サービス開始間近の「クアドラプルプレイ」サービス

米国の調査会社ABIリサーチの報告によれば、TV、電話、インターネットのバンドルサービス/トリプルプレイサービスは、オペレータやサービスプロバイダ加入者の解約を防ぎ、運用コスト削減に役立っている。

ニューヨーク州オイスターベイ、2006年4月12日
TV、電話、インターネットのバンドルサービス/トリプルプレイサービスは、オペレータやサービスプロバイダ加入者の解約を防ぎ、運用コスト削減に役立っている。米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「トリプルプレイネットワークのハードウェアとシステム:ソフトスイッチ、メディアゲートウェイ、OSS、BSS、ポリシー制御ー音声、ビデオ、データのバンドルサービスの実現技術」によれば、無線通信を第4のサービスとして提供すれば、全体のバランスが良くなると考えるオペレータもあるとのことである。

米国では、Sprint Nextelが北米の大規模なケーブルオペレータ(MSO)と提携し、クアドラプルプレイを提供すると発表した。英国では、ケーブルオペレータのNTLがVirgin Mobileを買収する。Verizonは光ファイバサービス(FIOS)を開始するが、既に社内に無線部門があるため、サービスとネットワークの統合は容易に実現できると期待している。

ABIリサーチでブロードバンドとマルチメディア分野の主席アナリストMichael Arden氏は、「大抵の場合、ネットワークと機器の統合よりも、消費者にトリプルプレイサービスやクアドラプルプレイサービスを売り込むことのほうが重要である。実際のネットワーク統合には時間がかかる。ABIリサーチの調査レポートは、サービスではなくネットワークそのものを調査している」と言う。これまで、主要オペレータではBritish Telecomだけが、すべてのネットワークをIPシステムに完全に統合するために力を注いできた。

トリプルプレイとクアドラプルプレイサービスに向けたネットワークの統合で、運用コストは削減されるが、新たな課題もでてくる。管理を構成する3つの層、トラフィック管理、機器管理、管理・ビリングはすべて連動して動き、相互運用させなければならない。そのためには規格の改善が必要である。

その他の課題として、QoS問題とネットワークのポリシー制御があげられる。提携会社が運営しているホストVoIPサービスのサポートに必要な帯域幅を補うことを期待しているオペレータもいる。ビリングは、こういったマルチモード処理でも複雑で、ネットワークトラフィックに優先順位をつけるためには、IPパケットを詳細に調べる必要があるため、利用者がオンライン上で何をしているのか特定するという、プライバシーに関わる問題もある。

ABIリサーチの調査レポート「トリプルプレイネットワークのハードウェアとシステム:ソフトスイッチ、メディアゲートウェイ、OSS、BSS、ポリシー制御ー音声、ビデオ、データのバンドルサービスの実現技術」は、トリプルプレイおよびクアドラプルプレイサービスの技術の概要を記載している。加入者の成長率、新技術、QoS(Quality of Service)モバイルサービスの役割などの問題について、機器とソフトウェアに分けて記載している。


◆調査レポート
トリプルプレイネットワークのハードウェアとシステム:ソフトスイッチ、メディアゲートウェイ、OSS、BSS、ポリシー制御ー音声、ビデオ、データのバンドルサービスの実現技術
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◆米国 ABI リサーチについて
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