高速IPハンドオーバ対応モバイルルータ 「IPBird(アイピーバード)-5100」を発売

~自動車や鉄道車両などの高速移動体から、いつでもどこでもつながるIP通信を実現~

NECエンジニアリングはこのたび、自動車や鉄道車両など高速移動を行う移動体においても途切れることなく無線IP通信が可能な高速IPハンドオーバ(*1, 2)に対応した車載型モバイルルータ「IPBird-5100」を本日より販売開始いたします。

近年、ホテルのロビーや空港、駅、飲食店などが無線ホットスポットとして利用されることにより、家庭やオフィス以外でのインターネット接続が可能となりました。最近では、ユビキタス社会実現に向け自動車や鉄道車両をはじめとする高速移動体でのシームレスな通信のニーズが高まっております。当社ではこのニーズに応え、高速移動時においてもIP通信を可能とした高速IPハンドオーバ対応モバイルルータ「IPBird-5100」を開発し製品化いたしました。これにより、画像や音声データなどを高速移動体からリアルタイムで通信でき、道路監視、移動体間通信、移動体からの情報配信など様々なソリューションの展開を可能としました。

新商品の特長は以下の通りです。

・330km/hの高速IPハンドオーバ通信を実現
 自動車のテストコースにおける無線LAN通信の実証実験にて330km/h
 での高速IPハンドオーバ通信を実現しました。
 (高速IPハンドオーバ通信を行うためには、本商品以外に無線LAN
  アクセスポイントなど路側システムのインフラの構築が必要です)

・スムーズなハンドオーバにより良好な通信状態を維持
 2枚の無線LANカードを実装し、それぞれ別の無線基地局との通信を
 同時に行うことで、移動により一方が途切れた場合、10ミリ秒程度
 で他局に切り替えられるため良好な通信状態を保つことが可能です。

・多様なシステム構築が可能
 3G(第3世代携帯電話)データ通信カードとの連携により、無線LAN
 と3G網との異メディア間ローミングなどお客様のニーズに合わせた
 多彩なシステム構築が可能です。(2005年度末対応予定)
 
 新商品の標準価格は148万円(税込 ※)であり、今後3年間で3000台の出荷を予定しております。(出荷開始は2006年1月予定)


新商品は、NECが開発した車載型モバイルルータ「Litebird」(評価機)の技術を応用し、当社にて製品化をしたものです。新商品の名称である「IPBird」には、「モビリティを高め、IP網を通して異なるネットワークや端末間の相互連携を実現する」というユビキタス本来の意味に立ち返り、IPサービスが空を翔けるかのように、いつでも、どこでも、誰とでもつながるといった意味を込めております。
当社では今後もユビキタス社会の実現に向け、お客様にシームレスなネットワークでIPサービスをご利用いただけるよう関連システムの開発に積極的に取り組んで参ります。

なお新商品は、iEXPO 2005(12月7日~9日、東京ビッグサイト)の当社ブースにて動態展示いたします。


<商品に関するお客様からのお問い合わせ先>
 NECエンジニアリング IPビジネス事業部
 システムインテグレーション部
  TEL:03-5488-6432
  URL:リンク

このプレスリリースの付帯情報

IPBird-5100

(画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。)

用語解説

※本体のみの価格です。無線LANカード、アンテナ、工事費などは含まれておりません。

<用語解説>
*1 ハンドオーバ
  無線による通話や通信が途切れないよう、移動に応じて接続先を
  順次切り替える技術。PHSや携帯電話の場合、ある基地局がカバー
  するエリアから別のエリアへ移動する際、移動先のエリアを
  カバーする基地局に接続が切り替わり、通話が途切れることなく
  継続される。インターネット接続においては、公衆無線LANのアクセス
  ・ポイント間でのシームレスな切り替えや高速走行中の車両内での
  Web閲覧など、ユビキタス環境を実現するハンドオーバ技術が研究開発 
  されている。

*2 高速IPハンドオーバ
  接続先である階層化されたルータ間で移動体の位置登録情報を交換し、
  IPレベルでの高速なハンドオーバを実現したNEC独自の技術。
 

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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