2008年モバイルデータは減速、ビジネス向け無線導入計画は過熱気味

米国の調査会社インスタット社は出版レポート「米国の法人向け無線データ市場 2007年:市場概観とユーザ調査 - Wireless Data in the US Enterprise 2007: Avoiding a CDPD Reprise」のプレスリリースにおいて、モバイルビジネスアプリケーションによる収益の成長は、2006-2007年に約50%増に近づくものの、2007-2008年には44%程度に減速するという予測結果を発表した。

モバイルビジネスアプリケーションによる収益の成長は、2006-2007年に約50%増に近づくものの、2007-2008年には44%程度に減速するだろうと、米国調査会社のインスタット社は報告する。これらの力強い成長の見通しは無線産業界にとっていいニュースであるが、実際にはエンドユーザーを対象に行った調査データが示すよりも控えめな場合もあるだろう。それは、企業の意思決定者がしたいと思うことと、実際の導入の間には大きなギャップがあるからである。

「ビジネスユーザーのモバイルデータアプリケーションの利用は、全般的には飽和状態に近づくものの、多くの垂直市場アプリケーションには成長余地がある。垂直市場アプリケーションは、計画や導入に時間がかかる。無線産業における多くの調査予測は楽観的過ぎる」とインスタット社のアナリストBill Hughes氏は語る。

インスタット社は、下記についても調査した。
■ 少なくともひとつの企業向けモバイルアプリケーションの普及率は、2007年に75%から94%まで増加した
■ 米国ビジネスユーザーのスマートフォンの利用は、2006-2007年に34%増加した
■ 無線Eメール、無線インターネット接続、無線インスタントメッセージング、個人情報管理(PIM)の4つの水平的なアプリケーションは非常に普及している。これらは、垂直市場アプリケーションよりも導入が容易だからである

インスタット社の調査レポート「米国の法人向け無線データ市場 2007年:市場概観とユーザ調査 - Wireless Data in the US Enterprise 2007: Avoiding a CDPD Reprise」は、モバイルビジネスデータの米国市場を調査した。米国のモバイルデータアプリケーションの2011年までの予測を行い、2007年の米国ビジネス市場におけるモバイルデータアプリケーションの調査と、米国ビジネス市場におけるモバイルデータの特徴を分析している。

[調査レポート]
米国の法人向け無線データ市場 2007年:市場概観とユーザ調査
Wireless Data in the US Enterprise 2007: Avoiding a CDPD Reprise
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