ヘッドエンドベンダが寄与する通信経由のテレビ放送

米国の調査会社インスタット社は、調査レポート「通信経由のテレビ放送向け中継局市場:ヘッドエンド数、オンデマンド機器、ミドルウェア、セキュリティ、5年間の収益予測 - Telco TV Headends Moving to the Upgrade Phase」のプレスリリースにおいて、通信事業者のテレビ放送のヘッドエンド市場は、2011年に世界で7億3200万ドルに達するだという予測結果を発表した。

通信経由のテレビ放送市場は設備導入と加入者数が急速に増加しており、導入する際に少なくともひとつのヘッドエンドが必要であるために、ヘッドエンド機器の販売が伸びていると、米国調査会社インスタット社は報告する。加入者数が増加することで、ライセンス、サービス、サポート料金による、またベンダにとってはミドルウェア、コンテンツ保護、オンデマンドプラットフォームによる収益が伸びるだろう。

「ヘッドエンドの設置数が増加し、放送用のテレビコンテンツを処理する設備の市場は、ヘッドエンドの新設からアップグレードという段階に変わりつつある。これらのアップグレードの多くは、チャンネルが増加したりエンコード技術が向上したことによるエンコーディング機器の追加や置換えである。新しいHDチャンネルがスタートし、エンコード設備が追加される促進要因になるだろう」とインスタット社のアナリストMichelle Abraham氏は語る。

インスタット社は、下記についても調査した。
■ 通信事業者のテレビ放送のヘッドエンド市場は、2011年に世界で7億3200万ドルに達するだろう
放送コンテンツを処理する設備の収益は停滞するが、ミドルウェア、コンテンツ保護、オンデマンドコンテンツは上昇し続けるだろう
■ 多くの通信事業者がテレビ放送を採用するようになったため、ビデオオンデマンド(VOD)サービスは重要になってきた。そのためオンデマンド機器ベンダの市場が促進した

インスタット社の調査レポート「通信経由のテレビ放送向け中継局市場:ヘッドエンド数、オンデマンド機器、ミドルウェア、セキュリティ、5年間の収益予測 - Telco TV Headends Moving to the Upgrade Phase」は、通信経由のテレビ放送向けヘッドエンドの世界市場を調査した。ヘッドエンドの新規設置数とミドルウェア、コンテンツ保護、放送コンテンツ処理、オンデマンド機器を地域別に2011年まで予測し、主要市場を分析し、主要ベンダのプロフィールも記載している。


[調査レポート]
通信経由のテレビ放送向け中継局市場:ヘッドエンド数、オンデマンド機器、ミドルウェア、セキュリティ、5年間の収益予測
Telco TV Headends Moving to the Upgrade Phase
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