ノベル、ディレクトリ製品の最新版Novell eDirectory 8.8を発表

大規模環境での運用性を向上し、セキュリティを強化

ノベル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:吉田 仁志、以下 ノベル)は、企業内における認証およびアイデンティティ管理の基盤として定評あるディレクトリ製品の最新版、「Novell(R) eDirectory(TM) 8.8」(以下 eDirectory 8.8)の提供を12月16日より開始すると発表しました。

ノベルでは一貫して、ポリシーベースのアイデンティティ管理を中核としたセキュリティソリューションを提唱しており、Novell eDirectoryはこれを実現する製品です。今回の最新版は、大規模環境での運用性とセキュリティを強化したことが大きな特長です。低い運用コストでより高度なパフォーマンスと安定性を提供できるようになり、企業が抱える認証やユーザ管理に関する様々な課題に応えます。

<Novell eDirectory の特長>
Novell eDirectoryは、高い拡張性を備え、高性能で、安全性の高いディレクトリサービスを提供する製品です。ユーザ、アプリケーション、ネットワークデバイス、データなど、多量のオブジェクトを格納および管理できます。Novell eDirectory を基盤とする安全なアイデンティティ管理ソリューションは、複数のプラットフォームで実行でき、インターネット環境にも対応します。

・高い拡張性
Novell eDirectoryは、ディレクトリの複製(レプリカ)を無制限に作成することが可能です。これにより大規模な認証を分散して処理したり、地方拠点のユーザはその拠点のディレクトリサーバで認証したりと、大規模環境で高速かつ安定したディレクトリサービスを提供することを可能にしています。また、ディレクトリサーバの構築にネットワークドメインの制限がないため、柔軟なサーバ構築が可能です。

・柔軟な管理
Novell eDirectoryには、Webベースの管理機能が搭載されており、Webブラウザおよびさまざまな携帯用デバイスからディレクトリやユーザ、アクセス権、およびネットワークリソースにアクセスしたり、それらを管理したりすることができます。また、コマンドによるバッチ処理にも対応しているため、大量の処理も一括で行なうことが可能です。

・オープンスタンダード準拠
Novell eDirectoryは、ディレクトリ標準LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) バージョン3 がネイティブでサポートされ、OpenSSLソースコードに基づいたTLS/SSLサービスがサポートされています。

<eDirectory 8.8の主要な新機能>
●マルチインスタンス対応
単一のサーバ上で、複数のeDirectory 8.8を同時に稼動することが可能となりました。これにより、ハイエンドのハードウェアに対する自社の投資を最大限に活用することができます。

●ディレクトリセキュリティの向上
(暗号化属性機能)
ディレクトリ上の特定のデータを暗号化してディスクに保存できるようになりました。これにより、クレジットカード番号のような機密情報を安全にディレクトリサーバ上に格納することが可能となります。
(暗号化レプリケーション機能)
2台以上のeDirectory 8.8サーバ間でディレクトリサーバの同期を行なう際に、ネットワーク上に流れる同期用のデータを暗号化できるようになりました。これにより大規模なディレクトリ環境を安全に構築することが可能となります。

●インストール機能の強化による大規模環境への対応
(ヘルスチェック機能)
既存のディレクトリツリー環境に新たにディレクトリサーバを追加する場合、ディレクトリツリーの整合性が取れている状態であることが必要です。ヘルスチェック機能によりインス トールやアップグレード前に、ディレクトリツリーが適切な状態であるかを判断できるようになるため、ディレクトリサーバを既存の環境に追加する際の安定性が強化されました。
(大規模環境における一斉配布)
Novell ZENworks(R) Linux Managementに対応しているため、大規模環境における多数のサーバへのeDirectory 8.8の一斉配布やアップデートが可能です。

<eDirectory 8.8のその他新機能>
・オープンスタンダードへの準拠
これまでのLDAP関連の標準準拠に加え、LinuxおよびUNIX環境ではFHS(Filesystem Hierarchy Standard)に、Linux環境ではLSB(Linux Standard Base)に準拠しました。これにより、eDirectory 8.8のインストールにおける他のアプリケーションとのファイルの競合を排除し、システム上での整合性を保つことができます。

・Kerberos認証への対応
SASL-GSSAPIメカニズムを使用し、Kerberosチケットを使用してeDirectoryに対するLDAPの認証を行なうことができます。Kerberosチケットは、Kerberosサーバに対する認証を行なうことにより取得されます。この機能は主に、Kerberosインフラストラクチャがすでに配置された環境があるLDAPアプリケーションユーザにとって非常に有効です。SASL-GSSAPIの現在の実装は、RFC 2222に準拠しており、認証メカニズムとしてはKerberos v5をサポートしています。

・バッチ処理のパフォーマンス向上
人事異動の時期に大量のユーザ情報を変更および新規作成する際、LDIF形式、またはCSV形式で一覧からバッチ的に処理(バルクロード)するパフォーマンスを飛躍的に向上しました。これにより大規模環境での大量操作が高速化されます。

・LDAPベースのインプリメンタル・バックアップ
従来のディレクトリデータベース全体のバックアップに加えて、LDAPを使用した差分ベースのバックアップが可能となりました。

・ツリー検索のパフォーマンスの向上
大規模なツリーの、サブツリー検索に対するパフォーマンスが向上しました。

■ 販売/出荷開始時期
2005年12月16日

■ 価格
オープンプライス

■ 販売チャネル 販売パートナ経由での販売
※詳細なパートナリストはこちらをご覧ください。
リンク

■ 動作環境
Linux:
Novell SUSE Linux Enterprise Server 9
Novell SUSE Linux Enterprise Server 8
Novell SUSE Open Enterprise Server
Red Hat Enterprise Linux 3 AS

Solaris:
Solaris 10 on Sun SPARC
Solaris 9 on Sun SPARC patch 108827-20以上

AIX:
AIX 5L Version 5.2
HP-UX (近日リリース予定)
HP-UX 11i

Novell NetWare(R):
Novell NetWare 6.5 SP2以上

Windows:
Windows 2000 Server SP4以上
Windows 2000 Advanced Server SP3以上
Windows Server 2003


◇ ノベル株式会社について
Novell, Inc. (米国本社) は、43カ国、50,000社以上のお客様企業に対し、オープンエンタープライズ向けソフトウェアを提供する先進企業です。オープンスタンダードに基づくソフトウェアを最適な組み合わせで適用し、お客様企業の技術環境における管理、簡素化、セキュリティ、システム統合を支援します。世界中の5,000人以上の社員と5,000のパートナ、サポートセンターによって、お客様企業がコストを削減しながら自社のIT環境をより最適に運営するためのサポートを行っています。ノベル株式会社は、Novell, Inc.の日本法人です。詳細はこちらのサイトをご覧ください。(Novell, Inc. www.novell.com / ノベル株式会社 www.novell.co.jp )

*Novell、ZENworks、NetWareは米国Novell, Inc.の登録商標です。*eDirectoryは、米国Novell, Inc.の商標です。*SUSEは米国Novell, Inc.の一部門であるSUSE Linux Products GmbHの登録商標です。*LinuxはLinus Torvals氏の登録商標です。*その他の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。

以上

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]