MEMS加速度センサの初期市場開拓は困難な道

米国の調査会社ABIリサーチは、2012年にはMEMS加速度センサ市場の年間平均成長率が27%に達すると報告する。

アリゾナ州スコッツデール、2007年11月15日
動作を感知するデバイスである加速度センサが登場してから長い時間が経つが、シリコンデバイスに小型化されたのは最近のことである。消費者向けエレクトロニクス市場のマーケティング担当者は、加速度センサの潜在性に気づき、任天堂のWiiやAppleのiPhoneなどの新製品を作った。またActivisionのゲーム「Guitar Hero」は、ユーザーインターフェースを根本的に変えて、市場で大成功を収めた。Analog Devices (Wii)、STMicroelectronics (iPhone)、Freescale SemiconductorなどのMEMS (Micro Electro-Mechanical Systems)加速度センサメーカーは、これらの急進的なインターフェースの中心的存在であり、大きな利益をあげている。

「加速度センサ技術は、複数の産業界におけるユーザーインターフェースの移行において大きなビジネスチャンスがあるだろう。それが大きな促進要因となり、今後5年間、MEMS加速度センサ市場は堅調に成長する。2012年には年間平均成長率が27%に達すると予測される」と米国調査会社ABIリサーチのシニアアナリストDouglas McEuen氏は言う。

McEuen氏によれば、これらの市場では、一番手の企業が最大の利益を得ることができる。だが、追随者でも十分な利益を期待できる。無線端末などの一部のグローバル市場で満足するに足る収益が得られる。規模の大きい健康とエクササイズの市場も有益で未開発の分野である。

だが中には単価が下がるのを待たなければならないMEMS加速度センサアプリケーションもある。ABIリサーチの調査によれば、マス市場のけん引力は、個々のユニット価格が1ドル未満にならないと本格化しない。「MEMS加速度センサはシリコン技術だ。そのため、規模が大きくなれば価格は下がる。2010年には1ドルの壁を破るだろう」とMcEuen氏は言う。

ベンダはどうすれば市場のポジションを新しい「感覚的な」世界にできるだろう。「重要なのは、常に意見をオープンに保つことだ」とMcEuen氏はアドバイスする。「動作感知は多種多様な業界やアプリケーションへの道筋を見出すのに苦労するだろう。多くの既存の技術に、たくさんの新しい試みを行うことができる。そして成功への鍵を見出せるだろう。可能性は無限で、目標は市場に最初に参入することである。」

ABIリサーチの調査レポート「MEMS (Micro Electro Mechanical Systems)加速度センサ:無線端末と家電市場のモーションセンサ」aは、主な市場の決定要因を分析し、カテゴリ別に市場の成功要因と阻害要因を記載している。また詳細な市場予測、主要メーカーのプロファイル、端末/CEベンダの初期導入について記載している。この調査レポートは、「消費者向けビデオ技術年間リサーチサービス」、「無線端末向け半導体年間リサーチサービス」の一環として提供されている

◆調査レポート
MEMS (Micro Electro Mechanical Systems) 加速度センサ:無線端末と家電市場のモーションセンサ
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