次世代超並列演算処理 「 GPUコンピューティング」 を推進 日本SGI、スケーラブル・ビジュアル・クラスタAsterism へNVIDIA Teslaを採用

高度なコンサルティングとサービスを強化

日本SGI 株式会社(社長:和泉 法夫、本社:渋谷区恵比寿)は、GPU (Graphics Processing Unit) コンピューティング(注1)の技術を採用しNVIDIA TeslaTM(注2)を搭載したスケーラブル・ビジュアル・クラスタ「AsterismTM(アステリズム)」の新モデルを販売開始しました。
今後、日本SGI は、ユーザが効果的に先進のGPUコンピューティングを利用できるように、高度なコンサルティングとインテグレーションなどのサービスを合わせて積極的に展開していきます。また同技術の普及を推進し、市場の拡大を支援していきます。

GPUコンピューティングは、GPUがもつ高密度の並列演算性能によって、大規模なシステムを必要とし処理時間を要する数値計算を、よりコンパクトなシステムで高速に演算処理するダウンサイジングを実現します。また従来のCPUベースのシステムと同等の性能を、GPUコンピューティングのシステムで実現することで、より低価格で構成できるため、これまでコスト面で見合わなかった新たな分野への応用と市場の拡大が期待されます。
日本SGI“Asterism(TM)”と NVIDIA(R)“Tesla(TM)”
によるGPUコンピューティングシステム
(Tesla D870 Deskside GPU Computing System)
<拡大図>

日本SGI は、2006年10月、オープンな高性能汎用グラフィックスプラットフォームによるスケーラブル・ビジュアル・クラスタ Asterismを製品化しました。そして、このオープンな新プラットフォームをベースに、日本SGI のビジュアライゼーションの技術と経験を活かして、先進のユーザニーズに対応した可視化環境を構築するサービスを提供しています。
Asterismは、小規模な構成から導入可能であり、用途に応じて中~大規模なシステムまで、柔軟にシステム構成を拡張できます。

そして今回、NVIDIA社との協力により最新のGPUコンピューティングを実現するため、Teslaを搭載したAsterismの新モデルを追加して提供していきます。
この新モデルでは、GPUコンピューティングのパワーを提供するとともに、1GPUあたり128個のスレッドプロセッサを搭載し、かつ最大518GFLOPSの並列演算性能を実現します。また、NVIDIAが提供するGPU向けの統合開発環境CUDAを利用することで、C言語ベースでプログラミングすることができます。

ユーザはこの新システムの利用により、演算処理にかかる時間を大幅に短縮することができます。また、従来よりも低価格でコンパクトなシステムを構成することができるため、費用対性能比の高いシステムを導入できます。
GPUコンピューティングの適用分野は、数値計算におけるFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)、線形代数、モンテカルロ法、並列検索エンジン等を使用する製造分野、科学技術分野、医療分野、通信・放送分野、金融分野で、高度な並列演算を実現することができます。

日本SGI は、GPUコンピューティングの普及に向けた研究会として、日本SGI HPC Open Forumに「GPU Computing分科会」を設立し、市場の拡大を支援していきます。

注1)GPUコンピューティング
従来は画像処理に利用されていたGPU (Graphics Processing Unit) を、画像処理以外の汎用的な処理に応用する試みです。GPUはCPUと比較すると、極めて高い並列演算性能をもっています。たとえば、1CPUあたり32GFLOPSの理論性能値をもつ2.0GHzクアッドコアCPUに対し、Teslaに搭載のGPUの理論性能値は、1GPUあたり518GFLOPSであり、約16倍の理論性能値をもっています。また、CPUが毎年1.4倍程度の性能向上率を達成しているのに対しGPUは毎年1.7~2.3倍と高い性能向上を達成しています。このため次世代のハイパフォーマンスコンピューティングの手法として期待されています。

注2)NVIDIA Teslaについて
革新的な高いパフォーマンス演算(HPC)ソリューションは、以前は解決不可能であった問題を解決できる力を、科学者やエンジニア、その他の技術専門家に提供いたします。高いパフォーマンス専用GPU演算ソリューションTeslaは、スーパーコンピュータ並みの能力をもたらします。

● Asterismの主な特長

CPUに、AMD社の高速マルチコア・プロセッサを搭載し、GPUには最新のNVIDIA社 Ultra High Performance Graphicsシリーズを採用。
NVIDIA社の最新のQuadro(R) Plex にもいち早く対応。
オペレーティングシステム(OS)はMicrosoft社のMicrosoft(R) Windows(R) XP Professional、およびLinuxが選択可能。
シングルノードから、マルチチャネルのグラフィックス・クラスタ構成まで拡張可能で、幅広いユーザをサポート。
冗長化された電源機構など、省スペースで高い性能を提供。
● 販売価格と出荷時期
参考価格は、構成により別途見積。(最小構成で110万円から)
出荷は3月から開始予定です。

<関連情報>
・ NVIDIA Tesla 搭載のAsterism の製品概要
次世代超並列演算処理 GPUコンピューティング・ソリューション
Asterism with NVIDIA Tesla
スケーラブル・ビジュアル・クラスタ
Asterism Family
プレスリリース
日本SGI、HPC Open ForumにGPU Computing分科会を設立
日本SGI HPC Open Forum

<商標登録>
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