優れてはいるがインテルキラーではないIBMのセルプロセッサ

米国の調査会社インスタット社のアナリストによると、セルプロセッサがインテルと張り合えるのは、Sonyの次世代ゲーム機がメディアセンタPCと争う市場だけだという。

5年間企業秘密として厳しくガードされてきたIBMのセルプロセッサがついに公開され、そのチップはビデオゲーム市場に大きな影響を及ぼすだろうとインスタット社は報告する。セルプロセッサの開発者の目標は、超深度パイプラインや多数の複雑で電力不足かつ旧式のRISCやCISCコアを寄せ集めるという従来のアプローチよりもずっと効果的であり、次世代のブロードバンドメディアとグラフィックを処理可能な新しいアーキテクチャを作ることである。チップはSonyの次世代ゲーム機の主要部品となるだろう。その他のアプリケーションにも搭載されるかも知れないが、Intelのビジネスに深くくい込むことはできないだろう。

「セルをインテルキラーと言う人がいるが全くの的外れだ。セルプロセッサがインテルと張り合えるのは、Sonyの次世代ゲーム機がメディアセンタPCと争う市場だけだ」とインスタット社のアナリストであるKevin Krewell氏は言う。

インスタット社の調査結果を以下にあげる。
- プレイステーション3、Xbox 2、Revolutionの収益は、合計で2005年の11億ドルから2008年には94億ドルに増加すると予測される。
- セルファミリーの実際のチップはほとんど公表されていない。唯一公表されている製品は、Sonyのプレイステーション3に搭載されるバージョンである。
- Sonyはプレイステーション3を発売して、次世代コンソール市場のトップの座を守る。Microsoftと任天堂は差を縮め、各々の次世代コンソールを発売するだろうとインスタット社は考えている。

インスタット社の調査レポート「セルプロセッサ:現実のものとなる巨大市場(Cell Processors: Separating Reality From Hype)」はインスタットの「Emerging Semiconductor Chips & Applications」サービスの最初のレポートで、IBMのセルプロセッサの世界市場について記載している。また、チップの技術分析と、さまざまな市場でどのように成長するかについて記載している。


◆調査レポート
セルプロセッサ:現実のものとなる巨大市場
Cell Processors: Separating Reality From Hype
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◆インスタット/MDR社について
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