ニューヨーク州、2006年9月19日
Windows Media Playerのデジタル著作権管理(DRM)を回避するソフトウェアが公開されたため、最近BskyBはブロードバンド経由の映画ダウンロードサービスを一時停止した。その結果、衛星オペレータがケーブルや通信オペレータと組んでビデオオンデマンドサービスを提供する、という新たな動向に注目が集まった。
このソリューションは、IPビデオとDBSを統合したハイブリッドセットトップボックスを加入者側で使用していることが条件となる。その他のHSTBは、IPビデオをケーブルやデジタル地上波TVと統合している。ハイブリッドSTBの世界の年間出荷台数は、2011年までに5000万台を超え、西ヨーロッパが最大シェアを獲得するだろうと、米国調査会社ABIリサーチの調査レポート「世界のハイブリッドセットトップボックス市場:IPビデオとCATV、DBS、DTTの統合」は報告する。
「衛星オペレータはトリプルプレイサービスを提供していないため、特にハイブリッドSTB技術に関心がある」とABIリサーチの主席アナリストMichael Arden氏は言う。
衛星オペレータが大々的に導入するのは、BskyBサービスが初めてである。オンデマンドサービスのIPバックチャンネルにはDSL回線が使用される。衛星とDSL経由のサービスは、加入者のハイブリットSTBで受信される。視聴者は通常の番組を衛星から受信するが、オンデマンドの映画はDSLネットワークのブロードバンド回線経由で配信される。
衛星オペレータの、このビジネスモデルに対する大きな関心は、メーカーにどんな影響を与えるのだろうか? 2006年、HSTBの全出荷台数の約20%が衛星サービスに利用されるだろうとArden氏は言う。「それ以外はケーブルやDTT技術をIPに組み込むだろう。だが、長期的に見るとこの割合は逆転するだろう。2011年のDBSビデオ向けHSTBの出荷台数は2006年の10倍となり、全ハイブリッドSTBの大勢を占めることになるだろう。」
ABIリサーチの調査レポート「世界のハイブリッドセットトップボックス市場:IPビデオとCATV、DBS、DTTの統合」は、オペレータがひとつのサービスで2つのビデオプラットフォームを提供する要因、そしてSTB市場に及ぶ影響を調査している。HSTBの出荷台数を、IP-CATV、IP-DBS、IP-DTTなどの統合技術別、およびケーブル、通信、DBS、DTT等の技術を統合しているオペレータ別に提供している。またハイブリッドネットワークに直接関わるSTBベンダの取り組みの概要と、ビジネスモデルを利用しているビデオオペレータの概要調査を行っている。
この調査レポートは、調査レポート、調査概要、市場データ、オンラインデータベース、「ABI Insights」およびアナリストへの質問時間を提供する年間リサーチサービス「マルチチャンネルビデオ」の一環である。
◆調査レポート
世界のハイブリッドセットトップボックス市場:IPビデオとCATV、DBS、DTTの統合
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