サイトブランド指数の総合ランキング上位5サイトの顔ぶれは変わらず、 サイトブランド指数の上昇ランキング上昇度1位は「DION」 「Webブランド調査2006-IⅤ」結果より

日経BPコンサルティングは2006年7月から8月に実施した「Webブランド調査2006-IⅤ」の結果を発表した。サイトブランド指数の総合ランキング上位5サイトの顔ぶれは変わらないものの、前回の調査(2006年4月~5月実施)に比べて2位と3位が入れ替わり、1位の「Yahoo! JAPAN」以下、「Google」「楽天市場」「Amazon.co.jp」「Microsoft」の順となった。

総合ランキング上位20サイトを見ると、「Yahoo!オークション」(前回12位→今回6位)、「ANA SKY WEB」(21位→13位)、「Yahoo!ショッピング」(20位→15位)といった上昇サイトがある一方、「MSN Japan」(7位→12位)、「goo」(6位→16位)などが順位を下げている。上昇サイトに対する自由意見では「他のサイトより情報が圧倒的に多い」(Yahoo!オークション、38歳女性)、「座席選択やマイル積算などの機能が増えた」(ANA SKY WEB、49歳男性)、「非常に使いやすく、目的の商品が探しやすい」(Yahoo!ショッピング、31歳男性)といった声が寄せられ、サイトを利用したうえでの満足感につながるコンテンツが高い評価につながることを示す結果となった。

一方、サイトブランド指数の上昇ランキング上位には「DION」「デジタルカメラ(FinePix)」「セゾン情報システムズ」「松下電工」「ロジテック」「楽天グリーティング」などが並んだ。最も指数が伸びたサイトは「DION」で11.1ポイント増となった。今回の調査ではロゴに「by KDDI」の表示を追加し、KDDIの名を前面に押し出した。「携帯電話がKDDIだから利用する」(44歳男性)、「携帯・パソコン・電話と全部一緒にまとめて見られるのが楽なところ」(34歳女性)といった意見があり、親ブランドの明示の重要性も示唆された。「DION」では今年6月に399万件の顧客情報の流出を公表したが、サイトブランド指数への影響は見られなかった。公表と同時に、トップページの目立つところに個人情報流出に関するメニューを設け、再発防止のためのセキュリティ強化策やユーザーからの質問、意見に対する回答を掲載、更新してきたことが評価されたようだ。

このほか、上昇ランキング2位の「デジタルカメラ(FinePix)」(9.6ポイント増)では、新機種の発売に合わせて大規模な告知とサイトのリニューアルを実施したことが、サイトブランド指数の上昇につながったようだ。「以前に比べて機種別の情報やサポート情報が充実」(32歳男性)、「ビジュアルも含めてポイントがわかりやすい」(57歳男性)など、新製品サイトを利用する人たちの主目的である、製品の選定に直結した情報の充実度や、目的の商品の見つけやすさへの評価が高い。上昇ランキング3位以降は、「セゾン情報システムズ」(7.5ポイント増)、「松下電工」(7.0ポイント増)、「ロジテック」(6.7ポイント増)、「楽天グリーティング」(6.0ポイント増)となった。前回の調査で上昇ランキング1位になった「楽天グリーティング」は、今回も高い伸びを維持している。


(林 泰英=日経BPコンサルティング チーフ・コンサルタント)

用語解説

* 「Webブランド調査」とは 
企業が運営する800サイトに対するインターネット・ユーザーの評価をブランドの視点から定期的に調べるアンケート調査。年4回実施している。各サイトの「コンテンツ認知度」「アクセス度」「信頼度」「好感度」「イメージ」「ロイヤルティ(利用状況)」に関する回答結果をもとに「サイトブランド指数」を算出する。サイトブランド指数は"偏差値化"しており,平均値は50,標準偏差は10。

「Webブランド調査2006-IⅤ」の調査は2006年7月から8月に実施し,2万6411人の有効回答を得た。2006年9月28日に総合報告書を発行。
調査の詳細はリンクに掲載した。また,今回の調査対象とした800サイトの一覧表はリンクを参照。(PDFファイル)

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