクチャ」は、固定と無線のアクセスネットワークにおけるIMSの動きを包括的に調査している。またオペレータによるIMSの利用状況と、今後のネットワーク統合における役割を記載している。
この調査レポートは、「消費者向けモビリティ年間リサーチサービス」と「モバイルネットワーク年間リサーチサービス」の一環として提供されている。
◆調査レポート
IMS(Internet Protocol Multimedia Subsystem)コアネットワークス:VoIP、Push to X、統合、統合メッセージング、統合アドレスブックを超えたダイナミックなサービスのアーキテクチャ リンク
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