アイピーフレックスのDAPDNA-IMXが富士ゼロックスの オフィス市場向けカラー複合機に採用、量産開始

アイピーフレックス株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北島 利明、以下アイピーフレックス)は本日、DAPDNA-IMX(注1)ダイナミック・リコンフィギュラブル(動的再構成可能)・プロセッサが、富士ゼロックス株式会社(以下、富士ゼロックス)のオフィス市場向けカラー複合機の画像処理プロセッサに採用されたことを発表いたします。今回の採用によりDAPDNA-IMXは、民生用量産機器向けとしての実績を獲得しました。アイピーフレックスは、画像処理をターゲット市場とした、DAPDNA-IMXを、複合機向け画像処理プロセッサのデファクトスタンダード製品とするため、富士ゼロックスの協力を得て開発してきました。
今後もアイピーフレックスは、高度かつ高速な処理が求められる画像処理市場に対し、核となるデバイスとして、DAPDNA-IMXを幅広く販売していきます。

【DAPDNA採用の背景】
近年、カラー複合機には、より高度な画像処理を、より高速に実行することが求められています。この要求を満たすには、「フレキシビリティ」と「リアルタイム性」との両立が不可欠です。富士ゼロックスは、これらを実現するプラットフォームとして、DAPDNAアーキテクチャに早くから注目していました。
一方、アイピーフレックスはDAPDNA-IMXの開発にあたり、ターゲットを画像処理市場としました。特にオフィス向けカラー複合機での、デファクトスタンダードデバイスとなることを目指し、開発を進めました。両社の目的が一致し、富士ゼロックスの協力を得て、DAPDNA-IMXは複合機における画像処理要求を十分に満たすハードウェアリソース(プロセッサ内の専用演算器の数)とメモリバンド幅(メモリへのアクセス速度)とを達成しました。これにより、フレキシビリティとリアルタイム性とを両立するデバイスとして、DAPDNA-IMXは富士ゼロックスのカラー複合機に搭載され、量産開始となりました。


【DAPDNA-IMXダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサについて】
DAPDNA-IMXは、高性能RISCコアであるDAPを2個と、画像処理に適した955個の専用演算器(PE)の2次元マトリックスからなる並列パイプラインプロセッサDNAとで構成される、マルチコア・プロセッサです。アプリケーションに応じて最適なハードウェア回路をオンデマンドで構成でき、システム構築時だけでなくシステムの動作中にも、アプリケーションに合わせて瞬時に再構成することが可能です。
DAPDNA-IMXは、画像処理に最適なダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサです。特にオフィス市場向けカラー複合機に対し競争力のある画像処理プラットフォームとするため、アプリケーション、実装、製造の視点からハードウェアアーキテクチャを追求してきただけでなく、コンパイラや配置配線ツールなどの開発環境も含めた総合的な視点で最適化を行っています。

【今後の取り組み】
アイピーフレックスは今後も、カラー複合機市場に代表されるような、高度かつ高速な処理性能を求められる画像処理ソリューションの核として、DAPDNA-IMXを幅広く展開していく予定です。

このプレスリリースの付帯情報

DAPDNA-IMXは、2007年8月より受注を開始。このたび富士ゼロックス向けに量産出荷を開始。

(画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。)

用語解説

(注1)DAPDNA:Digital Application Processor / Distributed Network Architecture

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