アジア・ネットコム、MPLSベースのLayer2VPNサービス提供開始

世界初、CoS(サービスクラス)を備えた、MPLSベースのLayer2VPNサービス

中国二大キャリアの一つチャイナ・ネットコムの100%子会社であるアジア・ネットコム(本社:香港、アジア・ネットコム・ジャパン株式会社:東京都港区、代表取締役:リチャード・カーデン)は、複数のサービスクラスを備えた、MPLSベースのLayer2VPNサービスを世界で初めて提供します。この新しいサービスによって顧客は、既存のフレーム・リレー、ATMまたファースト・イーサネットのプラットフォームの機密性と互換性を保ちながら、シェアードネットワーク上でコスト効率が良いネットワークの構築が可能になります。Layer2VPNサービスは、MPLS のインフラ上に構築されたLayer3のネットワーク内にLayer2トラフィックのカプセル化を可能にするAToM (Any Transport over MPLS)と呼ばれる画期的なプラットフォーム上で提供されます。
 
AToMは基本的に顧客からのLayer2のトラフィックに対して事前にMPLSのラベルを付加し、目的地に対するネットワーク上の理論的なパスの中を通すというものです。また、MPLSのバックボーン上を通るため、複数のサービスクラスを各理論パスに対応させることで、顧客の要望に応じたアプリケーションに最適なサービス品質を提供できます。

アジア・ネットコムの商品・サービス技術取締役であるジニアス・ウォンは、以下のように述べています。
「アジア・ネットコムは、MPLSベースのLayer3ネットワークを強力に推進していますが、一方で、完全なMPLSベースのIP-VPNへのネットワークの移行がまだであるか、もしくは運用上の制約事項がある顧客からのニーズがあることを認識しています。このような企業ユーザーは新しいMPLSベースのLayer2サービスよって、現在のネットワークから完全に移行する事なく、一歩進んだMPLSの利点を利用することができるようになります。」

「AToMは、アジア・ネットコムのグローバルMPLSネットワークを展開していく上での数ある拡張機能うちのひとつです。そのMPLSネットワークは今やアジアからヨーロッパ、アメリカへと拡張されています。数ヶ月以内にさらにMPLSの拡張機能としてIPマルチキャストなど新たなサービスを展開する予定です。当社の目的は今後、ますます増える企業ユーザーからの高度化する要望に対し、真の統合したインフラを利用した、シームレスなソリューションを提供し続けることです。」

AToMの優位性
・アプリケーションに合ったサービスクラスを提供
ネットワーク内のトラフィックパスに対して異なるパフォーマンスパラメータを持たせることができるというMPLSの特徴により、ネットワーク管理者は、各AToMパスに対して異なるサービスクラスを選択できます。これにより、音声のような遅延が問題になるアプリケーションなど各用途に合った品質が保証されるだけでなく、アプリケーションの目的に合わせた品質レベルに対する費用負担で済むため、ネットワークへの過大投資が避けられます。つまり、ネットワークマネージャーは一本の回線上で、Eメールなど遅延にあまり影響を受けない通信用には低い品質クラスのパスを割り当てながら、音声通信用に高い品質を確保するといった運用が可能になります。
MPLS上のそれぞれのAToM接続におけるトラフィックとパフォーマンスレポートは、パフォーマンスの向上とコスト削減の面において、ネットワークを最大限に活かせる強力なツールとして役立ちます。

・既存のLayer2機器を併用可能
AToMは、顧客の既存のフレーム・リレー、ATMまたファースト・イーサネットの機器を利用できるため、新たな投資は不要です。ウォンは以下のように述べています。
「MPLSのLayer2の導入において、機器のアップグレードは必要ありません。カプセル化はMPLSのネットワーク・エッジで行われるので、このサービスはネットワーク運用者にとっても標準のLayer2の接続と変わりがないように見えます。」
既存のLayer2サービスのように、AToMサービスはポイントツーポイントの回線として可能です。しかしフレーム・リレーやATMのようなバーチャル回線とは異なり、AToMはMPLS網の中で理論パスを形成します。

・ルーティング情報の機密性
Layer2VPNでは、サービス提供者がAToM接続のためのルーティング情報を見る必要性がなくなります。ウォンは以下のように述べています。
「金融機関など、お客様によっては大変厳しいセキュリティポリシーがあり、サービス提供事業者に対してルーティング情報を開示できない場合があります。AToMを使うことで、こういった問題が解決するだけでなく、共有のMPLSバックボーン上で、スケーラビリティがあり、コスト効率の良いサービスを提供することができます。

アジア・ネットコムが提供するMPLSベースのLayer2VPNサービスは、東京、シドニー、台北、ソウル、香港、マニラ、クアラルンプール、シンガポール、サンノゼ、ニュージャージー、ロンドンで提供可能です。フレーム・リレーのカプセル化に対応の帯域は、T1及びE1で、またATMのカプセル化にはDS-3およびOC-3の回線があります。このサービスは100BaseTファースト・イーサネットにも対応しています。AToMの回線の両端は同種のLayer2カプセル化でなければなりません。

アジア・ネットコムについて
アジア・ネットコムは、中国の通信キャリア、チャイナ・ネットコム(NYSE:CN、SEHK:0906)の100%子会社です。アジア・ネットコムは、自社で所有している海底ファイバーケーブルシステムEACや、主要都市のテレハウスを結ぶバックホールを、アジアパシフィック地域を中心に運用しております。こういった資産を有効に活用し、都市間接続、データ通信、企業向けIPベースのソリューション、またISPおよび通信事業社にサービスを提供しています。アジア・ネットコムの本社は香港で、アジアの主要都市とアメリカおよびヨーロッパに事業拠点を展開しています。アジア・ネットコムの詳細はWebサイトwww.asianetcom.jpをご覧ください。

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