SPSS、明治大学ビジネススクールが「Dimensions」を修士論文の調査データ用プラットフォームとして、4月の新学期から使用開始

~データ収集、調査過程共有、再活用、効率作業で、より質の高い研究目指す~

エス・ピー・エス・エス株式会社 2006年04月24日 09時00分

Predictive Analyticsを提唱するエス・ピー・エス・エス株式会社(以下 SPSS)は、明治大学ビジネススクール(MBS:明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究学科)が修士論文用の調査データの収集から分析までを一元管理するWeb対応の「調査プラットフォーム」としてSPSSの「Dimensions」を、本年4月の新学期から使用することになりましたので、お知らせします。
「Dimensions」は、もともと企業の成長に不可欠な「顧客の声」をビジネスへとフィードバックするEFM(Enterprise Feedback Management)に対応できるようにデザインされた統合パッケージ。顧客の声を収集するための「調査票デザイン」から「データ収集」、「集計」および「レポーティング」までを一つのプラットフォームで実現し、継続的に顧客の声を取り入れる仕組みを提供するものです。MBSでは、大学院生が論文作成に必要なデータを効率的に収集できること、また、新たな質問を追加することで分析に必要なデータの収集が可能となり、徹底した分析が行なえること、2つのテーマの質問項目を一まとめにした調査票を作成し、収集されたデータを個々のテーマに分けて分析したり、相互に質問の回答を加えて分析するなど、「本当のマーケティングリサーチが経験できる」(明治大学・上原征彦教授)ことから「Dimensions」を採用することにしたものです。
4月の新学期から4チーム10名の大学院生が1年間にわたって「女性におけるオーガニック食品に関する意識と店舗選択行動」、「行政Webサイトの満足度と行政サービス満足度の関係」、「医療機関関係者における医療の質について」、「企業のコールセンター利用者と企業満足度について」をテーマに調査データの収集、分析を行ない、その結果を修士論文としてまとめることになります。

従来、アンケート用紙による調査は、郵送代などのコストに加え、データの収集に膨大な時間がかかるため、調査に要する期間を柔軟に設定できる企業と異なり、1年間という期限が限られた学生の論文では、1回のみの郵送調査をもとに研究、分析を行うのが一般的でした。この場合、サンプリングなどのマーケティングリサーチの工程の経験することができますが、調査設計が失敗した場合や、既存の調査データに必要と思われる設問の回答を追加したいという場合でも、あてがわれた調査データの中でしか分析が行なえないといった問題がありました。
これに対して「Dimensions」を使ったWebのアンケート調査は、インターネット上に調査票を公開することでデータを容易に収集できますので、調査票のデザインはもとより、収集されてくるデータの傾向を見ながら、設問を変更したり、追加する試行錯誤の中で大学院生自身の調査スキルが高められるほか、設問を追加することで調査に必要なデータを収集できるので、納得が行くまで徹底した分析が行なえるといったメリットが得られます。

上原征彦教授は、「データ収集やデータ加工の苦労をすることは大変重要なことではあります。しかし、一方で、限られた回数での調査のため、本来必要となる変数をとり忘れた場合でも、限られたデータの中からしか知見を見出せず、深い研究成果が出ない場合もある」とし、「優れたツールを使って時間が有効活用できれば、多くの論文で見かける“以後の研究課題にしたい”という一文が姿を消す」と期待しています。

また、「Dimensions」では、別々の調査を行なうために用意された2種類の調査票を1つ合体した調査票でデータを収集し、収集されたデータをそれぞれの調査テーマに振り分けて分析したり、一方の調査のために用意された設問の回答をもう一方の調査に加えて分析するといったマーケティングリサーチの現場で行なわれていることを大学院生に実体験させることができます。

このように「Dimensions」を用いた「調査プラットフォーム」は、様々な可能性を秘めており、上原教授は、「調査プラットフォームによって収集された調査データのポータルを構築することで、様々な調査票、調査データが集まるようになる。調査票を比較して有効な情報が得られるような工夫をしたり、手元にないデータをポータルから調達して分析の精度を高めるなど、大学院生に画期的な環境が提供できるようになる」ことにも期待を寄せています。

以 上

<Dimensionsについて>
Dimensionsは、サーベイの設計、データ収集、集計/分析からレポーティングまでをトータル的に提供するWebベースのプラットフォームです。

<SPSSについて>
SPSSが提唱するPredictive Analyticsは、現状および将来についての信頼できる結論を的確に描き出すように、データをビジネス上有効なアクションに結びつけることをいいます。
SPSSは、Predictive Analyticsソリューションの第一人者として、ソフトウェア製品と関連サービスを提供しています。SPSSが提供するソリューションは、企業・教育研究機関・医療機関・政府官公庁など、Fortune1000社の95%を含み幅広く導入されています。1968年に設立されたSPSS社の製品は、全世界25万人以上に利用されています。

<明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究学科について>
「ビジネスの真髄がわかる」プロフェッショナル人材の育成という教育理念のもとに設立された明治大学の専門職大学院。マーケティングやマネジメント領域をはじめ、ファイナンス、アカウンティング、リアルエステート領域など各職領域の専門知識やスキルの高度化を図ることができるプログラムを提供しています。

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