レポートサマリー
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韓国のサムスン電子、LG電子は半導体、薄型テレビ、携帯電話等の総合電機メーカーとして日本の電機メーカーと競争及び比較の対象といえる。特に2003年-2004年の間、この2社の実績が史上で例のない好調傾向をみせ、特に携帯電話事業でグローバル企業としての様相を高め、同期間内で相対的に不振となった日本企業としては、注目する必要性がさらに高まったといえる。
一方2005年はサムスン電子、LG電子にとって以前の2年間(2003-2004年)と全く違う様相を呈した年となった。
売上面ではサムスン電子が13.4%、LG電子が9.7%の成長をみせたが、営業利益率は各々-23.7%、-16.7%を記録した。同期間の通貨上昇率を考慮すると、売上は微々たる成長となっており、現状維持すら大変な状況である。また営業利益率は上記数値よりさらに悪化したことを指している。
そのような状況にもかかわらず、サムスン電子、LG電子は既に日本の有数の電機メーカーと規模及び製品ポートフォリオにおいて肩を並べるほどのレベルまで上がっている。日本や韓国の総合電機メーカー10社の2005年売上高を比較すると、サムスン電子は東芝と同様の水準で、LG電子はシャープと比較に値する水準である。特に2005年のサムスン電子の売上対比営業利益率は、前年対比大幅に悪化したにもかかわらず、2ケタ台を記録して他社を圧倒している。米国Interbrand社のグローバルブランドランキングでは、サムスン電子がソニーを超えて20位にランクインされ、LG電子は2005年に初めてグローバルランキングトップ100位内に入った。
このように2005年下半期から2006年現時点まで、サムスン電子とLG電子は2003-2004年の史上で例のない成長から一変し苦戦する姿を見せているが、グローバル業界ではブランドの確立に成功した後さらに次の段階へアップグレードできるかどうかのテスト時期であり、よって現時点の2社の競争力及びその動きを考察することに意味がある。
レポート目次
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調査レポート
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韓国サムスン電子とLG電子の競争力分析 2006年版
~財務分析・製品戦略・マーケティング戦略を中心に
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