加コーレル、身売り検討で米投資会社と契約

 カナダのCorelとベンチャーキャピタルの米Vector Capitalは、Vector CapitalがCorel株の公開買付(TOB)を検討するための機密保持契約を結んだ。Corelが米国時間3月24日に明らかにしたもの。

 Vector Capitalは、米Microsoftが2年前から所有していたCorelの株式2289万株を1288万ドルで先日購入したばかり。Microsoftはこれらの株式を1億3500万ドルで購入したが、Corelの株価は下がり続けていた。

 Corelによると、同社理事会は、Vector CapitalがCorel株を1株当たり1ドル10セント以上で買い付ける場合、あらゆる条件を受け入れることで合意し、Vector Capitalは1株当たり1ドル未満では買い付けを提案しないことで合意したという。またVector Capitalは、他社が1株当たり1ドル25セント以上の提案をした場合、異議を申し立てないことにも同意している。

 「Vector Capitalは全てのCorel株を額面以上の価格で買い付けることに関心を示してくれた。この取引が実現した場合、役員会はその成果を株主に還元するつもりだ」(Corelの役員会会長のJames Baillie)

 今回の発表を受けて、Corelの株価は20%以上値上がりし、3月24日の午前取引では1株当たり91セントの値がついた。

 CorelはオフィスソフトウェアのWordPerfectや画像ツールなどで名を馳せてきた企業だが、ここ数年は業績不振が続き、数回の従業員削減を実施した。アナリストは今回の契約について、「Corelが低迷を脱出する手助けにはならないだろう」とみている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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