~顔認証システムを利用したセキュリティ製品の販売を開始~
平成17年4月の個人情報保護法の完全施行や来るべき日本版SOX法への対応に向けて、情報セキュリティ対策の重要性が強く認識されており、システムの脆弱性に伴う顧客情報の流出や機密情報の漏洩等が、経営上の重要課題として認識されてきております。
このような背景の中、セキュリティ強化の基本である物理的安全措置面から、バイオメトリクス技術を利用した高セキュリティ入退室管理システムのニーズが高まっております。バイオメトリクス技術は、従来から指紋・静脈・虹彩・声紋など各種技術が開発され徐々に実用化されておりますが、指紋認証のように利用者がその認証に必要な個人データを登録することに抵抗感が持たれるシステムが多いことが現状です。
今回、NTTカードソリューションとスマートワイヤレスはバイオメトリクス技術の中でも利用者の抵抗感が少ない顔認証システムに着目し、安全で高度なセキュリティソリューションの本格導入に向けて代理店契約を締結いたしました。
NTTカードソリューションはNTTグループの一員として、セキュリティを重視したカードシステムやPCセキュリティシステムの販売を展開しており、その一環としてスマートワイヤレスが開発した赤外線顔認証入退室管理システム『FaceGuard-IR A(エース)』や赤外線顔認証勤怠管理システム『Face Attend』、その他スマートワイヤレスのセキュリティ関連製品の販売を5月8日より開始いたしました。
スマートワイヤレスは、ICカード、バイオメトリクスなどの認証技術のノウハウにより情報セキュリティ分野においてユーザーからの高い支持を得ており、官公庁・流通業界・NTTグループ企業内で導入の実績があります。今回の代理店契約を機に製品・サービス両面の強い連携関係により製品のセキュリティ性を大幅に強化させ、情報セキュリティ分野での高まる顧客ニーズに対し、より的確に応えることのできる体制を整え、新市場を開拓していきます。
【新世代の顔認証入退室管理システム FaceGuard-IR A(エース)】
スマートワイヤレスが提供する新世代の顔認証入退室管理システム「FaceGuard-IR A」は、カメラの周囲から顔に赤外線を照射してその画像をカメラで認識し認証する、国内唯一の赤外線顔認証入退室管理システムです。従来の顔認証技術は、照明の影響を受けやすく、その利用が一定の好条件の場所に限定されておりました。また写真をカメラにかざすと生身の人間と誤認識してしまう可能性もあり、他の指紋や虹彩などの生体認証技術と比較すると認証精度面で課題があるとされ、その普及は一部のアプリケーションに限定されているのが現状でしたが、本製品に搭載されている技術は、従来の顔認証の既成概念を覆す全く新しい技術で、暗闇など認証時に照明の影響を受けず、あらゆる環境下において安定した高精度顔認識を実現することを可能にしました。また、本人の顔写真を全く認識しないため、本人になりすます行為を完全に防ぎます。指紋や静脈を利用した認証方式と違い、荷物を抱えたままで利用ができるため、物流センター等でのハンズフリー認証として最適なうえ、顔画像の履歴が残ることから防犯対策面でも大いに有効です。このシステムは既にNTTグループのビルなどで導入が開始されており、今後多くのオフィスやセキュリティを重視する施設などでの普及が見込まれています。
【新世代の勤怠管理システム Face Attend】
スマートワイヤレスが提供する新世代の勤怠管理システム「Face Attend」は、従来のタイムカードやIDカードを利用した勤怠管理で課題になっていた本人へのなりすましによる不正打刻を、顔を認識するバイオメトリクス技術を利用して完全に防止する新世代の勤怠管理システムです。
会社に出勤、タイムカードを押す代わりにカメラに顔を向けると「おはようございます!」の声がし、高精度顔認証技術を利用して、瞬時に本人を見分けます。赤外線カメラを搭載しているので、少し暗い場所や夜間でも利用でき、設置場所を選びません。このシステムのメリットは、まず代理での不正打刻が完全にできないこと。これにより導入企業は不正労務費支出をカットすることができます。またタイムカードやIDカードの紛失、従業員の入れ替えに伴うカード発行なども一切不要になります。出退勤データはコンピュータに登録されるので、集計管理の効率化も図れ、過去にさかのぼって履歴を確認するのも容易です。また従来の顔認証技術と違い認証スピードが速いので、行列ができることもありません。バイオメトリクス技術が進化した今、タイムカードを利用した勤怠管理は既に時代遅れと言えるかもしれません。新世代勤怠管理システム「Face Attend」は、NTT東日本・西日本のBフレッツと連動した形で既に御案内が開始されております。なおエンドユーザーへの詳細企画提案やシステムインテグレーションはNTTカードソリューションが担当いたします。
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