オブジェクト指向型Ajax開発フレームワーク「HAL(ハル)」の提供開始について

-大規模プロジェクト開発時におけるAjaxチーム開発と部品化が可能に-

株式会社HOWS(以下:HOWS、本社:東京都台東区、代表取締役社長:大塚 裕章)は、オブジェクト指向型Ajax開発フレームワーク「HAL(ハル)」(開発コードネーム)を開発し、2007年11月中旬より、販売開始することを決定いたしましたので発表いたします。

現在、各種WebサイトおよびWebを利用した企業システムのユーザインタフェース技術として、表現力豊かで快適な操作性を実現するAjaxの採用が急速に進み、さらにAjaxを利用したソフトウェア開発が大規模化して来ています。
また、既存システムにおけるMicrosoft(R)Visual Basic資産のWebアプリケーション化や、プラグインを必要とするWebアプリケーションの脱プラグイン化など、これまで特定メーカなどのバージョンアップやサポート体制に依存してきた様々なアプリケーションを、今後の状況変化にも安定的かつ迅速に対応できるAjaxシステムへマイグレーションしたい、という需要も急増しています。

ところがAjaxの記述言語であるJavaScriptはその自由度から、個人の開発には手軽だが、チーム開発に向かない、部品化が難しいという問題を有していました。

HOWSでは、従来Ajax開発で難しいとされてきた大規模プロジェクト開発および部品化を可能とするAjax開発フレームワーク「HAL」を提供するとともに、このようなマイグレーション要望に対応にいたします。

「HAL」は、オブジェクト指向型Ajaxフレームワークであり、ソースコードを一定の記述ルールのもとクラス化することで、煩雑になりやすいAjaxソースコードにおいても、大規模Ajaxアプリケーション開発を容易にし、その開発生産性とメンテナンスビリティを飛躍的に向上することが可能です。また、大規模Webアプリケーション開発での利用を想定した各機能は、これまでにない高いパフォーマンスを実現します。なお、開発環境では、Eclipse※1プラグインへの組み込みに対応するなど、柔軟なAjaxアプリケーション開発環境を提供します。

「HAL」は、部品化された各オブジェクトの再利用や拡張性などにも優れています。例えば、同社が現在開発中のAjaxペイントツール「HOWZO(ハウゾー)」(開発コードネーム:今後HOWSより提供予定)は、「HAL」をベースにして開発された各種コンポーネント群で構成されているため、企業内SNSやブログの編集機能として利用する際、企業の特性に応じて、または利用者に応じて、柔軟なカスタマイズ・組み込みを容易にします。

今回HOWSでは、HALの提供にあたり、開発パートナー支援として、HALディベロッパーサイト(有償)を開設し、最新版HALのダウンロード、技術情報や各種ドキュメント閲覧などの各種最新情報を随時提供してまいります。
今後HOWSでは、企業向けのWebシステム開発において、Ajaxの採用が急速に進む中、大規模プロジェクト開発における需要がより一層高まるものと考え、同開発フレームワークを利用したシステム開発の提案活動などを、システム開発会社と共同でおこなっていく予定です。

なお、2007年11月15日(木)、16日(金)に日本初の開催となる『Web2.0 Expo Tokyo』(リンク)において、「HAL」製品の概要と大手企業における「HAL」によるシステム開発事例などをご紹介いたします。


【HAL(ハル)について】
HALは、エンタープライズレベルのRIA(Rich Internet Applications)クライアントの開発スタイルを定義するオブジェクト指向型Ajax開発フレームワークです。高い柔軟性と拡張性を持つJavaScriptに一定のプログラミングスタイルを与えることでチーム開発における生産性・保守性を飛躍的に向上します。このHALプログラミングスタイルによりJavaScriptにクラスベースのオブジェクト指向型言語記述を実現し、JavaScriptコードをコンパクトにすることで、その可読性、整合性そして再利用が容易になります。

<組み込みオブジェクト>
Coreオブジェクト: クロスブラウザ対策を含む稼働環境の管理と制御、サーバ通信やデバッガ等、HAL の基本機能です。

Utilityオブジェクト:
 HAL独自のタイマーやイメージキャッシュに加え、プロジェクト特有の要件に対応する部品を容易に作成可能なクラスクリエイターを提供します。

UIオブジェクト:
 画面を構成するコントロール群です。クラス継承のメカニズムとクラスクリエイターを利用することで、プロジェクトの要件に応じたコントロールの拡張が可能です。HTMLタグに対応した基本UIコントロール群やVisual Basicのコントロールに対応したVBコントロール群を備えることで、既存資産の有効活用を目的としたマイグレーション案件にも大きな効果を発揮します。


【各社エンドースコメント】
株式会社アクティス
取締役 兼 執行役員 システム開発事業部長 森田 敏雄氏
株式会社アクティスは、「HAL」の発表を心より歓迎いたします。
弊社は、高いユーザ操作性、高い開発生産性、高いメンテナンスビリティを実現したAjax開発フレームワーク 「HAL」を採用したWebシステム開発を積極的に提供してまいります。
今後もHOWS社とのパートナーシップを今まで以上に強化し、お客様へ様々なWebソリューションを提供していく予定です。

株式会社電通国際情報サービス
ITコンサルティング部 部長 中村 優一氏
リッチクライアントは時代の要請であり、Ajax技術はその中心にあると思われますが、エンタープライズシステムとして使うには、開発生産性と保守性、永続性にまだ難があると感じており、この分野においてもしっかりしたフレームワークが必要だと考えておりました。HOWS社が提供するHALはまさにその要求に答えようとしており、これからのWeb開発に革命を起こすものだと期待しております。

株式会社日立製作所 産業・制御ソリューションセンタ
担当部長 根本 弘幸氏
Ajaxはユーザビリティを向上させる手段として有用なことは、HOWS社様と開発を行った経験より明らかです。一方 Javaスクリプト自体を直接使うというのは生産性の面で不安があります。
 HALの登場によって、HOWS社様の経験知がライブラリ化されたことで生産性面での不安をかなり解決できるのではないかと期待しています。HALによって新しいチャレンジができるようになると考えます。このようなことから、新世代のソリューションコンポーネントとして活用を検討しています。


【株式会社HOWSについて】
社 名 :株式会社HOWS(ハウズ)(リンク
代 表 :代表取締役社長 CEO  大塚 裕章
代表取締役副社長 CTO 庄司渉
所在地 :東京都台東区台東1-6-1石山ビル5階
設 立 :2005年5月24日
資本金 :2億2,264万円(2006年9月現在)
事業内容 :
■ GUIコンサルティング、独自の開発手法によるGUI設計・開発
■ 各種Ajax開発環境およびアプリケーションの開発・販売
■ Ajax開発環境を利用したWeb開発コンサルティングおよびシステム開発
■ Webベースの先端的な技術研究開発と製品化

【本ニュースリリースに関するお問合せ先】
■株式会社HOWS 広報担当 金子
TEL:03-5818-7667 FAX:03-5818-0421 E-Mail:pr@hows.ws

このプレスリリースの付帯情報

Eclipse の Ajax Toolkit Framework(ATF)のプラグインとして実装

(画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。)

用語解説

※1 Eclipse: オープンソースの統合ソフトウェア開発環境(IDE)。機能をプラグインとしてあとから追加できるため、UML関連ツールやテストツール、各種プログラミング言語などが用意されており、ソフトウェア開発の共通プラットフォームの標準になると予想されている。

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]