光ディスク・グリーンプロダクトチェーン連絡協議会 光ディスクの再生利活用を目指した本格的活動を開始!

 CDを中心とする光ディスクの普及団体であるCDs21ソリューションズ(会長:中島平太郎、事務局:東京都品川区)は、環境保護や情報保護の観点から、現在、その処理システムが確立されていない光ディスクの再生利活用を目指した“グリーンプロダクトチェーン”の実務運用に取り組むための活動をこれまで展開してきた。具体的には、昨年秋から「光ディスク・グリーンプロダクトチェーン連絡協議会(略称:光ディスクGPC連絡協議会)」の発足のための準備会をスタートさせていたが、このほど本年7月から正式な活動を開始させることとなった。

 同連絡協議会設立の背景としては、e-文書法の制定などにより、今後はますます光ディスクの需要が見込まれているが、その一方で廃棄処理については、現在、処理システムが確立されておらず、産業廃棄物の光ディスクなどは各企業により海外へ送られて最終処理する方法から焼却処分など様々な方法での個別処理がなされている。また一部には再生活用され光ディスクの原材料や文房具、OA機器の製品素材となっている例もある。そこで、原油価格の高騰や環境保護の視点から、その原材料であるポリカーボネート*1の再生利活用を目指した国内循環型処理システム、並びに情報保護の視点から、光ディスク内情報の完全破棄ができる情報破棄システムが同時に稼動可能で、さらに現状の個別の処理からの移行がスムーズな“グリーンプロダクトチェーン”を構築することの期待が高まっていた。そのために、これまでその準備活動を同連絡協議会準備会で進めてきたが、このほど準備が整い7月から正式稼動することとなった。

同連絡協議会の具体的な活動は、光ディスク廃棄物の情報破棄*2、集荷、分別・破砕、各種処理、原材料化という流れを構築し、その各ポジションでの実務が可能な企業や組織を連結させ、実際の産業廃棄物から再生利活用ができる原材料化までのチェーンを構築するための各種の標準化や稼動実験、また、実稼動のためのビジネスモデルや産業システムの構築を行っていくという内容である。これにより、現在、個々バラバラな光ディスクの廃棄処理が一本化し、処理の際の“情報漏えいの危険”が縮小化し、リサイクルによる再生利活用化が進むことでの環境保護への期待が高まる。また、当面は企業や事業所などで破棄された光ディスクを対象に同廃材の回収と再生に取り組むが、将来的にはその範囲を家庭や個人所有のものへ広げていくことも視野に入れ活動を行っていく。

尚、同連絡協議会は正式稼動するにあたり、現在その参加企業や団体を募っており、参加企業のための説明会を7月5日(水)に、設立総会を7月26日(水)に開催する。説明会への参加申込や詳細については、下記事務局まで。

【説明会概要】
・日程:2006年7月5日(水) 15:00~
・会場:中央大学駿河台記念館(JR御茶ノ水駅より徒歩約5分)
・参加申込:東京都品川区北品川6-7-35   CDs21ソリューションズ事務局内 光ディスク・グリーンプロダクトチェーン連絡協議会準備会事務局
TEL&FAX 03-5448-1550  担当:鳥山

【同連絡協議会準備会参加企業及び団体】
・オリエント測器コンピュータ株式会社
・ソニー株式会社
・太陽誘電株式会社
・東京エコリサイクル株式会社
・社団法人日本映像ソフト協会
・社団法人日本レコード協会
・株式会社日立物流
・ビフレステック株式会社
・社団法人プラスチック処理促進協会 
・CDs21ソリューションズ   ※五十音順

*参考資料
【CDs21ソリューションズとは】
 任意団体「CDs21(シーディーズニジュウイチ)ソリューションズ」は、旧マルチメディアCDコンソシアムとオレンジフォーラムがコラボレーションしてできたCD関連業界間を複合横断的に構成した最大の団体で、各種のCD規格に準拠したハードウェア、ディスク、ソフトウェア製品、コンテンツ製作などを含む応用製品群の互換性向上への取り組み、及び関連サービスなどの普及促進を図り、関連業界並びにユーザに寄与することを目的に活動している。
現在、参加企業数は、光ディスクやドライブを生産している企業を中心に国内外を
含め約40社。
CDs21ソリューションズホームページ:リンク

●お問い合わせ先
東京都品川区北品川6-7-35 CDs21ソリューションズ事務局
TEL&FAX 03-5448-1550  担当:鳥山

このリリースに関するお問い合わせ先
㈱ニュ-ロン
〒160-0004
東京都新宿区四谷4-3-1 ワールド四谷ビル8F 
担当:神山/高橋
TEL: 03-5919-0543/ FAX: 03-5919-0542

用語解説

*1【ポリカーボネート】
光ディスクの主要原料。原油を蒸留して得られる粗製ガソリンとも呼ばれるナフサを主原料として作られる物質。
すでに、技術的にはその再生活用は実務段階まで入っており、一部の光ディスク製造メーカでは、製造工程で発生するポリカーボネートの廃材を再生活用している。限られた地球資源の有効活用という環境保護の視点はもちろん、とりわけ、最近の原油高騰に伴いビジネスとしても、この再生活用は注目され、大規模な国内循環型処理システムの構築は期待されている。
 
*2【情報破棄】 
個人情報保護法など視点も含めて、破棄する光ディスクの記録情報の漏えいは重要な課題である。現在、そのための確実な方法が確立されておらず、同団体は、その処理を破砕、未破砕の二つの情報破棄方法により実現しようとしている。

①破砕:産業廃棄物としての廃棄時に光ディスク本体を破砕して、読み込み不可能にする方法により情報破棄。その後、化学的処理により金属と分離して再生活用可能な原材料化を行う。
②未破砕:2004年に、日本自転車振興会補助事業として社団法人プラスチック処理促進協会により技術開発された、廃棄ディスクをダンボールなどの梱包物に入れたまま、開封しない状態で電磁波による記録破壊する方式により情報破棄。その後、機械的処理にて金属と分離して再生活用可能な原材料化を行う。

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