アマゾン、大画面の新電子書籍リーダー「Kindle DX」を発表

文:Caroline McCarthy(CNET News.com) 翻訳校正:湯木進悟2009年05月07日 06時50分

 ニューヨーク発--Amazonの最高経営責任者(CEO)であるJeff Bezos氏は米国時間5月6日、待望の大画面の電子書籍リーダー「Kindle DX」を市内中心部のペース大学の講堂にて公開した。Kindle DXは、パーソナルおよびプロフェッショナルドキュメント、新聞、雑誌、さらには潜在的に非常に大きなターゲット市場となる教科書など、多彩な読者層が対象となっている。

Kindle DXを紹介するBezos氏 Kindle DXを紹介するBezos氏
提供:Sarah Tew/CNET News

 より大画面のKindle DXの発表は、必ずしも秘密のベールに包まれていたわけではない。これまでしばらくの期間、Kindleに大画面モデルが追加されるとのうわさが流れており、今週に入ってからは、もっと具体的な報道も出回り始めていた。

 AmazonのKindle DXに関する製品ページによれば、以下のような情報が明らかになっている。

  • 16階調グレースケール表示の9.7インチディスプレイを搭載(現行の「Kindle 2」には、6インチのディスプレイが装備されている)
  • 最高3500冊分の書籍、定期刊行物、ドキュメントなどを保存可能
  • ポートレートモードまたはランドスケープモードに両対応する自動回転スクリーン
  • PDFリーダーの内蔵
  • 月額基本料金や年間契約不要の3Gワイヤレス通信ネットワークサポート
  • 「何日間も充電なしで読める」バッテリ性能
  • 書籍を声に出して読んでくれるテキスト読み上げ機能の搭載

 この中のいくつかの機能は、現行のKindle 2でも採用されているが、ファイル変換が不要となるPDFリーダーの搭載、自動回転表示のディスプレイ、3500冊分の書籍の保存容量(Kindle 2では1500冊分の書籍を保存可能)、そして、当然ながら新たな大画面などの特長は、Kindle DXに特有となる。

 Bezos氏は「縮小表示も、ズームインも、スクロールも不要であり、ドキュメントそのままの状態での閲覧が可能になる」と述べている。

 Kindle 2が359ドルで販売されているのに対して、Kindle DXの価格は489ドルになるとアナウンスされており、現在、Amazonのホームページ上で先行予約が受け付けられている。今夏の出荷が予定されている。

Kindle DXの画像 提供:Amazon

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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