通信オペレータによるTV放送サービスの増加によって、IP/DSLセットトップボックスの市場が押し上げられ、IP/DSLセットトップボックスの出荷数は2004年の170万から急増し、2009年には1690万に達するだろうとインスタット社は報告する。そのため、IP/DSLセットトップボックスの市場規模はデジタルケーブルセットトップボックスを上回ることになるだろう。
しかしこの大きなビジネスチャンスにもかかわらず、現在市場に参加しているベンダの数は多すぎるとインスタット社は考えている。「現在、80以上のベンダがセットトップボックスを提供している。この市場に対して多すぎる数であり、通信事業社を顧客としているのは約25社に過ぎない」と、インスタット社のアナリストMichelle Abraham氏は語る。
この調査レポートは下記についても調査している。
- 2004年のIP/DSLセットトップボックスのトップベンダはFreeだった
- IP/DSLセットトップボックスの平均小売価格(ASP)が最も高かったのは米国であり、その理由は北米においてDVR、HD、マルチルームタイプのセットトップボックスへの需要が高かったためである
- IP/DSLセットトップボックスにおける最も大きい技術シフトは高度な画像圧縮への移行であり、そのためにはMPEG-2以上に多くのメモリやパワフルなビデオデコーダが必要とする
インスタット社の調査レポート「IP/DSLセットトップボックス市場はベンダ過多 - IP/DSL Set Top Box Market Overflowing, with Vendors」は、世界のIP/DSLセットトップボックス市場をカバーしている。2009年までの出荷ユニット数、平均販売価格、収益の予測、市場を動かす技術、セットトップボックス、シリコンベンダのプロフィールの分析を提供する。
◆調査レポート
IP/DSLセットトップボックス市場はベンダ過多
IP/DSL Set Top Box Market Overflowing, with Vendors
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