価格下落で成長するタブレットPC市場

低迷するPCの売上高を補うために、ヘルスケア、不動産、保険等の垂直市場向けにタブレットPCを設計・販売したが、IT予算が低迷する水平市場は新型PCの導入に消極的である。
Microsoftとハードウェア会社はタブレットPCの市場投入(水平と垂直)を試みたが、部分的な成功に終わったとインスタット/MDR社は報告している。

「ペン・コンピューティングに慣れた多くの垂直市場は、タブレットPCの登場でペン・コンピューティングで、Microsoft XP OS向けソフトウェアにアクセスできる柔軟性が生まれると考えている」とインスタット/MDR社の上級アナリストであるBrian O’Rourke氏は言う。「そのため2003年に出荷されたタブレットPCの大半が垂直アプリケーションとなった。」タブレットPCは特に大企業をターゲットにしている。


だがO’Rourke氏によれば「今後5年間は限られたIT予算しかなく、3%程度しか予算は増えないと予測されているため、企業のITマネージャは新型のPCの導入をためらっている。」だがタブレットPCの価格が下落すれば、市場に出回るタブレットPCのソフトウェアが増加して、水平市場への関心が高まる。2005年に水平市場はタブレットPC市場に影響を及ぼし始め、平均売値が2万ドル以下に下落するだろう。



インスタット/MDR社の調査結果を以下に述べる。
- 昨年、タブレットPCサービスは市場に良い影響を与えた。2003年、Microsoftはデジタルインクをサポートする『Office 2003』を発売した。今年の夏にはさらに高度な機能を備え、かつタブレットPCのユーティリティを高める『Windows XP Tablet PC 2005 Edition』を発売する。
- タブレットPCベンダは、タブレットPCの人気を高める拡張機能と新機能を提供している。2003年後半には、Windows XP Tablet PC オペレーティングシステムを備えたシェル型ノートブックを始めて販売する。
- タブレットPCに対する一般ユーザーの関心は低い。

インスタット/MDR社の調査レポート「タブレットPC:ポータブルコンピューティングはビジネスユースで伸びるか?」では、タブレットPCの5年間に渡る出荷台数と収益の予測を立てている。またタブレットPC出荷の地域別内訳の予測も掲載し、水平市場と垂直市場双方におけるタブレットPCの分析、消費者市場におけるタブレットPCの普及予測も含まれている。また、Microsoft、Hewlett-Packard、Intel、東芝、Acer、Motion Computing、ViewSonic、富士通などの主要な市場プレーヤーのプロファイルが記載されている。

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