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Linux開発貢献者が 保守性の向上を実現 kdump と SystemTapが機能拡張され、実稼働システムの保守性を向上

オレゴン州ビーバートン発 2006年12月13日

エンタープライズ・コンピューティングにおいてLinuxの採用加速に取り組むグローバルコンソーシアムである米オープン・ソース・デベロップメント・ラボ(以下 OSDL)と、Linuxカーネルコントリビュータ(開発貢献者)は、新しいKdumpとSystemTap機能などの重要なLinuxの保守性の向上について発表いたしました。これらの機能拡張は、主要なLinuxディストリビューションの最新版で利用可能となります。

Kdumpの拡張は、オフラインで解析することが可能なクラッシュダンプを高い信頼性で迅速に作成可能にする機能を向上させると期待されます。
さらに、SystemTap機能は、生産システムのデバックと性能解析を向上させることになります。これらのツールの拡張は、システムの停止時間を少なくし、IT部門の効率を格段に向上させるでしょう。

LinuxカーネルメンテナであるAndrew Mortonは次のようにコメントしています。
「実現されたこれらの機能拡張は、カーネル開発コミュニティが関心を持って注力してきた成果なのです。Kdumpは、カーネルのメインラインに受け入れられた最初のクラッシュダンプツールとなるので、特に意義深いことです。また、世界中のテストチームから寄せられるカーネルバグに関する詳細情報を集めることができるようになることから、Kdumpはカーネル開発チームにとって確実に価値のあるものになると期待しています。」

規模システムにおいては、システムクラッシュは頻繁に発生するものではありませんが、ひとたびクラッシュが発生すると、信頼性の高いクラッシュダンプが作られて、その発生後にデバックできるということが非常に重要です。新しいLinuxカーネルダンプであるkdumpの拡張は、従来のクラッシュダンプツールとは異なる、カーネルメンテナ達に支持されている方法をとることにより、従来のクラッシュダンプツールよりもはるかに高い信頼性を管理者に提供します。

SystemTapの向上は、ITマネージャ、システム管理者ならびに開発者に、実運用環境において稼働するシステムをデバックする機能を提供します。
今回の改善によりSystemTapは、パフォーマンスを低下させることなく、また再コンパイルすることなく稼動中のシステムをデバックできるようになったことで、類似のツールを上回るものです。
また、その他の新しい機能としては、分かり易いリッチなスクリプト言語、実稼働システムのための安全な組込、システムレベルのパフォーマンス解析とデバッグなどがあります。

今回の保守性の向上は、富士通、日立、HP、IBM、Intel、NEC、Novell、NTT、RedHat、ならびにVA Linux各社が貢献し、OSDLが支援する開発コミュニティの取り組みの成果です。


IBM Linux Technology Centerは世界の40カ所におよそ600人のIBMエンジニアを擁し、300名以上がフルタイムでLinuxをよりよくするための取り組みの拠点ですが、そのIBM Linux Technology CenterのディレクタであるKathy Bennett氏は次のようにコメントしています。
「Linuxカーネルに対して技術革新を加速し続けることにより、オープン・コミュニティは世界で最も急速に成長するOSを開発しています。今回のKdump とSystem Tapの向上により、Linuxユーザは、エンタープライズレベルの保守性と、これまでよりもより高いパフォーマンスと効率のよさを享受できるようになると期待してよいでしょう。」

Novell のLinux Product Management担当バイスプレジデントであるHolger Dyroff氏はコメントしています。
「Kdump とSystem Tapを、SUSE Linux Enterprise 10に取り込むことにより、ミッションクリティカルなデータセンタ環境に対して充実したサポートを提供できるようになります。これらの開発についてコミュニティの皆さんに感謝します。」

NTTオープンソースソフトウェアセンタ長である畠中優行氏は次のように語っています。
「NTTでは、KdumpはLinuxの活用を推進するための重要なマイルストーンの1つになると考えています。信頼できるカーネルクラッシュダンプ取得機構実現に対して高まっている期待にKdumpが応えることで、企業におけるLinuxのプレゼンスは大きく向上するでしょう。Kdump開発コミュニティにおけるNTTデータ及びNTTデータ先端技術のこれまでの活動は、オープンソース、特にLinuxへのNTTグループの貢献度を高める価値ある取り組みでした。」

OSDLのInitiative ManagerであるRon Pettitは次のようにコメントしています。
「Linuxおよびオープンソースの市場は速いペースで発展していますが、今後も変わることがない点は、コラボレーションとコミュニティの力が継続的にテクノロジを向上させるということです。Linux開発コミュニティの多くの個人や会社、そしてユーザは、年明けには、保守性ツールが向上した成果を享受することができるようになるでしょう。」

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■OSDLについて
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OSDL(Open Source Development Labs)は、Linux開発者であるLinus Torvaldsが所属しており、Linuxの成長とエンタープライズでのLinux採用を促進することを目的としています。2000年にCA、富士通、日立、HP、IBM、インテルならびにNECにより設立され、LinuxユーザならびにIT業界のリーダー企業から成るグローバルなコンソーシアムにサポートされたNPO(非営利団体)です。OSDLは、通信、エンタープライズデータセンタおよび企業のデスクトップなどで利用されるLinuxに関する業界全体にわたる取り組みを支援しています。

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