広告関係者は放送広告の縮小を逆手にとろうと奮闘している

メールによるDVDの購入や、優れたコンテンツをダウンロードできる配信サービスなど、新しい流通経路の利用がますます進む。

30秒CMは死に瀕しており、放送ネットワークと広告業界は、30秒CMのない、あるいは30秒CMの効果が弱まりつつある現実に直面していると、インスタット/MDR社は述べている。

インスタット/MDR社のMike Wolf 氏は、この放送広告の縮小という現象の要因を二つの主要な流れに帰することができるという。1番目はケーブルテレビ、DVD、インターネット、ゲームなどの電子娯楽が、従来のテレビ放送視聴者を浸食する傾向が強まってきていること、第2は個人向けハードディスクレコーダ(PVR)などの新技術によって、ユーザが広告をスキップできるようになってきたことである。さらに、CinemaNowとMovieLinkのようにメールでDVDを購入したり、優れたコンテンツをダウンロードできる配信サービスなどの、新しい流通経路の利用がますます進むだろう。

「PVRはテレビ放送広告というビジネスのありようを根底から覆した。インスタット/MDR社の調査に対して、PVRの利用者の2/3が広告をスキップしており、50%以上の広告をスキップするユーザが75%いると回答した。放送ネットワークと広告業界が広告スキップ技術の発展と戦う一方で、製品の買い替えが進んでしまった。人気トーク番組「The Oprah Winfrey Show」の中で、参加視聴者すべてに7700万ドル(一台28000ドルで276台)分の高級車Pontiacをプレゼントしたというイベントは、30秒CMの終焉を示す好例である」とWolf 氏は述べる。

インスタット/MDR社は以下の点も調査した。

・PVRの普及後もテレビ放送をより活用するために、広告関係者は予算を再配分しようとしている。有料の調査やブロードバンドビデオ広告が有望なようだ。

・米国の電子メディア広告は、2005-2009年に平均成長率2.8%で成長するだろう。これは主にインターネット広告によるもので、ケーブルテレビやビデオゲームも伸びるだろう。

・ビデオゲーム広告は急速に伸びている。まもなく、オンラインゲームユーザは、現在のテレビ視聴者のような広告対象者となるだろう。ビデオゲームベースの広告市場は2009年までに28億ドルまで伸びるだろう。

インスタット/MDR社の調査レポート「2004-2009年 テレビ広告:30秒CMの衰退」は、テレビ広告がインターネット、ビデオゲーム、pre-packagedコンテンツとの競合や、PVRなどの新しい技術と直面して、どのように変化してきているかを調査している。ビデオゲーム広告のような新しい広告手法、製品の買い替え状況、テレビ、ケーブル、インターネット、ラジオ広告についても予測している。特に、テレビ、ケーブル、広告のプロを調査して新技術の展望やテレビ広告に与えるインパクトを明らかにすること、またメディアに精通した視聴者を対象に調査してテレビの視聴パターンと広告視聴の変化をつかむこと、の2点について詳述している。

◆調査レポート
2004-2009年 テレビ広告:30秒CMの衰退
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◆インスタット/MDR社について
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